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第3940号  11月18日発行




水質検査の精度管理徹底を/厚労省調べ
 厚生労働省は11日、「水道水質検査の精度管理に係る調査結果」を明らかにした。水質検査に係る技術水準の把握と技術の向上を目的に、13年度は水道法20条で指定している水質検査機関153箇所を対象に、金属類2項目と農薬類2項目を調査項目として実施した。その結果、同一サンプルなのに、測定値に大きなばらつきがあった機関が5機関。Zスコアー3以上(不満足)の測定値を出した機関が42箇所もあった。正確な水質検査は、住民への情報提供のためにも不可欠だ。厚労省では、一層の検査技術向上と、内部精度管理の充実を求めている。
膜分離技術の評価開始/日本下水道事業団
 日本下水道事業団(JS)は「膜分離活性汚泥法」と「下水汚泥炭化システム及び生成させる炭化製品の諸物性」についての技術評価を開始し、10月25日にJS技術評価委員会に諮問した。
 膜分離技術は既に水道などへの導入が進んでいるが、下水道では処理水量が多いため膜のコスト面から導入が一部に限られていた。しかし、膜コストの低下から下水処理においても導入を検討する地方公共団体が出てきている。そこでJSでは膜分離活性汚泥法の処理特性や設計、運転管理手法などの評価を行うことにした。
下水道補助を再検討/経済財政諮問会議
 来年度の下水道予算を巡る動きが山場を迎えている。財務省と国土交通省の折衝が続いているが、8日に開かれた経済財政諮問会議では、下水道の補助金の削減を求める意見が出されており、来年度の下水道予算は相当厳しい状況だ。
 今回の経済財政諮問会議には臨時議員として扇千景・国土交通大臣が出席。補助金を削減する動きに対し「廃止や縮減は当然だが受け皿が問題だ」と述べた。
山口貯水池の堤体強化/竣工式/東京都
 東京都水道局が総力を結集して取り組んできた一大プロジェクトである山口貯水池堤体強化工事がこのほど完成した。同貯水池は、昭和2年から9年にかけて、当時の先端技術を駆使して築造された我が国有数の大規模アースフィルダム。耐震性強化を目的に、平成10年1月から工事を行っていた。14日には澄み渡った空の下、盛大な記念式典が催された。
九州地方にも活断層/日本協九州九州WC
 日本水道協会九州支部・九州ウォータークラブ共催の講演会が6日、福岡市中央区のアクロス福岡で水道関係者約170人が参加するなか行われた。講師は防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センター川崎ラボトリー所長・土木学会地震工学委員会委員長の後藤洋三氏。『九州地域の予測地震動と上下水道施設等の考え方』をテーマに、九州地方の主要な活断層を紹介し、震度7の地震が発生する可能性があることにも言及、ライフラインの地震対策を早期に進めるよう問題提起した。
福岡市が200万立方メートルを融通
 国土交通省九州地方整備局は7日、筑後川水系渇水調整連絡会を開き、福岡地区水道企業団と福岡県南広域水道企業団の主要水源である江川・寺内両ダムの取水割り当て量が無くなった場合、福岡市が200万立方メートルを融通する第2次渇水調整策を申し合わせた。
“下水道カレッジ”開催/横浜市下水道局
 横浜市下水道局は10月24日、市民を対象とした下水道施設見学会「下水道カレッジ」を開催した。昭和61年から今年で17回目の実施で、4コース各50人、計200人の定員に、562人の応募がある人気のイベントとしてすっかり定着している。
 そのうち、現在建設中の新羽末広幹線と神奈川下水処理場を見学するコースは市民に大好評だった。
最終報告を市長に提出/鳥取市浄水施設見直し検討委
 クリプトスポリジウム対策で、最適な浄水方法などを協議してきた鳥取市の「浄水施設見直し検討委員会」(委員長=早川哲夫・麻布大学環境保健学部教授)は9日、早川委員長が竹内功市長に最終報告書を提出した。最終報告では「膜ろ過法が最適で、施設規模は当面8万立方メートル/日とする」ことなどがまとめられている。同日には同市水道局主催の「水道フォーラム2002」が開催され、早川教授の基調講演やパネルディスカッションなどが行われた。
水源探訪ツアーに100名/宇部市水道局
 宇部市水道局はこのほど、水源の厚東川ダムなどを見学する水源探訪ツアーを催し、市民約100名が参加した。水源探訪は昨年6月の水道週間イベントに続いて今回が2回目で、今年度から着手した水源涵養啓発事業の一環として実施された。
水をテーマに歴史資料展/東京都公文書館
 東京都公文書館所蔵資料展『水が語る江戸・東京の歴史』が10月28日~11月1日まで開催され、5日間で約700人が来場し好評だった。
 会場となった都議会議事堂「都政ギャラリー」には東京都公文書館所蔵や水道歴史館提供の資料、34点が展示・公開された。なかでも、東京都有形文化財で1791年(寛政3年)に普請奉行上水方道方、石野遠江守広通が編集した『上水記』などが注目を集めた。来場者は、江戸の水を巡る文化・風俗から東京の近代水道整備まで、熱心に見て回っていた。
さいたま市で新本社開所式/水公団
 水資源開発公団の本社移転が終了し、6日には移転先であるさいたま市のランド・アクシス・タワー(明治生命さいたま新都心ビル)で新本社開所式が開催された。
ステンレス製管継手を実用化/シーケー金属
 シーケー金属(本社・高岡市、釣谷宏行社長)は来年1月からステンレス配管市場へ新規参入するが、このほど業界初のプレス完了確認機能付のステンレス製管継手「SUSプレス」シリーズ(13Su~60Su)を開発、実用化した。
 ステンレス管(一般配管用及び水道用ステンレス鋼管)とプレス式管継手との接合は、継手にステンレス管を差込み、軽量・小型の専用工具で締付ける(かしめる)プレス式があるが、締忘れによる漏水等の問題点が生じるケースもあり、同社ではこの問題解決に取り組み技術開発のうえ、プレス完了確認機能付の「SUSプレス」シリーズを実用化したもの。
940種の毒物に反応/ウェルシィ
 株式会社ウェルシィ(東京都中央区・福田章一代表取締役)はバイオアッセイ型水質監視自動装置、『ウェルシィ アブソルート』を九州大学の山本隆洋教授と共同開発し、年内にも発売を開始する。検体には生体デバイスとして安定しているヒメダカを採用し、940種の毒物についての反応が得られる。
 ヒメダカが生息する水槽は常に快適な住環境が保持され、その毒物生体反応を2台の41万画素CCDカメラで捉え、2秒間隔、56ブロック×64ドットの計3、584センサドット数で画像解析を行う。
地域環境技術賞を受賞/日本原料
 日本原料のろ過装置「シフォンタンク」が8日、第19回神奈川工業技術開発大賞地域環境技術賞を受賞した。
 従来は長期使用で劣化したろ過材を産業廃棄物として処理していたが、シフォンタンクでは逆流洗浄時、タンク内で粒子同士の揉み洗いを可能にした同装置を使用することにより、ろ過材を半永久的に使用することができる。
公共システム研究会を開く/東芝
 東芝は6日、東京・港区の高輪プリンスホテルにおいて第28回公共システム研究会を開いた。
 同研究会は、近隣の上下水道事業体やコンサルタントらの関係者約300名を集め、“新たな時代の上下水道とシステムソリューション”をテーマとした同社の新技術の発表、新製品の展示会が行われた。
膜分離でセミナー開く/膜分離技術振興協会
 膜分離技術振興協会は6日、東京・お茶の水の化学会館で、第8回膜分離技術セミナーを開催した。
 同セミナーは膜分離技術に携わっている現場技術者やこれから膜分離技術に携わろうとしている人を対象にして毎年開いている。
漏水防止で研修行う/フジテコム開発センター
 国際協力事業団(JICA)の中部国際センターが名古屋市上下水道局を通じて行っている、「一般特設上水道無収水量管理対策II」コースの研修生が7、8日の両日、埼玉県新座市のフジテコム技術開発センターで研修活動を行った。
 一行はボリヴィア、エジプトなど10カ国10名。
北海道黒松内町で初採用/日本エンヂの表流水取水装置
 日本エンヂニヤ(牧志博己社長)が開発した表流水取水装置「WSSウォータースクリーン」は、堆積物をスクリーンの傾斜と水の流れによって下流に流すためまったく目づまりを起こさずに取水できる装置として好評を得て、全国の多くの水道事業体で採用されてきているがこのほど、北海道黒松内町で採用された。寒冷地の北海道では初めて。