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第4324号    6月  4日発行




「下水道機構ビジョン」策定/15周年機に
 下水道新技術推進機構はこれからの15年を見据えた「下水道機構ビジョン」を策定した。ビジョンではこれまで下水道機構が掲げてきた産学官の技術の橋わたしという役割を発展させ、国民・下水道・水環境・資源、さらに現在、過去、未来にまたがってクロスオーバーする橋わたし役を担い、下水道技術を核に産学官と国民がともに喜び合える関係を目指すと表明。また、ビジョンの実現を目指し77の行動指針を策定。関係者の意見を踏まえた上で、今年中に行動指針を基にアクションプランを策定する方針だ。
20年度予算で要望/日水協常任理事会
 日本水道協会は5月31日、東京・市ヶ谷の日本水道会館で常任理事会を開いた。常任理事会では平成20年度水道関係予算確保の運動方針について審議、関係者が一丸となって実効ある強力な要望活動を展開していくことで一致した。
「環境立国戦略」に下水道/日本モデルを発信
 温暖化など地球規模の環境問題に対する日本の考えを示した「21世紀環境立国戦略」が1日、閣議決定された。温室効果ガスの削減や自然との共生、循環型社会への取り組みを総合的に進めて、持続可能な社会を目指そうというもの。「環境立国・日本」の省エネ技術や経験などを“日本モデル”として、アジアや世界の発展に貢献するよう発信していく。
上下2大研究が同時に/7月20日、京大シンポで
 7月19~20日に京都大学で開催される「第29回環境衛生工学研究会シンポジウム」で、上下水道分野では「e―WaterⅡ」と「LOTUS」のセッションが行われる。両方とも20日午前の開催。上下水道の代表的な大型研究開発プロジェクトが、同じ場所で一緒に発表されるのは初めてのことで、注目を集めそうだ。
 e―WaterⅡのセッションは、伊藤禎彦教授(京大)を座長に5編の論文が発表。LOTUSは津野洋教授(同)を座長に6編が披露される。
 詳しくは研究会HP(http://www.env.kyoto‐u.ac.jp/kyoeiken)で。
下水道技術検定/11月11日11都市で
 日本下水道事業団(JS)は、平成19年度の下水道技術検定及び下水道管理技術認定試験の内容を発表した。
 試験の実施日は平成19年11月11日(日)で、全国11都市(札幌市、仙台市、東京都、新潟市、名古屋市、大阪市、広島市、高松市、福岡市、鹿児島市及び那覇市)で行われる。申込用紙は6月11日から7月25日まで、JS技術開発研修本部等で配布される。
水道にとっての環境を解説/水道サロン
 水道技術研究センターで5月31日開かれた「水道サロン」の講師は羽鳥之彬氏(ピーイーアジア(株)取締役)だった。e―WaterⅡ環境評価委員会でアドバイザーを務める同氏。ライフサイクルアセスメントやISO14,000を例に、水道事業にとっての「環境」を解説。「地球環境を壊さずに持続可能な発展を考える道具がLCAです」の言葉に力がこもっていた。
東岡創示東京都水道局長に聞く/就任インタビュー
 今月1日発令の人事異動により、東京都公営企業管理者・水道局長に東岡創示氏が就任した。5月にニューヨークで開かれた第2回世界大都市気候変動サミットでも、そのレベルを高く評価された東京水道のリーダーとして、どのような事業運営を行っていくのか注目が集まっている。本紙では就任直後の東岡局長に水道に対する思いや、今後の抱負などについてお話をうかがった。
~札幌市水道記念館がリニューアル~
 札幌市水道局は休館していた水道記念館を10年ぶりにリニューアルオープンし、5月26日、オープン記念式典を行った。水道記念館は昭和12年に初めて札幌市に水を届けた旧藻岩第一浄水場の建物の一部を活用して、昭和52年に誕生した。隣接する藻岩浄水場の改修工事に伴い平成9年から休館していた。

オープンを祝いテープカット

市民と職員の交流の場に
福岡導水の取水を再開/水資源機構筑後川局
 水資源機構筑後川局は5月13日に福岡導水路で発生した漏水事故の復旧作業を完了し、20日午後8時16分から取水を再開した。
 福岡導水路は昭和58年に完成し、筑後川の取水口から福岡地区水道企業団・牛頸浄水場までの約25キロを結び、最大取水量毎秒約2.1立方メートルを導水する。
 今回の漏水事故は同導水路の味坂水管橋・上流側で発生。地元住人が市道部分の漏水を通報し、同局は直ちに取水を停止して復旧作業に着手した。破損した導水管は鋼管製で口径は1,500ミリで昭和58年に敷設したもの。調査の結果、水管橋に繋がる可とう管のゴム部分が破損し、さらに接続する鋼管にも8箇所の穴が開いているのが見つかった。
 同局は、福岡都市圏の約20日間分に当たる貯水量390万立方メートルを有する山口調整池があるため、断水など市民生活への被害はなかった。
 なお、復旧工事は、破損した管を撤去後、延長3メートルの鋼管と取り替えた。
 同局は敷設後20数年で破損している状況を受け、原因を解明する委員会設置の検討を進めている。
合併支援の延長など審議/下水協中部地方支部総会
 日本下水道協会中部地方支部の第44回総会が5月29日、大垣市の大垣フォーラムホテルで開催された。総会には関係者ら約300人が参加し、4題の会員提出議題を全国総会に提出することなどを承認した。
災害対策の充実訴える/日水協千葉県支部総会
 第54回日水協千葉県支部総会が5月17日、千葉市のホテルポートプラザちばで開催され、平成19年度事業計画や関東地方支部に上程する会員提出問題などを審議した。今年度の事業としては、水道講習会(事務・技術)を行うことを決めたほか、新たに東京都水道局の研修・開発センターでの研修を実施し、技術の継承を図ることになった。
埼玉県初のGLP取得/さいたま市水道局
 さいたま市水道局は4月26日付けで水道GLP(水道水質検査優良試験所規範)の認定を取得した。認定証授与式は5月16日、日水協専務理事室で行われ、赤川正和・日水協専務理事が浅子進・さいたま市水道事業管理者へ認定証を手渡した。
浄水場更新民活導入調査で入札/和歌山市水道局
 和歌山市水道局は「加納浄水場更新施設整備事業民間活力導入可能性調査業務委託」について、総合評価一般競争入札を行う。委託期間は契約日から平成20年3月31日まで。委託金額は約920万円(消費税込み)を予定している。参加希望者は入札参加表明書などを6日午後5時までに、同局経営企画課へ提出する。
循環のみち研究会発足/施設協
 日本下水道施設業協会(会長=幡掛大輔・クボタ社長)は地球温暖化防止、省資源・省エネルギーの観点から、下水道の役割を追求する「下水道循環のみち研究会」を発足することを明らかにした。29日に開かれた第27回通常総会では、19年度事業計画の一つとして、同研究会の発足や活動内容などについても審議し、他分野との意見交換や調査・研究を行うことを承認した。
名古屋北工場東棟が完成/大成機工
 大成機工が建設していた名古屋北工場(愛知県春日井市)の東棟がこのほど完成し、30日から本格稼動を開始した。
 名古屋北工場・東棟は、中部圏における生産・工事・流通の拠点である同工場の機能をさらに強化するために工場敷地東隣に建設されたもので、同社がこれまで使用してきた名古屋中川倉庫(名古屋市)の機能も吸収する。
UV照射装置を開発/磯村豊水機工
 磯村豊水機工は、上水用紫外線照射装置「あじさい」を開発、販売を開始した。UV強度計の多点モニターによる強度監視機能を装備しており、確実なUV照射を可能としている。
 省スペースで設計の自由度が高く、低コストでの耐塩素性病原生物の不活化が可能なことから、同社では簡易水道市場を中心に営業を展開する方針。
料金管理の新システム/富士通エフ・アイ・ピー
ITアウトソーシングサービスなどを手がける富士通エフ・アイ・ピーは5月30日、同社の主力商品の一つであるウェブ版上下水道料金管理システムの新バージョン「AQUASTAFF(アクアスタッフ)上下水道料金管理システムStandard V2」を発売した。
今回のバージョンアップでは、システムの基本機能として滞納管理機能を盛り込んでいる。これにより滞納徴収業務の効率化や徴収率の向上を図ることができ、民間業者への業務委託も容易になるという。また、個人情報の漏洩などに対応するためのセキュリティ機能も強化している。
 水栓数20,000以下の水道事業体に対しては、上下水道料金管理のために必須の機能を厳選したSelect版を用意しており、Standard版の利便性を損なうことなく安価で最新のシステムを導入することも可能だ。
新PCタンク提案へ
 さいたま市の総合建設業であるエム・テックがPCタンクで水道事業体での実績を伸ばしている。このほど、アグリテック(株)と合併してPCタンク技術の進展を図ると共に、本社を東京に移し、新たな展開を目指す同社の展望を松野浩史社長にインタビューした。
昨年度施工実績を発表/EXダンビー工法
 EXダンビー協会(会長=山條和明・クボタシーアイ管更生事業統括)は18日、東京・品川のホテルパシフィック東京で開いた第2回定例総会で、平成18年度の施工実績及び全国での普及活動の状況を発表した。
 EX工法の昨年度施工実績は22,136メートルで、前年度(18,128メートル)比22%増と大きな伸びを見せた。ダンビー工法はさらに好調で、今年度実績が7,860メートル、前年度(4,927メートル)比60%増という結果になった。両工法とも近年右肩上がりで実績を伸ばしており、今後ますます需要が拡大する下水道管更生分野の主要工法として大きな注目を集めている。
 ダンビー工法は昨年度、名古屋市上下水道局の朝日取水場取水暗渠耐震補強工事に採用され、水道分野では初の適用事例となった。また、東北支部では昨年度と比べ2倍の延長を受注したほか、大阪市でも採用されるなど他支部でも順調に実績を伸ばしている。
 一方EX工法は、東京都下水道局の本採用に向けて5現場の試行工事を完了するとともに、耐震性評価について公的評価を取得するため都下水の立ち会い試験も実施し、良好な結果を得たという。
管内カメラで新機種/日本エマソン
 日本エマソンはこのほど、各種配管の点検診断用に同社が販売している管内検査カメラ「シースネイク」の新機種「シースネイクマイクロハンディスコープ」の販売を開始した。各種配管、設備機器の点検診断用で、標準価格は59,500円。特徴としては1.モニター一体型で操作が簡単2.インターロックタイプのケーブルにより作業性に優れる3.標準付属の3種先端ツールによりトラブル解消も可能―などが挙げられる。
 カタログ請求などの問い合わせは、日本エマソンリッジ事業部(電話03―5403―8560)まで。
総合的な汚泥処理に注目/環境展が盛況
 エコ関連製品や環境負荷削減のための最新技術を一堂に集めた「2007NEW環境展」(環境省、国交省などが後援)が5月22~25日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。575社(2,421小間)が出展し、開催期間中は大勢の来場者で賑わった。12のプログラムに分かれたセミナーも行われた。
 環境浄化や廃棄物の再資源化、省エネが展示会のメインテーマ。「土壌」「緑化」「水」など各ゾーンでプレゼンが繰り広げられた中、下水道関連では汚泥・スラッジの乾燥・炭化、コンポスト化などリサイクルを含めた総合的な汚泥処理を紹介したブースが注目を集めていた。
室蘭・クレハが受賞/日本銅センター賞
 日本銅センター(井手明彦会長)は5月28日、東京銀座のコートヤード・バイ・マリオット東京銀座ホテルで第34回日本銅センター賞表彰式を行い、室蘭市水道部とクレハエンジニアリングが「給水・給湯用銅配管に浄水処理によるマウンドレス型孔食防止技術の開発」で受賞した。
微生物検出用チップを開発/東レ、MEA
 東レと松下環境空調エンジニアリング(MEA)はこのほど、汚染物質分解微生物検出用の超高感度DNAチップを開発したと発表した。東レが開発した超高感度DNAチップ技術と、MEAが岐阜大学、産業技術総合研究所ヒューマンストレスシグナル研究センターと共同開発した土壌・地下水汚染浄化に有効な微生物情報を組み合わせて完成させた。同製品は、土壌・地下水の塩素系揮発性有機化合物(VOC)汚染を浄化するための事前検証法として、微生物による土壌・地下水浄化法である「バイオレメディエーション法」の有効性を検出するマイクロアレイ技術の核となるチップ。今回の開発により、従来使用していたチップと比較して約100倍の感度を実現した。
メキシコで浄水供給・下水処理/三井物産
 三井物産はこのほど、メキシコ・ケレタロ州水道局より20年間の浄水供給事業、下水処理事業に関する事業権を獲得した。
 総事業費は日本円で浄水供給事業が約325億円、下水処理事業が約43億円となっている。