「設計指針」改訂に着手/デジタル技術や脱炭素化も/特別調査委/日水協

「設計指針」改訂に着手/デジタル技術や脱炭素化も/特別調査委/日水協

 日本水道協会が「水道施設設計指針」の改訂に着手した。これまで概ね10年単位で改訂を重ねてきており、2012年版以来の改訂となる。特別調査委員会を設置し、その初会合を4日に開催。10項目にわたる改訂の基本方針を定め、小委員会の設置や今後の作業のスケジュールを確認した。水道施設を形作るまさに基礎となる指針。人口減少や激甚化・頻発化する自然災害…水道が直面する課題解決へ、改訂指針にかかる期待は大きい。

新たに2技術を追加/8月5日にプレゼン/Aqua―LIST/JWRC

 水道技術研究センター(JWRC)は1日、水道施設の点検を含む維持・修繕に関する新技術事例集(Aqua―LIST)に日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会の「循環式ブラスト工法」とコスモ工機の「管路立ち上げ部における付属設備及び人孔蓋リニュアル工法」を追加し、ホームページで公開した。Aqua―LISTへの掲載はこれで全18技術となった。

異業種企業 下水道界参入へ/施設見学で技術開発をイメージ/下水道スタートアップチャレンジ/国交省

異業種企業 下水道界参入へ/施設見学で技術開発をイメージ/下水道スタートアップチャレンジ/国交省

 国土交通省下水道部は8月5日開催予定の「第7回下水道スタートアップチャレンジ」のプレイベントとして、6月29日、下水処理施設現地見学会を行った。下水道界への参入を検討する異業種企業が技術提案に向けて、下水処理の仕組みや技術開発の実証がイメージできるようにするために開催されたもので、栃木県真岡市の真岡市水処理センターと日本下水道事業団(JS)技術開発実験センターの施設を視察した。参加者は29団体、39人で、このうち、下水道分野に接点がない異業種は9人だった。

維持修繕ガイドライン拡充へ/専門委設置で課題を共有/日水協

維持修繕ガイドライン拡充へ/専門委設置で課題を共有/日水協

 日本水道協会は6月29日、第1回水道施設の維持・修繕に係る専門委員会を開催した。厚生労働省からの依頼に基づいて設置した委員会であり、検討内容は同省が進める「水道施設の点検を含む維持・修繕の実施に関するガイドライン」の改定に反映される。点検を義務付けた水道法改正にあわせて2019年9月に公表された同ガイドラインは、当時日水協に設置した専門委員会での議論を踏まえ策定された経緯がある。今回の改定は、昨年10月に発生した和歌山市での六十谷水管橋崩落事故の教訓を踏まえたものとなる。

上伊那地域の広域連携の先駆けに/緊急分水から水道用水供給へ/隣接する中川村の水不足解消/長野県飯島町

上伊那地域の広域連携の先駆けに/緊急分水から水道用水供給へ/隣接する中川村の水不足解消/長野県飯島町

 長野県飯島町は用水供給事業を創設し、1日から隣接する中川村の片桐地区へ供給を開始した。飯島町の浄水場の施設能力の余剰分を用いて中川村の不足を補うとともに、2カ所の連絡管接続工事を進め、供給量を段階的に引き上げることで最終的には日量約800立方mを供給し、片桐地区全体の水需要を賄っていく。飯島町にとっては広域連携によるスケールメリットの創出、中川村にとっては水源開発を伴わない水不足対策として、双方のメリットを見込んでいる。

粒径を最大20μmまで設定可能に/植物プランクトンカウンタ「XL―11A」/リオン

 リオンは植物プランクトンカウンタ「XL―11A」を開発、今年度より展開を強化する方針を明らかにした。従来器(XL―10A)よりも測定可能な粒径レンジを20μmまで拡張することで、これまでよりも大きな植物プランクトンが計測できる。植物プランクトンとその他の濁質粒子の数と大きさを同時にリアルタイムで測定する機能は継承している。このため、次亜塩やPAC、活性炭などの注入量適正化や低減管理なども期待される。

 新開発の植物プランクトンカウンタ「XL―11A」は、本体のサイズは変更せずに信号処理方法(係数値変更等のアルゴリズム)を変更。従来器では、0・5μm~8μmまでが測定サイズとされていたが、0・5μm~20~μmまで測定できるようにした。

ダク鉄管類を価格改定/9月1日受注分から/クボタ

 クボタは4日、ダクタイル鉄管類(直管、異形管、接合部品)について9月1日受注分より10%以上価格改定すると発表した。

バルブ製品を価格改定/9月から10~20%/前澤工業

 前澤工業は、9月1日受注分よりバルブ製品の価格改定を実施する。対象製品は汎用弁、バタフライ弁、特殊弁、ゲート類で、改定幅は10~20%。