明るい水道界へ連携深め/水道予算確保へ陳情も/運営会議開く/日水協

明るい水道界へ連携深め/水道予算確保へ陳情も/運営会議開く/日水協

 日本水道協会の今年度第2回運営会議が6日、開かれた。水道関係予算概算要求や、協会の活動に関する各報告がなされ、議事では概算要求を踏まえた来年度予算確保に向けた要望を決定。また、10月19日に開催する第101回総会に24題の会員提出問題と、来年度の全国会議の開催地として東京都を提案することを決めた。

汚水処理人口普及率92・6%に/下水道普及率は80・6%/21年度末

 2021年度末における全国の汚水処理人口普及率は、昨年度の調査より0・5ポイント増の92・6%となった。国土交通省、農林水産省、環境省が所管する下水道、農業集落排水施設等、浄化槽等の汚水処理施設の処理人口を合同で調査し、8月25日公表した。

会長表彰を発表/日水協

 日本水道協会は9日、今年度の会長表彰受賞者を発表した。功労賞は旭川市水道事業管理者を務めた木口信正氏をはじめ管理者経験者ら16人。特別賞は79人、勤続賞は666人だった。有効賞は「形態学的特徴と遺伝子解析に基づく全国水道水源でのカビ臭原因物質産生藍藻類の存在調査」(水道協会雑誌1040号)の関係者が受賞。なお、厚生労働省水道課長を務めた熊谷和哉氏に感謝状を贈る。表彰式は10月19日、全国会議の初日に行う。

東海豪雨上回る時間100mm降雨に対応/名古屋中央雨水調整池が貫通/まちづくりと一体で整備/名古屋市上下水道局

東海豪雨上回る時間100mm降雨に対応/名古屋中央雨水調整池が貫通/まちづくりと一体で整備/名古屋市上下水道局

 名古屋市上下水道局が整備を進めている名古屋中央雨水調整池のシールドトンネルが貫通し、工事が終盤を迎えている。内径5・75m、全長約5㎞、約10万4000立方mの雨水を貯留する市最大規模の雨水調整池。リニア中央新幹線の開業を約10年後に控えた名古屋駅周辺における浸水対策として進めている「緊急雨水整備事業」の集大成となる。下流部に建設中の広川ポンプ所とあわせて、2024年度末の供用開始を目指す。

牛尾配水池にマイクロ水力発電/DK―Powerと官民連携で/年間約127MWh発電/佐賀西部広域(企)

牛尾配水池にマイクロ水力発電/DK―Powerと官民連携で/年間約127MWh発電/佐賀西部広域(企)

 佐賀西部広域水道企業団は、DK―Powerとの連携事業で進めてきた牛尾配水池におけるマイクロ水力発電事業の設置工事が完了し、このほど発電開始式を行った。

 牛尾配水池の既設流量計室内において、流量計等のメンテナンス時に使用するバイパスラインに発電システムを設置し、第一調整池からの送水エネルギーを活用、マイクロ水力発電を行うもの。事業期間は20年で、年間約127MWhの発電量を見込んでおり、年間約65t、20年間で約1300tのCO2排出量削減の効果を生み出す。

10月に統合参加有無を判断/委員の意見は不参加が大勢/奈良市県域水道一体化懇

 奈良市は8月31日、第5回県域水道一体化取組事業懇談会(座長=浦上拓也・近畿大学教授)を市内のホテルで開催した。懇談会は奈良県が提案する県域水道(県と市町村の上水道事業)の一体化について、市の参加是非などを委員11人が意見交換。最終の今回は、これまでの懇談内容を踏まえた各委員の意見聴取などが行われ、県域水道一体化への参加は見送るべきとの意見が大勢を占めた。今後は9月市議会での審議などを経て、仲川元庸市長が10月中を目途に参加の有無を判断するとしている。