工業用水道事業研究大会/BCPやデジタル技術/課題解決へ情報を共有/工水協

工業用水道事業研究大会/BCPやデジタル技術/課題解決へ情報を共有/工水協

 日本工業用水協会による「工業用水道事業研究大会」が27日、都内ホテルで開催された。コロナ禍の過去2年は中止しており3年ぶりの開催。また、初めてオンラインでも参加できるようにし、正会員の事業者・利用者、関連産業会員らおよそ100人の工水関係者が参加。事例紹介や講演に熱心な質疑応答がみられた。産業構造の変化に伴う需要減少や、施設の老朽化、災害への対応などの様々な課題に直面する工業用水道事業にあって、課題解決のヒントを共有した大会となった。

「積み上げられた成果が形に」/下水道研発 表彰式/下水協

 8月に行われた第59回下水道研究発表会の表彰式が21日、日本下水道協会で行われた。日本語と英語による口頭発表、ポスター発表の各部門の受賞者に、企画運営委員会の委員長を務めた田中宏明・京都大学名誉教授から賞状が授与された。

経営の健全性、模範に/秦野市・豊田市・秋田県を表彰/総務省

経営の健全性、模範に/秦野市・豊田市・秋田県を表彰/総務省

 総務省は28日、今年度の優良地方公営企業総務大臣表彰の表彰団体を神奈川県秦野市(水道事業)、愛知県豊田市(水道事業)、秋田県(下水道事業)に決定したと発表した。この表彰は経営の健全性が確保されており、他の地方公営企業の模範となる取り組みを行っている地方公営企業を対象に実施しているもので、今回で8回目。表彰状授与は後日行う予定となっている。

フィリピンで初のセミナー/日本企業の海外展開を支援/厚労省

 厚生労働省はフィリピンで水道の現地セミナーと案件発掘調査を実施した。東南アジア地域等の開発途上国に対する日本の水道産業の国際支援を目的に実施しているもので、フィリピンでは初の開催。これまでに▽ミャンマー▽インド▽カンボジア▽中国▽タイ▽ラオス▽ベトナム▽インドネシア―の8カ国で実施してきたが、コロナ禍の影響で昨年、一昨年はウェブでの実施で、現地開催は3年ぶりだった。

 今月19~21日にかけ、アンヘレス市で開催されたフィリピン水道協会(PWWA)による国際会議・展示会の機会をとらえセミナーを実施。日本からは厚労省と日本水道協会、国際厚生事業団と、管路メーカー、計測機器、コンサルタント、商社など7社が参加した。国際会議でも同省が講演し、参加企業もプレゼンを行った。

配水小管の水質監視サービスを開始/残塩濃度の低下を即時に検知/日立システムズ

 日立システムズは、IoTを活用した配水小管の水質監視サービスの提供を開始した。水が停滞し、残留塩素濃度の低下が懸念される箇所に水質監視装置を設置することで、クラウドを通じて濃度の低下を即時に検知、通知し、対応の必要性をリアルタイムで判断。測定作業の自動化、省力化をサポートする。

豪雨対応や人口減少テーマ/強靭化へ広島で講演会/鋼管協

 日本水道鋼管協会(WSP)はさきごろ、「水道の未来、大規模災害に備える~強靭な水道を目指して~」をテーマとした講演会を広島市内で開催した。広島市における平成30(2018)年7月豪雨の対応など3講演が行われ、中国地方の水道事業体や協会会員ら約70人が聴講した。

 講演会の冒頭、佐々木史朗・同協会専務理事が「近年は自然災害が頻発し、ライフラインの維持管理が重要となっている。講演会はコロナ禍で3年ぶりの開催となるが、管路・施設の耐震化・更新、防災・減災などの参考に」とあいさつ。