水道への電力支援を要望/「良い文化を次世代に繋ぐ」/第3回運営会議/日水協

水道への電力支援を要望/「良い文化を次世代に繋ぐ」/第3回運営会議/日水協

 日本水道協会は11月29日、今年度第3回の運営会議を開催した。名古屋市で開催した全国会議の第101回総会で決議した会員提出問題と、補正予算における電力支援策、来年度の水道関係予算確保を旨とする要望書を取りまとめ、会議後には関係各省、国会議員に陳情した。なお、会議では、来年東京都での全国会議の開催日程・開催場所を審議し、10月18日から3日間、東京ビッグサイトでの開催とすることが了承された。

汚泥肥料の利用拡大へ課題整理/安全性担保や規制緩和を/第2回 官民検討会/国交省・農水省

汚泥肥料の利用拡大へ課題整理/安全性担保や規制緩和を/第2回 官民検討会/国交省・農水省

 国土交通省と農林水産省は11月28日、第2回下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた官民検討会を開き、関係団体からの意見をもとに課題を整理した。12月に開催する第3回会合で、論点の整理を行い、取り組みの方向性を議論して、肥料利用の拡大に向けた支援方策をとりまとめていく。

 第2回会合では、国交省と農水省から審議中の補正予算で示している下水汚泥の肥料活用に関する施策を説明。また、委員となっている関係団体から下水汚泥資源の肥料利用拡大に向けて必要な取り組みについて意見を聴取した。

送水管複線化を先行整備へ/新ビジョン検討会議で方針案/和歌山市企業局

送水管複線化を先行整備へ/新ビジョン検討会議で方針案/和歌山市企業局

 和歌山市企業局は、「新水道事業ビジョン」の策定に向けた検討を進めている。昨年10月の六十谷水管橋崩落事故などを踏まえ、市内全域の安定給水を確保しながら、送水管の複線化や新浄水場の建設などの整備を検討するため、今年8月に和歌山市新水道事業ビジョン検討会議を設置。11月18日に市役所内で開催した第2回会議では、施設整備方針案などを審議した結果、送水管の複線化を先行整備することが了承され、浄水場の新設は継続して検討することとした。新水道事業ビジョンの策定は2023年度末を予定している。

欠損した管路データをAIで補完/管種・口径の推定精度は8割以上/水道管路台帳整備の新サービス/フラクタジャパン

 FractaJapan(フラクタジャパン)は、水道事業体向けに、災害や事業統合などにより消失・欠損した水道管路データをAIによってデジタル化、生成・補完する管路台帳整備の新サービス「バーチャルパイプ」を開発し、提供を開始した。

 バーチャルパイプは、欠損データ周辺の既存管路データをはじめ、弁栓類などの付帯設備の各種情報(布設年・口径など)や配水池・浄水場等の竣工年を基にAIで解析を行い、欠損部分の管路情報を予測し、「布設年度」「管種(材質)」「口径」などのデータを補完する新たなソリューション。実際の水道事業体のデータを用いて行った検証では、布設年度を誤差プラスマイナス5年以内で推定できた管路が全体の90%程度となり、管種・口径の推定精度も8割以上と高い正解率となり、有効性が実証されているという。

水を語る会 「貢献」見据え3社長が熱弁

水を語る会 「貢献」見据え3社長が熱弁

 「水を語る会」(眞柄泰基会長)の第42回会員集会が11月12日、日本水道会館で対面及びオンライン併用で約80人の参加の下、開催された。今回の講師・演題は、▽宮川多正・前澤工業代表取締役社長「水とともに~前澤工業の歴史と未来」▽中川哲志・水ing代表取締役社長「英国民営水道事業の概観とSouth Staffordshirplc社のご紹介」▽山口賢二・メタウォーター代表取締役社長「水・環境インフラが続くために~メタウォーターのサステナビリティ~」―。上下水道産業界をリードする3企業のトップが講演を行った。