上下水道の持続へ着実な進捗を/2023年度政府予算案が閣議決定/管路複線化、PFOS対策に補助/厚労省

 2023度の政府予算案が23日に閣議決定され、上下水道関係の内容も明らかになった。22年度補正予算もあわせ、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」が3年目を迎え対災害性強化の取り組みが進められるが、このほかにもいくつかの制度改正・拡充がなされる。水道では管路の複線化やPFOS・PFOA対策など、下水道も脱炭素化や下水汚泥の肥料利用などが支援される。上下水道事業の持続へ、これら取り組みの着実な進捗が期待される。

アタッチメント型スマメ実証試験へ/電力スマート通信網活用し自動検針/アズビル金門ら5社と/静岡市上下水道局

アタッチメント型スマメ実証試験へ/電力スマート通信網活用し自動検針/アズビル金門ら5社と/静岡市上下水道局

 静岡市上下水道局は13日、アズビル金門、東芝インフラシステムズ、日本ウォーターソリューション、Toshin、中部電力の5社と、中部電力の電力スマートメーター通信網を活用した、水道自動検針のアタッチメント型スマート水道メーター(略:アタッチメント)の実証試験に関する基本協定を締結した。実証試験の期間は、2023年1月~24年1月。静岡市清水区の住宅100戸が対象。電力スマートメーター通信網による通信を活用して、アタッチメントによる既存水道メーターでの自動検針および管路漏水検知機能の評価と有用性を検証していく。自動検針の導入コスト削減と、漏水検知による有収率の向上などについても、分析・検討していく。

南部浄化セの固形燃料化事業/月島機械グループに決定/千葉市建設局

 千葉市建設局は南部浄化センター下水汚泥固形燃料化事業の事業者を月島機械グループに決定した。下水汚泥固形燃料化施設の設計・建設および運営・維持管理をDBO方式で実施する事業で、事業期間は2023~48年度。落札金額は176億8000万円(消費税および地方消費税を含まない)となる。グループの構成員は月島機械水環境事業本部東京支社、月島テクノメンテサービス千葉支店。協力企業は、東洋建設東関東営業所、市原組、関電工千葉支店。

SDF工法 北海道で初施工/100A・フレキ管を32m/小樽市の配水管更新工事

SDF工法 北海道で初施工/100A・フレキ管を32m/小樽市の配水管更新工事

 ステンレス・フレキ管による既設管内挿入工法(SDF工法)が北海道で初めて施工された。小樽市堺町の老朽化した配水管の更新工事にて、11月21日21時から施工された。発注者は小樽市水道局。この箇所は片側3車線の主要道道小樽港線を横断する形で配水管が布設されており、小樽港から荷物を運ぶトラックなどの交通量が多く、開削工事が難しい。また、観光地でもあり、店舗や歩行者が多いことから、夜間工事での施工となった。

「耐震設計手引き」の改訂へ/中間報告臨時理事会開く/ポリテック

 配水用ポリエチレンパイプシステム協会(ポリテック)は11月30日、都内で2022年度中間報告臨時理事会を開いた。企画委員会、技術委員会の各活動計画に基づく中間報告案を審議し、了承した。