関係者が連携 総力挙げて/下水汚泥利用拡大に向けた検討会/国交省・農水省

 国土交通省と農林水産省が、下水汚泥資源の肥料利用の拡大に向けた推進策を検討するために設置した「下水汚泥資源の肥料利用拡大に向けた官民検討会」の第3回が12月23日に開催された。国、下水道部局、農政部局、肥料製造者、農業者の5者の役割分担を明確にし、取り組みの方向性を示すとともに、課題や課題解決に向けた取り組みの方向性をまとめた論点整理案について、意見交換した。今回の意見を踏まえ、最終版の論点整理を1月に公表する。また、検討会は同じメンバーで今後も随時開催していくことが合意された。

東村山市とデータ連携技術実証/災害時給水ステーション開設で/東京都水道局、デジタルサービス局

東村山市とデータ連携技術実証/災害時給水ステーション開設で/東京都水道局、デジタルサービス局

 東京都は、デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出す「スマート東京」の実現に向け、様々なデータの利活用を促す行政や民間の持つデータの流通基盤となる「東京データプラットフォーム(TDPF)」の構築を目指している。12月14日には水道局とデジタルサービス局が連携し、東村山市、日本電気とともに「TDPF―東村山市都市OS間の災害時給水ステーションの開設状況データ連携」の技術実証を行い、給水施設の開設作業状況の即時把握が可能なことを確認できた。

水道管路更新でDB試行/地元企業含めたJVで応募/神奈川県企業庁

 神奈川県企業庁は、水道管路更新工事において民間活力の活用および設計の効率化を図るため、民間事業者のノウハウを設計段階から活用するとともに、地元を熟知した施工企業と連携させる設計・施工一括発注方式(DB方式)による更新工事を試行する。事業者選定には公募型プロポーザル方式を採用することとしており、参加資格確認申請書受付は1月13日から26日、提案書受付は2月3日から22日まで。事業者決定は3月上旬を予定している。

大成機工と災害時協定/復旧用材料供給や応急工事に/佐賀西部(企)

大成機工と災害時協定/復旧用材料供給や応急工事に/佐賀西部(企)

 佐賀西部広域水道企業団はこのほど、大成機工との「災害時における水道復旧用材料の供給及び応急工事に関する協定」の締結式を企業団庁舎で行った。水道用資材メーカーとの災害協定は初で、大成機工も九州エリアでの協定は初となるもので、災害時の官民連携の強化を目指す。

フラッドバスターの利点を確認/ベトナム・ビン市からの視察を受入/人民委員会委員長と面会、今後の方針を説明/石垣

 石垣は、国土交通省の2020年度下水道技術海外実証事業に採択された「ポンプゲート設備に適用される全速全水位型横軸水中ポンプに係る実証事業」の実施国であるベトナム・ビン市からの視察を11月14日から受け入れた。同社の坂出工場や全速全水位型横軸水中ポンプ「フラッドバスター」が導入された兵庫県丹波篠山市にあるポンプゲート形の京口排水ポンプ場、同県加東市にある定置形の安取雨水ポンプ場を視察した。今回の視察は、実証試験の自主活動期間の一環として行われたもので、参加者はビン市のチェン人民委員会副委員長をはじめ計5人。

テレメータサービスの専業会社設立へ/中部電力中電PG

 中部電力と中部電力パワーグリッドは12月20日、電力スマートメーターの通信網を活用し、ガスや水道の自動検針等を行うテレメータサービス専業会社「中電テレメータリング合同会社」を2月1日に設立、4月1日に、現在中部電力が実施しているテレメータサービス事業を同社へ移管することを決定した。

RTi社の「チューブテックス工法」に注目/水道管の更生ニーズに応える新技術/NETISに新規登録

 自立強度を有する反転工法で圧力管路を更生する「チューブテックス工法」が注目されている。非開削で長距離施工が可能な強みを活かし、都市部の重要幹線などの老朽化の課題に対応。昨年7月には、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録され、上下水道をはじめ、工業用水、農業用水など幅広い分野における老朽管の更新促進に期待が高まる。