上下水道 脱炭素化を支援/広域化の着実な推進も/公営企業管理者会議/総務省

 総務省は1月24日、全国都道府県・指定都市公営企業管理者会議をオンラインで開催し、来年度の公営企業関係の主要施策を都道府県の担当者らに説明した。特に、脱炭素化やDXの推進、広域化を強調。来年度創設される同省の支援策を紹介しながら、上下水道事業における取り組みを促した。人口減少によるサービス需要の減少に、施設の老朽化に伴う更新需要の増大など経営環境が厳しさを増す上下水道。脱炭素化をはじめとした時代の要請も踏まえながら、持続可能な経営の確保に向けた取り組みが期待される。

地震対策 教訓と知見の共有へ/熊本で日米台水道地震対策WS/約100人参加講演・発表34件

地震対策 教訓と知見の共有へ/熊本で日米台水道地震対策WS/約100人参加講演・発表34件

 「第12回日米台水道地震対策ワークショップ」(主催=日本水道協会、米国水研究財団、台湾水道協会、開催地事務局=熊本市上下水道局)が1月30日から2月1日までの3日間にわたって熊本市で開催された。日米台の産官学の水道関係者が集い、地震対策に特化した調査研究の成果を共有することを目的とする同ワークショップには、今回は米国から15人、台湾から10人の参加者も含む約100人が出席し、活発な情報・意見交換が図られた。

堺市がグランプリ&殿堂入り/第10回「GKP広報大賞」決まる

 下水道広報プラットホーム(GKP)は1月27日、第10回GKP広報大賞の審査会を開催した。今回エントリーした10団体の中から、堺市上下水道局の「健康増進事業と上下水道事業が連携した新たな広報の取組」がグランプリに選ばれた。同局は今回の受賞によって通算のグランプリ・準グランプリ受賞回数が3回となり、この実績を称え、新たに創設した「殿堂入り」に認定された。殿堂入りしたことで、認定期間である今後2年間、広報を学ぶセミナーで講演をしてもらうなど、団体の取り組みやノウハウを全国に広める支援をしてもらう予定。

効果的・効率的に情報取得/技術研修会で10企業・団体発表/札幌市水道局

効果的・効率的に情報取得/技術研修会で10企業・団体発表/札幌市水道局

 札幌市水道局は1月18日、水道局本庁舎で「水道技術研修会」を開催した。効率的かつ効果的に技術情報を取得し、技術職員としての資質向上を図ることを目的として開催するもので、▽大成機工▽日本内圧管更生工法協会▽SDF技術協会▽JFEエンジニアリング▽クボタ▽兵神装備▽NJS▽栗本鐵工所▽フソウ▽愛知時計電機―の10企業・団体が技術情報を発表した。同局のほか、近隣水道事業体やさっぽろ水道サービス協会から56人が参加した。

ALSOKと協定締結/災害時給水所の運営協力で/横浜市水道局

ALSOKと協定締結/災害時給水所の運営協力で/横浜市水道局

 横浜市水道局は1月17日、市庁舎で綜合警備保障(ALSOK)横浜支社と「災害時給水所の運営協力に関する協定」を締結した。災害時に不足する応急給水の担い手を確保するのが目的。

越生町と技術連携で協定/浄水場更新、ビジョン見直しなど/埼玉県企業局

越生町と技術連携で協定/浄水場更新、ビジョン見直しなど/埼玉県企業局

 埼玉県企業局は1月17日、越生町と「水道の技術連携に関する協定」を締結した。水道の技術的業務の連携を強化し、相互補完によって水道の基盤強化を図ることを目的としたもので、当面は企業局が越生町の水道ビジョンの見直しや浄水場の更新に関する技術支援を行う。

官民連携で水源保全へ/9社・団体が活動継続で協定/仙台市水道局

官民連携で水源保全へ/9社・団体が活動継続で協定/仙台市水道局

 仙台市水道局は2020年度より、 民間企業と連携して市の水道水源の1つである青下水源地の水源涵養林の保全育成などを行う「青下の杜プロジェクト」を実施しており、現在11の協力企業・団体と協定を締結している。今年度末で協定満了となる9社・団体から、プロジェクトの活動継続の申し出があり、1月23日には市役所本庁舎で協定締結式を行った。

水道スマメに電力通信網を活用/自動検針の実証実験開始/静岡市上下水道局

 静岡市上下水道局は1月20日、電力スマートメーター通信網を活用した水道自動検針のアタッチメント型スマート水道メーター(略:アタッチメント)の実証実験を開始。同市清水区の住宅街でアタッチメントの取り付けを報道陣に公開した。

適正な料金・使用料のあり方で答申/柳井市上下水道事業経営審議会

適正な料金・使用料のあり方で答申/柳井市上下水道事業経営審議会

将来見据えダウンサイジング検討を

 今年度第7回柳井市上下水道事業経営審議会(会長=齊藤由里恵・中京大学経済学部准教授)が1月10日、柳井市役所内で開催された。「適正な水道料金のあり方について」と「適正な下水道使用料のあり方について」の答申書の修正事項を確認後、齊藤会長が井原健太郎・柳井市長(同市上下水道事業管理者)に答申書を手渡した。齊藤会長は「全国で人口減少が予想以上に進んでおり、将来を見据えた施設のダウンサイジングの検討も」と講評し、井原市長は「市民の理解や協力を得るため、誠実かつ粘り強く丁寧に説明」と決意を述べた。

バーチャルパイプの実証導入先募集/欠損した管路データをAIで補完/フラクタジャパン

 FractaJapan(フラクタジャパン)は、欠損した水道管路データをAIによってデジタル化、生成・補完する管路台帳整備の新サービス「バーチャルパイプ」の実証導入先の募集を行っている。対象は水道事業または簡易水道事業を行っている事業体。実際に管路データの一部欠損やデータ整備で課題を抱えている事業体に実証導入することで得られた知見を活用して、今後のサービス拡充につなげていく考えだ。

アーカイブス資料室を開設/上下水道関係者に広く公開/貴重な歴史的文献など収蔵/東京駅に近い銭瓶町ビル5階に/TGS

アーカイブス資料室を開設/上下水道関係者に広く公開/貴重な歴史的文献など収蔵/東京駅に近い銭瓶町ビル5階に/TGS

 東京都下水道サービス(TGS)は、下水道に関する貴重な歴史的文献や書籍・資料などを展示するアーカイブス資料室を本社のある東京・大手町の銭瓶町ビルディング5階に開設し、上下水道関係者等に広く公開している。開室日は月、水、金曜日(祝祭日を除く)の9時30分~16時15分まで。同じフロアにある下水道研修センターで研修を実施している日は12時~13時も開室している。

 資料室には、下水道に関する歴史的な書籍が約2300冊、定期刊行物約300冊、資料等約2400冊のほか、映像資料や古地図などが収蔵されている。主な展示物は、TGSがアーカイブスシリーズとして口語訳した文献の原本と口語訳本、「中島工學博士記念 日本水道史」や「下水學大意」(茂庭忠次郎著)など貴重な書籍の原本のほか、50人を超えるOBから寄贈された書籍・資料など。