水道の文化を次世代に/強固な連携 活動活発に/第5回理事会/日水協

 日本水道協会は27日、今年度第5回理事会を開催した。協会業務に関する各種報告がなされ、2023年度の予算案、事業計画案をはじめとした各議案が審議、了承された。コロナ禍が収束に向いつつあり、協会の活動も従来を取り戻す。それでも、自然災害の頻発化・激甚化、老朽化施設の更新の遅れをはじめ、水道界を取り巻く環境が厳しいのは変わらず、塗料の不適切行為といった想定外の問題もあった。様々な課題への対応に迫られるが、水道の持続に向け、日水協の活動は続く。

"オール秋田"で下水道持続へ/新会社設立へ連携協約/秋田県と全25市町村



 秋田県は県内下水道事業のサポート業務を請け負う新会社の設立に向け、県内の全25市町村と地方自治法に基づく、広域連携の一つの手法である連携協約を締結した。県・市町村と揺るぎない連携のもと、将来を見据えた取り組みを進めていく。24日、締結式を行い、佐竹敬久・秋田県知事と25市町村の首長らが協約に署名した。

 締結式で佐竹知事は「県民生活、住民の生活の安定、そして快適な生活を送ることができるようにすることが私どもの責務。人口減少の守りの面の対策を進めることも必要。全国的にも本県の事例が注目を浴びている。様々なご提案を願い、考えながら前に進めていきたい」と述べた。

水質検査の精度向上へ/登録検査機関ら研修会/厚労省

 厚生労働省水道課は10日、「水道水質検査精度管理に関する研修会」をオンラインで開催し、登録検査機関や水道事業体などの検査担当者が聴講した。今年度実施した、水質検査の統一試料を用いた精度管理調査の結果を踏まえ、同課水道水質管理室や水道水質検査精度管理検討委員会委員による講演が行われ、精度管理の重要性、検査の信頼性の確保が強調された。精度管理調査の結果はホームページで公表されている。

管路管理や人材育成で連携/東邦ガスネットワークと協定/名古屋市上下水道局

管路管理や人材育成で連携/東邦ガスネットワークと協定/名古屋市上下水道局

 名古屋市上下水道局は22日、東邦ガスネットワークと「技術協力に関する基本協定」を締結した。両者は同じライフライン事業者として管路施設などの保守・保全や整備など類似の業務を実施し、日ごろから情報交換などを行うとともに、これまでに個別の協定などを締結してきた。今回の協定は、管路施設の維持管理や人材育成など技術分野全般におけるさらなる連携を図ることで、双方の事業の将来にわたる安定的かつ持続的な運営の確保に寄与することを目的に締結した。同日、名古屋市役所で協定締結式を開催し、飯田貢・名古屋市上下水道局長と伊藤克彦・東邦ガスネットワーク代表取締役社長が協定書を取り交わした。

物価高騰で投資見直しを説明/来年度予算やクレカ決済紹介/岡山市水道事業審議会

 第74回岡山市水道事業審議会(会長=石井克典・弁護士)が23日、同市水道局庁舎内で開催された。議題の財政健全化に向けた議論(第6回)では、諸物価高騰の影響を踏まえ、事業費増額を再精査した投資計画および新たな財政見通しを説明。来年度当初予算や「岡山県水道広域化推進プラン」の策定、水道料金支払い方法の拡大についても紹介された。

災害時応援協定を締結/太平洋側と日本海側で/福島地方(企)・新潟東港(企)

災害時応援協定を締結/太平洋側と日本海側で/福島地方(企)・新潟東港(企)

 福島地方水道用水供給企業団と新潟東港地域水道用水供給企業団は10日、「災害時相互応援協定」を締結した。太平洋側と日本海側にそれぞれ位置する両企業団が、災害などで被災した際に速やかに復旧できるよう、応急復旧活動、応急復旧資機材の提供、応急給水活動といった応援活動を相互に実施することを定めている。同日、新潟東港地域水道用水供給企業団東港浄水場で協定締結式を開催、武田光正・福島地方水道用水供給企業団事務局長と若林真・新潟東港地域水道用水供給企業団事務局長が協定書を取り交わした。

首都圏初、リン回収施設を建設/JFEエンジ、JA横浜と連携/横浜市

首都圏初、リン回収施設を建設/JFEエンジ、JA横浜と連携/横浜市

 横浜市の山中竹春・市長は23日、定例記者会見で下水汚泥からリンを回収して肥料利用する新たな循環型の取り組みを、JFEエンジニアリング、JA横浜と連携して行うと発表した。

いわき市と災害支援協定/福島県内初、迅速活動へ/JS

 日本下水道事業団(JS)は、福島県いわき市と災害支援協定を締結した。災害発生時に下水道施設に被害が発生した場合に現地調査等の災害支援活動が迅速に開始することができるようにする。対象施設は下水処理場4施設、ポンプ場39施設。東北地方で24団体目、福島県内では初の締結となる。

フラッドバスターが発明功労賞/水位を問わず安定運転実現/浸水被害軽減への貢献が評価/石垣

フラッドバスターが発明功労賞/水位を問わず安定運転実現/浸水被害軽減への貢献が評価/石垣

 石垣の全速全水位型横軸水中ポンプ「フラッドバスター」が日本発明振興協会と日刊工業新聞社共催の第48回発明大賞で発明功労賞を受賞した。発明考案の名称は「水位の上下で吐出し量を増減させる雨水ポンプ」で、同社ポンプ・ジェット事業部の山科健一・ポンプ設計課担当課長が受賞の栄誉に輝いた。13日に東京都港区の明治記念館で表彰式が開催され、山科課長が表彰状と副賞を授与された。

見守りサービスで実証実験/御殿場市らと協定締結/愛知時計電機

 愛知時計電機は1日、静岡県御殿場市、御殿場ガスと「見守りサービス実証実験の実施に関する協定」を締結した。高齢者見守りサービスおよび安否確認メールの送信サービスの有効性を確認するもので、期間は1年間。