「三浦モデル」が事業開始/下水道コンセッション4例目

 神奈川県三浦市は公共下水道のコンセッション方式による事業を1日から開始した。公共下水道事業へのコンセッション方式の導入は全国で4事例目、管路の増築を含むものとしては全国初となる。14日、事業運営を実施する三浦下水道コンセッション(株)と事業開始式を共催した。持続可能な三浦の下水道を実現するとともに、新たな下水道事業モデルとして、下水道事業の全国共通の課題の解決へつながるものとして期待が寄せられる。

基盤強化への管路構築を/New Pipesプロジェクト/最後の全体会議で成果共有/JWRC

基盤強化への管路構築を/New Pipesプロジェクト/最後の全体会議で成果共有/JWRC

 水道技術研究センター(JWRC)が産官学共同で取り組んできた「水道の基盤強化に資する管路の構築及び情報活用に関する研究(New Pipesプロジェクト)」が、2022年度で3年間の研究期間を終了した。3月28日に都内で最後の全体会議を開き、各研究委員会の研究成果を報告するとともに、成果普及に向けた次年度の活動について話し合った。

共同浄水場整備へ基本協定/2036年度稼働開始へ/仙台市塩竈市

共同浄水場整備へ基本協定/2036年度稼働開始へ/仙台市塩竈市

 仙台市と塩竈市は11日、「仙台市・塩竈市共同浄水場整備事業の実施に関する基本協定」を締結した。老朽化が進行している仙台市の国見浄水場と中原浄水場、熊ヶ根浄水場と、塩竈市の梅の宮浄水場とを合わせて統廃合し、既設の中原浄水場敷地内に両市が共同で新たに浄水場を整備する。施設能力は15万2710立方m/日で、浄水処理方法は、粉末活性炭+凝集沈澱+急速ろ過。令和18(2036)年度の稼働開始を目指し、今年度の事業着手に先立って締結した基本協定では、整備事業に係る両市の費用負担割合や、設計・工事などは仙台市が行うこと、両市が事業の円滑な推進に協力することなどを定めた。今年度は共同浄水場や送水施設の基本設計などを予定している。

大成機工からふるさと納税寄附/上水道基幹管路耐震化に活用/浜松市

 浜松市は、大成機工から企業版ふるさと納税による寄附を受けた。寄附金は上水道基幹管路耐震化の取り組みに活用する。

 3月30日には浜松市上下水道部住吉庁舎で寄附贈呈式を開催した。朝月雅則・浜松市水道事業及び下水道事業管理者は大成機工への感謝の言葉を述べるとともに、「予想される大規模地震において復旧に長時間を要する大口径、基幹管路の耐震化に取り組んでいる。市街地における大口径管路耐震化工事は施工に伴う地域住民の皆さまへの影響も少なくないが、水道は発災後の復旧復興に欠かせない重要なライフライン。今回のご厚意は、基幹管路耐震適合率100%の早期達成を目指して適切に活用をさせていただく」と語った。

カーボンハーフ実現へ邁進/「アースプラン2023」を策定/エネルギー自立型焼却炉など先進技術/東京都下水道局

 東京都下水道局は、下水道事業における地球温暖化防止計画「アースプラン2023」を策定した。外部有識者による下水道カーボンハーフ実現に向けた地球温暖化対策検討委員会(委員長=中島典之・東京大学環境安全研究センター教授)での議論を踏まえ、これまでの「アースプラン」とエネルギー基本計画「スマートプラン」を統合した新たな計画とし、下水道事業の特性を踏まえた地球温暖化対策とエネルギー対策を一体的に推進していく。

下水道100年の歩みを紹介/パネルキャラバン出発式開く/岡崎市上下水道局

下水道100年の歩みを紹介/パネルキャラバン出発式開く/岡崎市上下水道局

 岡崎市上下水道局は今年、下水道事業100周年を迎えた。その記念イベント「岡崎市下水道100年の歩み展」パネルキャラバンの実施にあたり、出発式を10日に市役所東庁舎ロビーで行い、中根康浩・岡崎市長は「このパネルキャラバンと10月に開催するマンホールサミットが100周年の特別な年の2大イベント。岡崎市が100年の間、下水道によって支えられてきたこと、そして、市民生活に密着している下水道の重要性を認識してもらう1年にしていきたい」と語った。

停電時のMHポンプ起動を支援/電動車両や可搬式蓄電池から給電/新システムの販売を開始/荏原実業

停電時のMHポンプ起動を支援/電動車両や可搬式蓄電池から給電/新システムの販売を開始/荏原実業

 荏原実業は1日、災害停電により電源を喪失したマンホールポンプを、電動車両(EV/PHEV)や蓄電池で応急的に起動する新製品「停電時マンホールポンプ起動支援システム」の販売を開始した。

クラウド型施設管理システムの運用開始/守谷市上下水道のDX推進/作業の効率化を現場目線で/中央設計・ウォーターエージェンシー・オリコン

 中央設計技術研究所、ウォーターエージェンシー、オリエンタルコンサルタンツが共同開発した「クラウド型施設管理システム」が茨城県守谷市の上下水道施設に導入され、1日から運用を開始した。

 同システムは、上下水道事業における施設・設備台帳や点検・修繕情報などを含めた施設管理、維持管理データなどの効果的な管理・活用、施設・設備の効率的な運用とリスク管理(リスク評価、点検・調査など)が行えることに加え、上下水道施設のアセットマネジメント・ストックマネジメントや事業運営を支援する様々な機能を実装している。

迅速・円滑な応急給水へ協定/タンクローリー輸送企業と/さいたま市水道局

迅速・円滑な応急給水へ協定/タンクローリー輸送企業と/さいたま市水道局

 さいたま市水道局は、液状食品素材のタンクローリー輸送企業であるミナト流通サービスと「災害発生時等の応急給水に関する協定」を締結した。市内における災害や水質事故などの発生時や、同局が他水道事業体への応援に伴う応急給水活動において、同社の協力を得て、同社が所有するタンクローリーを活用することで、大量の水を必要とする医療機関などへの応急給水に迅速かつ円滑に対応することが可能となる。