AI運転管理の論点整理/下水道DX加速化へ/国交省

 国土交通省下水道部は、下水道のDXの加速化を図るため、AIによる下水処理場運転操作デジタルトランスフォーメーション(DX)検討会(委員長=加藤裕之・東京大学特任准教授)を昨年6月に設置した。下水道管理者が水処理運転操作等にAI導入を検討するにあたり、必要となるAI導入の環境整備や支援策等の検討を行っている。検討会は今年度も開催するが、これまでの検討会における議論を踏まえ、明らかになってきた課題や今後の取り組み方針について、2022年度の論点整理としてとりまとめ、同部のホームページで公表している。

助成対象3件を決定/新技術研究へ橋渡し/下水道機構

助成対象3件を決定/新技術研究へ橋渡し/下水道機構

 日本下水道新技術機構は、昨年度30周年を迎えたのを記念して創設した下水道新技術研究助成事業の2023年度助成対象を決定した。助成対象は、▽下水処理由来の微細藻類を活用した水産養殖用活餌アルテミアの生産(高荒智子・福島工業高等専門学校准教授)▽下水から都市ガスレベルの高濃度メタンガスの回収を可能とする高活性化嫌気性MBRの開発(角田貴之・中央大学理工学部助教)▽下水モニタリングによる市中感染型薬剤耐性菌の分子疫学調査(西山正晃・山形大学農学部准教授)―の3件。昨年10月4日から12月20日までの応募期間に22件の応募があった。選考委員による事前審査および委員会における審議を経て、3件を助成対象として決定した。

関係法案、衆院通過へ/災害対応など機能強化/水道行政移管

関係法案、衆院通過へ/災害対応など機能強化/水道行政移管

 厚生労働省が所管する水道整備・管理行政を国土交通省と環境省に、食品衛生基準行政を消費者庁に移管するための「生活衛生等関係行政の機能強化のための関係法律の整備に関する法律案」が国会で審議されている。21日の衆議院厚生労働委員会、26日には同委員会と国土交通委員会による連合審査会が開かれ、その後の厚労委員会での審議を経て採決、賛成多数により原案通り可決すべきと議決した。27日の衆議院本会議で可決され、同法案は参議院へ送られる見通し。

六名雨水ポンプ場が完成/浸水被害の大幅軽減に貢献/立軸斜流ポンプを採用/岡崎市上下水道局

六名雨水ポンプ場が完成/浸水被害の大幅軽減に貢献/立軸斜流ポンプを採用/岡崎市上下水道局

 岡崎市上下水道局が、六名・江口地区の浸水被害を軽減するために2016年度から整備を進めてきた「六名雨水ポンプ場」が完成し、1日から運用を開始した。3月28日には隣接する岡崎市体育館で完工式を開催し、関係者や地元住民らが施設の完成の喜びを分かち合った。同地区は雨水が集まりやすい地形で、2000年の東海豪雨、2008年の8月末豪雨で甚大な浸水被害が発生した。同ポンプ場の完成により、浸水被害の軽減が図られ、市民生活の安心・安全に貢献する。

創立50周年で決意新たに/給水槽贈呈や新ロゴなど披露/京都市上下水道サービス協会

創立50周年で決意新たに/給水槽贈呈や新ロゴなど披露/京都市上下水道サービス協会

 京都市上下水道サービス協会は、1973年3月の創立から50周年を迎え、12日に記念式典を京都市内で開催した。関係者約40人が出席する中、協会のあゆみを振り返り、次の50年に向けて決意を新たにした。

 式典では4月1日に京都市上下水道局との災害協力協定の内容を見直したことを記念し、防災協力品として同局に仮設給水槽を贈呈したほか、同協会の新ロゴマークや業務服およびキャラクターのお披露目なども行った。

水道管路工事のDXに貢献/スマート水道工事システムの新サービス/「パイプロフェッサー」販売開始/クボタ

 クボタはスマート水道工事システムの新サービス『パイプロフェッサー』を21日から販売開始した。水道事業体、工事事業者が行っている水道管路工事の設計から施工までの一連の業務を効率化するためのDXツールを提供する。

 『パイプロフェッサー』は、「自動配管設計支援システム」「施工計画システム」「施工情報システム」「提出書類作成支援システム」の4つのアプリケーションで構成。各システムをクボタの共通プラットフォーム『パイプフル』上で連携させることで、一連の業務を全体で効率化を図る。

 今回、「施工情報システムⅡ」の販売を開始し、これまでのシステムから操作性の大幅向上、対応管種の追加、連携機能等の強化を図った。今後、残りのアプリケーションも順次販売を始める予定。