水道スマートメーター普及加速へ/「New―Smart」が始動/JWRC

水道スマートメーター普及加速へ/「New―Smart」が始動/JWRC

 水道技術研究センター(JWRC)は「New―Smart」プロジェクトを立ち上げた。水道スマートメーターの実装、普及促進を目的に進めてきた「A―Smart」の後継となるプロジェクトで、今回は水道システム全体を視野に入れた取り組みや、他の社会インフラとの連携も含め進めていくという。プロジェクトには35水道事業体と24の企業が参画する。23日には都内で第1回プロジェクト会議を開催し、運営体制やスケジュールを確認、情報共有・意見交換を行った。水道事業の持続に向けた水道スマートメーターの活用へ、プロジェクトに期待がかかる。

汚水処理人口普及率92・9%に/下水道普及率は81・0%/22年度末調査

 2022年度末における全国の汚水処理人口普及率は、昨年度の調査より0・3ポイント増の92・9%となった。国土交通省、農林水産省、環境省が所管する下水道、農業集落排水施設等、浄化槽等の汚水処理施設の処理人口を合同で調査し、22日、公表した。

「みやぎ型」は増収増益/経営審査委で昨年度業務報告/宮城県企業局

「みやぎ型」は増収増益/経営審査委で昨年度業務報告/宮城県企業局

 宮城県企業局は25日、仙台市内で今年度第1回の経営審査委員会を開いた。昨年4月より実施している宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)の運営状況についてモニタリングを行うもので、今回は運営権者であるみずむすびマネジメントみやぎの昨年度の年間業務報告や県による年間モニタリングの結果の報告などがあり、それらについて委員が意見を交換した。委員長の田邉信之・不動産証券化協会フェロー(前宮城大学教授)は委員会後に「まずは順調なスタートを切れたと思っている。水道料金の引き下げは、みやぎ型の効果が早期に表れたものの一部と言える。今後も安全・安心・安定的な水の供給に向け、ノウハウを蓄え、活かしてほしい。また、情報開示はかなり進めているが、幅広い方々に関心を持ってもらうためにも、より分かりやすい形での情報提供を」と話した。

豊かな海づくりで脱炭素化へ/下水道×ブルーカーボン/ジャパンブルーエコノミー推進研究会

豊かな海づくりで脱炭素化へ/下水道×ブルーカーボン/ジャパンブルーエコノミー推進研究会

 日立製作所、東京設計事務所、JFEエンジニアリングが幹事を務めるジャパンブルーエコノミー推進研究会(BERG)の「ブルーカーボン促進のための栄養塩供給管理プロジェクト」は3日、下水道展の併催企画としてオンライン併用のセミナー「下水道での能動的運転管理による豊かな海づくりとブルーカーボンへの期待」を開いた。生物多様性や水産資源の保護のため下水道施設の能動的運転管理を通じて放流先へ栄養塩類を供給する取り組みを紹介するとともに、その延長線上にある海草や海藻等の海洋生態系に炭素を吸収・貯留する「ブルーカーボン」に関する情報共有を行った。

健康・医療戦略担当大臣賞を受賞/下水疫学調査の実用化で/北島北大准教授・塩野義製薬・アドバンセンチネル/第6回日本医療研究開発大賞

 北島正章・北海道大学大学院工学研究院准教授と塩野義製薬、アドバンセンチネルの3者協同による取り組みである「新型コロナに対する下水疫学調査の実装」が、第6回日本医療研究開発大賞「健康・医療戦略担当大臣賞」を受賞した。23日に首相官邸で行われた表彰式には、北島准教授、澤田拓子・塩野義製薬副会長、古賀正敏・アドバンセンチネル社長が出席し、高市早苗・健康・医療戦略担当大臣から表彰状を授与された。