災害復旧の迅速化へ"連携"を/議論や情報共有 濃密3日間に幕/全国会議/日水協

 東京ビッグサイトで開催されていた日本水道協会の全国会議が20日、3日間の会期を終えた。総会での討議では、追加提案のあった水道行政の移管に関する事項など24題におよぶ会員提出問題が討議され、名倉良雄・厚生労働省水道課長、橋本勝二・総務省公営企業経営室長による最新の行政説明も仰いだ。災害対策をテーマにしたシンポジウムに、468編にわたった水道研究発表会と、熱心な議論や意見交換が行われ、情報共有がなされた。水道が直面する課題の解決に向けた関係者の想いは、来年の神戸市開催に引き継がれる。

上下水道一体の取組推進を/財務省に申し入れ/水道議連下水道議連

上下水道一体の取組推進を/財務省に申し入れ/水道議連下水道議連

 自民党の水道事業促進議員連盟と下水道事業促進議員連盟は19日、合同で水道の基盤強化、下水道事業の強力な推進を求める申し入れを財務省に対して行った。両議連の会長を務める田村憲久・衆議院議員、水道議連事務局長の務台俊介・衆議院議員、下水道議連事務局長の足立敏之・参議院議員らが同省を訪れ、寺岡光博・主計局次長に面会した。申し入れた「水道の基盤強化の強力な推進等に関する決議」「下水道事業の強力な推進に関する決議」はそれぞれ12日に党本部で開催した総会で決議したもの。それぞれ来年度の予算の確保が中心だが、水道整備・管理行政の移管にあたり上下水道一体の取り組みを推進するための補助制度の創設や地方整備局等の組織体制の確保などを求めている。

来年は港町・神戸で/協会旗引継でエール

来年は港町・神戸で/協会旗引継でエール

 今開催から再開された初日夕方の懇親会で、東京都から来年の開催地・神戸市への引き継ぎセレモニーが行われた。

蓋の異常判定、劣化予測の実用化へ/AI開発へ4社と実証実験/安全で確実な蓋の維持管理に向けて/横浜市環境創造局

 横浜市環境創造局は、「下水道マンホール蓋の異常検知等を行うAI開発」に向けて、リンクス、日之出水道機器、NTT東日本、日本鋳鉄管と協定を締結し、4つの実証実験を開始した。実証実験は今年12月までとなる。

経営審議会で決算概要を確認/熊谷氏が「第四世代」で講演/福島市水道局

経営審議会で決算概要を確認/熊谷氏が「第四世代」で講演/福島市水道局

 福島市水道局は10日、福島市役所において今年度第3回福島市水道事業経営審議会(会長=伊藤宏・福島大学名誉教授)を開催した。

有機フッ素化合物の情報を/厚労省・環境省に要望/淀水協

 淀川から取水する9つの水道事業体で構成する淀川水質協議会の関係者がこのほど、厚生労働省と環境省を訪れ、琵琶湖・淀川水系の水質保全や、浄水処理対応困難物質への対応、有機フッ素化合物への対応などを要望した。

事業開始など従来通りで実施/第2回開き方針表明/奈良県広域水道企業団設立準備協議会

 第2回奈良県広域水道企業団設立準備協議会(会長=山下真・奈良県知事)が5日、奈良市内で開催され、従来方針通り2025年4月に、統一料金で事業を開始する方針などが明らかになった。

DXで水道管路更新に貢献/「パイプロフェッサー」提供開始/設計、計画、管理のアプリが連携/クボタ

 クボタは16日、日本IBMと共同開発したクボタスマート水道工事システム「PIPROFESSOR(パイプロフェッサー)」の本格提供を開始した。パイプロフェッサーは、水道工事の設計から施工計画、施工管理、竣工図書作成までの広範な業務をカバーし、クボタ独自のAIやIoTなどICTを活用して、計算を伴う図面や書類作成業務のDXを実現するサービス。自動作成した管路の設計図や施工計画のデータと、スマホ経由で収集した工事現場での施工データを、クラウド上に構築したデータプラットフォーム「PIPEFUL(パイプフル)」に取り込み、提出書類を自動作成することで、業務の省力化や省人化、ノウハウレス化を実現する。

水道の基盤強化へ産官が交流/過去最多の来場者/「東京水道展」が閉幕/水団連

 日水協全国会議に併せて開催されていた日本水道工業団体連合会の「2023東京水道展」も22日に閉会した。150社・団体が出展した展示会は、東京ビッグサイトでの開催とあって、過去最多、速報値で1万2300人が訪れた。会期中、小鑓隆史・国土交通省大臣政務官(参議院議員)や名倉良雄・厚生労働省水道課長ら全国会議に出席した来賓をはじめ、多くの水道事業体トップ、関係国会議員も各ブースを熱心に見て廻った。