上下水道一体で早期復旧を支援/予備費で災害復旧費嵩上げ/能登半島地震

 能登半島地震の被災地支援にかかる予備費が26日、閣議決定された。水道関係で厚生労働省が5億4900万円、下水道関係は国土交通省が4億4500万円を計上している。「公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法」の補助率と「激甚災害法」による補助率の嵩上げに準じた予算措置を行う。両省が連携し緊急的な機能復旧を進める。本復旧に向け切れ目なく移行していくための復旧方針の検討などを国のリーダーシップのもとで実施するとしており、上下水道一体となった早期復旧を支援する。

県水送水が七尾・藤橋供給点まで/能登6市町の復旧見通し示す/石川県

県水送水が七尾・藤橋供給点まで/能登6市町の復旧見通し示す/石川県

 石川県は能登半島北部6市町の水道の復旧見通しを明らかにした。それによると、▽輪島市=2月末~3月末に仮復旧の見込み▽珠洲市=2月末~一部地域で仮復旧の見込み。以降順次拡大。一部地域は4月以降となる見込み▽穴水町=2月末~3月末に仮復旧の見込み▽能登町=2月末~3月末に仮復旧の見込み▽七尾市=七尾市街・和倉地区・能登島地区を中心に4月以降となる見込み。それ以外は3月末までに仮復旧の見込み▽志賀町=2月末までに仮復旧。一部は3月末に仮復旧の見込み―としている。

ミス日本コンテスト/「水の天使」に安井南さん

ミス日本コンテスト/「水の天使」に安井南さん

「上下水道の大切さを発信したい」

 第56回ミス日本コンテスト2024(主催=ミス日本協会)が22日、東京・西新宿の京王プラザホテルで開催され、12人のファイナリストの中から、「水の天使」に大学生の安井南(やすい・みなみ)さん=が選ばれた。これから1年間、上下水道をはじめとする日本の優れた水インフラと、それを支える人々の心と技、環境やエネルギーへの寄与などを、「水の広報官」として広く発信していく。

2040年度を目途に小雀浄水場廃止へ/将来の水道システムの方向性示す/横浜市水道局

 横浜市水道局は、将来の水需要に見合った規模への水道施設の最適化の推進にあたり、2040 年度を目途に小雀浄水場を廃止する。多額の更新費用や、導水に要するエネルギー消費、水質事故リスクなどを踏まえ、神奈川県内5水道事業者(神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市、神奈川県内広域水道企業団)での広域連携による「必要な施設整備を行った上で廃止する案」と、将来の水需要に応じてダウンサイジングを行った上で「更新する案」について、給水の安定性やコスト、環境負荷の面から総合的に検討を行い、小雀浄水場の廃止を含む横浜市としての水道システムの将来の方向性をまとめた。今後はこの方向性を踏まえ、5水道事業者の施設整備計画を今年度末までにとりまとめる予定となっている。

水道施設点検の効率化へ/ドローン等活用の実証実験/安全性、作業性を確認/会津若松市上下水道局

 会津若松市上下水道局は、NTT東日本、NTTインフラネット、アイレック技建、東京久栄と共同で「ドローン及びAI画像診断を用いた水道施設点検の実証実験」を実施した。水道施設点検の効率化と災害時における被災調査の高度化を目指し、配水池を対象としてドローンを用いた撮影、AIによる施設診断について実証実験を行い、点検方法などについて安全性と有用性を確認した。今後は、配水池や水管橋などの施設点検や災害時の調査などに対し、積極的な導入や運用を検討するとともに、AIによる画像診断の精度を確認できたが、機械学習の一層の精度向上に向けて、AIに学習させるデータの収集や調査などを進めていくこととしている。

先端技術で課題解決へ/下水放流発電など上下水道施設で/実証実験の公募を開始/福岡市

 福岡市は25日、水処理センターや浄水場などのプラント施設をフィールドに、先端技術の活用やカーボンニュートラルへの対応、施設の魅力向上を実現する「プラントテック」実証実験プロジェクトの募集を開始した。

 募集テーマは、▽下水放流発電▽入退場管理システム▽スマートグラス等を活用した設備の維持管理における遠隔作業支援▽XR(クロスリアリティ)等を活用した施設見学―などとなる。

森ヶ崎水再生セで消化ガス発電/優先交渉権者に三機工業/東京都下水道局

年間約3200万kWhを確保 

 東京都下水道局は、「森ヶ崎水再生センター消化ガス発電事業」の優先交渉権者を三機工業に決定したと発表した。DBO方式を採用し、同社に施設の設計・建設・維持管理などを委託する。事業効果として、国内最大の下水処理施設である同センターで使用する電力の約3割に相当する約3200万kWh/年の確保を見込んでいる。

コンクリートを識別するAI開発/コンクリート製品の管理に/安部日鋼工業

 安部日鋼工業は、ウィル、NTT西日本、エクサウィザーズとともに、コンクリートの表面の一部を露出させた箇所に表示される骨材配置情報を認証コードとする「コンクリート骨材配置AI認証システム」の開発を行っている。水道・下水道を含むコンクリート構造物、二次製品など全般を視野に入れて開発を進めており、今年度スマートフォンやタブレット用の試作版アプリを製作して試行検証を行い、2025年の製品版リリースを計画している。

持続的成長と社会貢献軸に/100年企業へ中経計画「三水X」/三水コンサルタント

 三水コンサルタントはこのほど、2023年10月から3カ年の第三次中期経営計画「三水トランスフォーメーション(三水X)」を策定、公表した。100年企業を目指し、水コンサルタントから環境に関する総合コンサルタントへの〝変革〟を意味する〝X〟を冠した。2026年の売上高は今期比10億円プラスの60億円を目標としている。