今週の紙面
2026年(令和8年)08月10日(第5937号)
- 水道分野の「水の官民連携」を促進/ガイドライン策定へ検討委/国交省
- 熱中症予防へ水分補給を/夏の高校野球の球場内でPR/健康のため水を飲もう推進委員会
- 停電情報と連携し断水エリア判定/全国初、災害対応力向上へ/防災科研、中電と実証実験/豊田市上下水道局
- 経営審議会を初めて開催/適正料金やビジョン策定諮問/徳島市上下水道局
- 水道水の魅力を発信/東部総合公園に給水スポット設置/宇都宮市上下水道局
- 地域の守り手としての使命が/全国大会は神奈川県で/全管連
- インタビュー 修繕・更新に続く漏水対策の第三の選択肢/非開削漏水補修技術と漏水量測定テスト技術を組み合わせた「Curapipe」実証事業
- 新スローガン・ロゴを展開/循環・広がり・つながり象徴/コスモ工機
- フレイル検知へAI活用/産官学5者で実証実験/愛知時計電機
- 下水道の持続へ最新動向などを共有/今後の上下水道のあり方を展望/滝沢特任教授が特別講演/下水道研究発表会/下水道展’26東京併催企画、下水道研発
- 防災対策テーマにセミナー/山﨑国士舘大名誉教授ら講演/管路協
- 社会を支える基盤として/最新動向、活用報告を発信/日本下水サーベイランス協会
本号の特集
水道分野の「水の官民連携」を促進/ガイドライン策定へ検討委/国交省
国土交通省は、水道分野における「水の官民連携」ガイドラインを策定する。従来の「水道事業における官民連携に関する手引き」の第Ⅴ編(コンセッション方式導入の検討)、第Ⅵ編(ウォーターPPP導入の検討)の内容を、昨年度改定された下水道分野における「水の官民連携」ガイドライン第3・0版の構成に合わせて再編し、水道分野の特性を踏まえた内容の充実を図る。上下水道政策の基本的なあり方検討会のとりまとめや、導入検討ないし導入の先行事例の蓄積など昨今の最新情勢を踏まえ策定する。
熱中症予防へ水分補給を/夏の高校野球の球場内でPR/健康のため水を飲もう推進委員会
熱中症予防へ水分補給を促す取り組みが、夏の高校野球が開催中の阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われている。主催は「健康のため水を飲もう」推進委員会、後援は国土交通省・環境省で、公益財団法人日本高等学校野球連盟も協力し、こまめに水を飲むように球場内で呼び掛けられている。
5日開幕の第108回全国高等学校野球選手権大会では、各試合5回裏終了後などに「健康のため水を飲もう みんなで飲もう!おいしいお水。」のポスターがバックスクリーンに掲示。場内では「人間の体の約60%が水分で作られています。少しの水分不足が熱中症など様々な健康障害のリスク要因となります。喉の渇きを感じる前に、こまめに水を飲みましょう」などと放送された。
停電情報と連携し断水エリア判定/全国初、災害対応力向上へ/防災科研、中電と実証実験/豊田市上下水道局
豊田市上下水道局は7月28日より、豊田市つながる社会実証推進協議会の取り組みの一環として、防災科学技術研究所、中部電力とともに、全国初の取り組みとなる災害時等における電力データと連携した断水エリアの判定に関する実証実験を実施する。実証を通じて、停電による断水が発生した際の初動対応や復旧判断の迅速化を検証し、災害対応力の向上につなげる。実証項目は、停電情報と上水道設備情報などの同一システム上での自動連携と可視化、停電断水状況のリアルタイムかつ正確な把握、実用化に向けた検討で、実証期間は2028年3月まで。
経営審議会を初めて開催/適正料金やビジョン策定諮問/徳島市上下水道局
徳島市上下水道局は7月8日、今年度の第1回徳島市上下水道事業経営審議会を第十浄水場管理本館内で開催した。同局による経営審議会の開催は初めてで、会長に浦上拓也・近畿大学経営学部教授、副会長に真鍋恵美子・税理士法人すばる会計公認会計士・税理士が選任された。審議会では「適正な水道料金のあり方」と「次期水道ビジョンの策定」についての諮問書の交付、水道事業の現況についての説明がなされた。閉会後には第十浄水場の施設見学が行われた。
水道水の魅力を発信/東部総合公園に給水スポット設置/宇都宮市上下水道局
宇都宮市上下水道局は、水道水のおいしさのPRや熱中症予防などに向けて、東部総合公園「アークタウン宇都宮」内の2カ所に、給水スポット「宮の泉」を設置した。これにより、市内に設置した「宮の泉」は6カ所となった。
給水スポットの設置の背景について、同局職員は「水道施設の老朽化、更新需要の増加が見込まれている中、人口減少に伴って有収水量が減少傾向にある。そのような中で給水収益の確保、水道事業の安定的かつ持続的な運営を図っていくためには、より多くの方々に水道水の魅力を発信していくことが重要となってくる。給水スポットを通して、宇都宮の水道水がおいしいということをアピールしていければ」と話す。
地域の守り手としての使命が/全国大会は神奈川県で/全管連
全国管工事業協同組合連合会は7月15日、都内で第66回通常総会を開催した。藤川幸造・会長が「政府は第一次国土強靭化実施中期計画を決定し、5年間の新たな政策が始まった。上下水道分野では国土交通省が施設の耐災害性強化に重点的に取り組む方針。全管連としても地域の守り手として、社会的使命を持続的に果たしていきたい」と述べるとともに、「今年も通常総会と全国大会を分離して開催する。9月の全国大会は担当の神奈川県支部が様々な準備を進めており、多数の参加をお願いしたい。総会では令和7年度事業報告、令和8年度事業計画について審議を」とあいさつした。
インタビュー 修繕・更新に続く漏水対策の第三の選択肢/非開削漏水補修技術と漏水量測定テスト技術を組み合わせた「Curapipe」実証事業
ジャパン・トゥエンティワンは、非開削漏水補修と漏水量測定テスト技術を組み合わせた新たな漏水対策技術「Curapipe(キュラパイプ)」を用いた有収率5%向上を目指す実証プロジェクトを発足した。事業体をパートナーとして募集し、事業総額約5000万円規模のフィールド実証を同社の負担で実施する。修繕・更新に次ぐ第三の選択肢を提示し、復元漏水からの打開を図る同プロジェクトの意義について、岸本賢和・同社CEOに話を伺った。
新スローガン・ロゴを展開/循環・広がり・つながり象徴/コスモ工機
コスモ工機は、全社一丸となってさらなる成長を目指すため、新たなスローガン「Link the future~止めない。水を、日常を。~」を制定した。
フレイル検知へAI活用/産官学5者で実証実験/愛知時計電機
愛知時計電機は3日、北海道木古内町、成城大学、一橋大学、藤ノ花学園(豊橋創造大学)と共同で、IoT技術と水道使用量データを活用した高齢者の見守りおよびフレイル(加齢に伴う心身の虚弱状態)予兆検知の実証実験を同町で開始したと発表した。実施期間は今年6月から来年3月まで、約95世帯が対象。
下水道の持続へ最新動向などを共有/今後の上下水道のあり方を展望/滝沢特任教授が特別講演/下水道研究発表会/下水道展’26東京併催企画、下水道研発
下水道研究発表会では、2日目に特別講演として滝沢智・東京都立大学特任教授が登壇。「少子高齢化社会における上下水道政策の基本的なあり方」と題し、上下水道施設の老朽化や耐震化の現状、他の先進国の水道事業の現在、人口減少による上下水道事業への影響と今後を見据えた国の政策などを展望。持続可能な上下水道のあり方について提言した。
防災対策テーマにセミナー/山﨑国士舘大名誉教授ら講演/管路協
日本下水道管路管理業協会は5日、下水道展26東京の併催企画として「大規模災害に備えた下水道管路施設の防災対策~迅速な応急復旧対応のための日頃の備え~」をテーマとするセミナーを開催した。大規模災害時に迅速、的確に対応するためには、日頃の備えが重要となるが、下水道事業に係る地方公共団体や企業等の関係者に防災に関する意識を高めてもらうとともに、大規模災害時に迅速な初動対応や応急復旧活動ができるよう、準備を整える上での一助としてもらうことが目的。山﨑登・国士舘大学名誉教授(元NHK解説委員)による基調講演などを行った。
社会を支える基盤として/最新動向、活用報告を発信/日本下水サーベイランス協会
日本下水サーベイランス協会(会長=村上雅亮・NJS社長)は下水道展26東京併催企画として5日、第5回講演会「下水サーベイランスの社会実装の先行成功事例に学ぶ」を開催した。冒頭、村上会長が「社会を支える基盤として下水サーベイランスを広めていきたい。下水道の付加価値を高めることもできる。本日の講演を参考にして推進してほしい」と述べた。
【特集】「当たり前からの脱却」へ創意工夫を
~近代水道のパイオニアが見据える持続可能な水道~
横浜市水道局が全国の水道事業体の中でもトップクラスの技術レベルを発揮して意欲的な事業運営を展開していることから、本紙では例年特集号を発行している。今回の特集では、長岡東京都市大学名誉教授と鈴木局長、江夏担当理事による鼎談をはじめ、同局幹部による寄稿、取材記事などを掲載する。