今週の紙面
2026年(令和8年)09月17日(第5946号)
- 水道管路に更生工法を/要求性能に関する検討会を設置/国交省
- 精道三川台高校に青年会議所会頭賞/インフラを若者が選びたい仕事に/全国高校生政策甲子園
- TC224の動向を共有/上水道国内対策委を開催/日水協
- 業務向上へ調査・研究成果を共有/水道事例発表会で12編/日水協東北支部
- 水道DX対面セミナー開く/対面でのグループディスカッションも/J21
- 新たな公民連携に向けて/管路対象にサウンディング調査/1200mm超を対象に/横浜市下水道河川局
本号の特集
2026年(令和8年)09月14日(第5945号)
- 下水道の新たな可能性を開拓/「循環のみち下水道賞」で表彰式/国交省
- 更新・耐震化へさらなる支援を/中谷財務副大臣に要望/日水協
- 窒素管理の実現に向け合意書/排出削減と資源循環両立を/エックス都市研、産総研、ナノブルーと/湖西市
- 三河地域の上下水道一本化へ/今後の方向性、基本計画趣旨を了承/愛知県
- 水道水を飲む機会創出/新町橋東公園に給水スポット/徳島市上下水道局
- 総事業費1兆5082億円規模に/事業計画・資材需要を調査/水団連
- 養鰻プロジェクトで地方創成へ/生産効率は当初計画の30倍に/浜松ウォーターシンフォニー
- 命の水、快適な環境を守る/横浜市で全国大会を開催/全管連
本号の特集
水道管路に更生工法を/要求性能に関する検討会を設置/国交省
国土交通省大臣官房参事官(上下水道技術)は、水道管路の更生工法の活用に向け、要求性能などの技術的な課題を議論するため、開削困難箇所における水道管路の更生工法の要求性能に関する検討会(委員長=宮島昌克・金沢大学名誉教授)を設置した。8月25日に第1回の検討会を開催し、水道管更生技術の要求性能項目の基準化に関する研究(令和6年度水道革新的技術実証事業)、要求性能案について審議した。
精道三川台高校に青年会議所会頭賞/インフラを若者が選びたい仕事に/全国高校生政策甲子園
長崎市にある精道三川台高校の3年生3人によるチーム「エルガシア」が、「第4回全国高校生政策甲子園」決勝大会の設定テーマ部門に出場し、提言した「ホワイトカラーからブルーカラーへの移行~デスクから現場へ:AⅠ時代の新たな生存戦略~」が日本青年会議所会頭賞を受賞した。設定テーマは、「希望の就職や働き方を実現!若者が安心して社会に出られる政策」。
TC224の動向を共有/上水道国内対策委を開催/日水協
日本水道協会は1日、第36回ISO/TC224上水道国内対策委員会を開催した。上下水道サービスのマネジメントや評価に関する国際標準の作成を進めるTC224のワーキンググループに参画するメンバーから、最新動向が報告された。委員会は今回から新期となったが引き続き委員長は長岡裕・東京都市大学名誉教授、副委員長は成田岳人・東京都水道局多摩水道改革推進本部技術調整担当部長が務める。長岡委員長は「TC224の動きをフォローするのはなかなか難しく、特に中国やイスラエルの動きが早い。委員の皆様、特に事業体の方は分からないことが多いと思うが、日本の水道界に不利にならないよう、事業体の目線から疑問があれば何なりと意見を」とあいさつした。
業務向上へ調査・研究成果を共有/水道事例発表会で12編/日水協東北支部
日本水道協会東北地方支部は8月27、28日、大崎市で第28回水道事例発表会を開催した。支部内の水道事業体職員が、業務に関する経験や調査・研究の成果等を発表し合い、それらを共有しながら業務の向上を図ることを目的としていて、今回は12題の発表を行った。また、海外研修報告や三研究委員会(浄水、給水装置、給・配水各研究委員会)による報告も行われた。
水道DX対面セミナー開く/対面でのグループディスカッションも/J21
ジャパン・トゥエンティワン(岸本賢和CEO)はこのほど、水道DX対面セミナー「衛星・AI・IoTがもたらす施設管理の新潮流」を開催した。同社の提供する上下水道DXを推進する各種製品・システムを紹介するとともに、DX技術導入事業体の担当者による事例紹介を実施。講演者と対面で意見交換を行うテーブルディスカッションを行った。また、同社が募集する漏水対策技術の無償実証プロジェクトの説明もあった。東北から沖縄まで幅広い地域の水道事業体から約70人が参加した。
新たな公民連携に向けて/管路対象にサウンディング調査/1200mm超を対象に/横浜市下水道河川局
横浜市下水道河川局は下水道管路施設の公民連携に関するサウンディング型市場調査を実施する。同局では、下水道管路施設のさらなる効率的かつ戦略的な運営に向け、水の官民連携(ウォーターPPP)を含めた新たな公民連携の事業スキームや公募条件の具体化を進めている。サウンディング調査は、現時点で想定する事業スキームについて、民間事業者から応募・参画意向や応募上の課題、応募可能性となる条件などを聞くため実施。寄せられた意見を実効性の事業スキームや公募条件の検討に反映する。アンケート調査票と提出は10月2日17時まで。
【特集】「強靱」を見据えた水道経営基盤の強化へ
新潟市水道局が中部地方はもとより全国の水道事業体の中でもトップクラスの技術レベルを発揮して意欲的な事業運営を展開していることは周知の通り。本紙では、例年この時期に同局の取り組みの最新動向を紹介する特集を発行しているが、今回の特集では、「強靱」をキーワードに企画を立案。同市の長井水道事業管理者と宮島金沢大名誉教授との対談を実施したのをはじめ、同局部長インタビュー及び技術系次長の「水道技術への思い」をご寄稿いただいた。
下水道の新たな可能性を開拓/「循環のみち下水道賞」で表彰式/国交省
国土交通省は10日、今年度の国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」の表彰式を開いた。先駆的な取り組みとして、グランプリの群馬県・伊勢崎市消防本部・日本下水道管路管理業協会関東支部群馬県部会の「群馬県下水道管路災害時対応訓練~下水道管理者・消防機関・管路管理業協会が連携した『人命を守る群馬モデル』~」、イノベーション部門2件、防災・減災部門1件、アセットマネジメント部門2件、広報・教育部門3件、上下水道一体部門1件の全10件の受賞者に金子恭之・国土交通大臣が表彰状を手渡し、固い握手を交わした。
更新・耐震化へさらなる支援を/中谷財務副大臣に要望/日水協
日本水道協会の青木秀幸・理事長が11日、財務省を訪れ中谷真一・副大臣と面会し、2日に開催した第2回運営会議で決定した来年度予算の確保等に向けた要望を伝えた。
青木理事長は、水道管の更新が捗っていない現状を吐露。現在の更新ペースだと160年かかること、国が定めた第1次国土強靱化実施中期計画の目標を達成するには1兆円程度の投資が必要なこと、国の補助金がピーク時の3分の1以下に減っていることなどを説明し「熊本地震でも明らかになったように水道管の耐震化は待ったなし。壊れてから直すのではなく被災する前に耐震化した方が効率的になるのは間違いない。水道管の更新・耐震化へさらなる国費の投入を」と求めた。中谷副大臣は「事前にやっておいた方がいいとのエビデンスを出していただいた。ご要望は確かに承った。国土強靱化予算で措置をするが、国交省と相談しながら進めたい」と応じた。
窒素管理の実現に向け合意書/排出削減と資源循環両立を/エックス都市研、産総研、ナノブルーと/湖西市
静岡県湖西市は8月24日、エックス都市研究所、産業技術総合研究所、ナノブルーの3者と「湖西市における持続可能な窒素管理の実現に向けた調査・検証に関する基本合意書」を締結した。同市がフィールドとして提供するメタン発酵施設や畜産関連施設等を対象とし、アンモニアや尿素といった窒素化合物の排出実態を把握するとともに、窒素化合物を効率的に回収することで再利用可能な資源へと転換する技術の開発・実証を行う。
三河地域の上下水道一本化へ/今後の方向性、基本計画趣旨を了承/愛知県
愛知県が、矢作川流域を中心とした西三河地区の上下水道の一本化について具体的な検討、準備を円滑に行うために設置した「矢作川流域上下水道広域連携協議会」の第2回協議会がこのほど開催された。県と岡崎市、刈谷市など参画10市町の首長らが出席、事務局(建設局上下水道課)が説明した上下水道一本化の今後の方向性に基づき検討を進めることが承認された。また、一本化の合意(基本協定の締結)に向け新組織の体制、職員、財政運営、施設整備および業務運営など経営に必要な事項を定める基本計画の趣旨と骨子に掲載する項目も説明、了承された。
水道水を飲む機会創出/新町橋東公園に給水スポット/徳島市上下水道局
徳島市上下水道局は8月4日、水道水のおいしさのPRや熱中症予防、プラスチックゴミの削減を目的に、新町橋東公園に給水スポットを設置した。給水スポットの設置は今回で3基目となる。
総事業費1兆5082億円規模に/事業計画・資材需要を調査/水団連
日本水道工業団体連合会は全国の水道事業体に2026年度の事業計画や水道資材の需要動向についてアンケート調査し、その結果をとりまとめた。8月31日に開催した第50回需給調査委員会(委員長=田村聡志・日本ダクタイル鉄管協会理事長)で報告した。
養鰻プロジェクトで地方創成へ/生産効率は当初計画の30倍に/浜松ウォーターシンフォニー
浜松市で下水道コンセッション事業を行う浜松ウォーターシンフォニー(HWS)は8月20日、同社が管理する西遠浄化センターで実施中のうなぎ養殖のパイロット事業の成果報告会を開催した。汚泥処理のプロセスで生じる排熱と水処理設備を活用した養鰻事業について、パイロット試験を1年半実施し、当初計画に対し約30倍の生産効率が得られる見通しが立ったことを報告。今後は実規模実証試験に向け関係者間での協議を進めるとしている。
命の水、快適な環境を守る/横浜市で全国大会を開催/全管連
全国管工事業協同組合連合会(藤川幸造・会長)は8日、2026年度全国大会を横浜市で会員ら約800人を集めて開催した。藤川会長は「管工事業界は地域住民の命の水を守る重責を担っている。災害時の迅速な復旧はもとより、平時からの維持管理、技術継承や人材育成など課題は多岐にわたる」と全管連を取り巻く状況を説明するとともに、大会のテーマとして「近代水道発祥の地、横浜で繋ごう確かな未来を!」を紹介し、「生活環境に不可欠なライフラインを担っていることに誇りを持ち、持続可能な管工事業に向けて確かな未来を切り開いていきたい」と決意を語った。
【特集】特集 下水道の日
毎年、9月10日は「下水道の日」として、下水道の役割や重要性を広く国民にPRすることを目的に、国、地方公共団体、関係機関などが連携し、様々な取り組みを行っている。今年の「下水道の日特集」では、石井宏幸・国土交通省上下水道審議官に寄稿いただいたほか、令和8年度国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞)の受賞事例を紹介する。また、下水道の存在価値への本質的な理解を見据えた「下水道新用語コンクール」のキックオフ企画として、下水道広報に造詣の深い関係者による座談会を掲載した。