今週の紙面
2026年(令和8年)05月14日(第5916号)
- "経営広域化"で事業体間に格差が/事務委員長報告まとめる/企業団協
- 欧州水協会と覚書締結/国際協力の推進へ連携/下水協
- 「下水道に対する愛を持って」/経営と災害対応テーマに/下水道トップセミナー開催/下水協
- 水質検査の技術水準向上へ/精度管理調査結果を公表/環境省
- 共同で水道料金窓口等業務委託/フューチャーインと契約/掛川市・袋井市・菊川市・御前崎市
- R8施工延長12万m目標/R7は10・5万mの実績/工法協会総会/日本SPR
本号の特集
2026年(令和8年)05月11日(第5915号)
- 持続・災害・新たな価値の3本柱で/26年度事業 研究開発普及に注力/下水道機構
- 気候変動による地下水への影響を議論/地下水賦存量の把握手法も/国交省・水循環政策本部事務局
- PFIで効率的・効果的に推進/浄配水監視制御設備整備を公告/大阪市水道局
- 新たな価値創造の起点に/グランG大阪に本社移転/クボタ
本号の特集
"経営広域化"で事業体間に格差が/事務委員長報告まとめる/企業団協
全国水道企業団協議会は、2025年度の事務委員会での調査・審議結果を委員長報告として取りまとめ、全正会員に配布した。水道企業団が抱える諸課題の解決への手がかりになるよう実態調査を行い、情報共有を図る目的で毎年度行っているもの。今回は「広域連携の取り組み状況と諸課題」と「コンプライアンス遵守の取り組み状況」がテーマに設定された。施設の老朽化対策や災害対策、料金収入の減少、人材の確保…水道企業団が直面する課題の解決に向け、各企業団の取り組み状況が共有された。
欧州水協会と覚書締結/国際協力の推進へ連携/下水協
日本下水道協会は、欧州水協会(EWA)と技術交流に関する覚書を締結した。4日、ドイツ国ミュンヘン市で開催されたIFAT(世界最大の上下道廃棄物展示会)会場で、同協会の岡久宏史・理事長とEWAのアーサー・ギーシェイ・事務局長が覚書に署名した。調査団の派遣とオンラインによる情報交換を、今後の交流の柱とする。
「下水道に対する愛を持って」/経営と災害対応テーマに/下水道トップセミナー開催/下水協
日本下水道協会は8日、「下水道トップセミナー」を開催した。下水道事業管理者など自治体の下水道部門のトップ44人が参加した。管理者としての心得や災害時の心構え、国の最新動向などについて学ぶことができるセミナーで、2024年から開催している。今年度は、経営と災害対応をテーマに、専門家や経験豊富な講師からの講演があった。
水質検査の技術水準向上へ/精度管理調査結果を公表/環境省
環境省水道水質・衛生管理室はさきごろ、2025年度の水道水質精度管理調査の結果を公表した。同調査は水質検査の技術水準の把握と向上を目的に2000年度から毎年実施。登録水質検査機関と希望した水道事業者等、衛生研究所等を対象に、統一試料を送付し検査を実施している。
共同で水道料金窓口等業務委託/フューチャーインと契約/掛川市・袋井市・菊川市・御前崎市
静岡県の掛川市・袋井市・菊川市・御前崎市の4市は今年度より、「水道料金窓口等業務委託」を共同で実施する。調定、口座振替処理、納付書発行などを1カ所に集約し、効率化を図ることで、人員削減に伴う費用逓減効果ができるほか、市民にとっても4市間の市民移動に伴う手続きが1度で済み、利便性向上につながる。委託事業者はフューチャーインで、契約金額は12億6190万円(税抜)。委託業務期間は4月から2032年3月までの6年間で、来年3月までの期間は準備期間としている。
R8施工延長12万m目標/R7は10・5万mの実績/工法協会総会/日本SPR
日本SPR工法協会は4月23日、第37期定時総会を都内で開いた。神山守・会長(東京都下水道サービス社長)は「八潮市の道路陥没事故の復旧工事ではSPR工法が採用された。厳しい現場環境だったが対応していただいた関係者に感謝したい。国は基盤強化に向け下水道法の改正を進めている。各支部に工法に関する問い合わせが増えているが資材高騰、人出不足が課題となっている。下水道が持続可能なインフラとなるよう取り組んでいきたい」とあいさつ。なお、4月1日現在で会員は993社となった。
【特集】全国水道企業団協議会第70回総会 全国水道企業団協議会の役割と各企業団の取り組み
老朽化対策や耐震化、災害時対応、人材確保など企業団が共通して直面する課題の解決へ
全国水道企業団協議会の第70回総会が5月19~20日、東北地区協議会の福島地方水道用水供給企業団を開催地事務局として、福島市で開催される。総会の会議では会員提出問題の審議が行われるなど、山積する課題の解決に向けた活発な議論が期待されている。特集では吉田延雄・全国水道企業団協議会会長(阪神水道企業団企業長)に水道を取り巻く事業環境や第70回総会への期待について寄稿いただいた。また、開催地事務局の馬場雄基・福島地方水道用水供給企業団企業長に主要事業を紹介してもらったほか、トピックスとして、県境をまたいだ広域化に取り組む北奥羽地区水道事業協議会の総会、岩手中部水道企業団と奥州市が締結した災害時の相互応急給水に関する協定を紹介した。
持続・災害・新たな価値の3本柱で/26年度事業 研究開発普及に注力/下水道機構
日本下水道新技術機構は今年度、事業活動の充実を図る。さきごろ明らかにした事業計画によると、例えば研究開発普及事業では調査研究として65件以上の課題に取り組むという。技術審査普及事業では44件の審査を見込む。セミナー・研修会等の研修啓発事業もある。今年度から5年間の事業方針を定めた「中期事業計画2026」も策定、各事業の取り組みの考え方や想定される主な調査研究などを示しており、今年度はその端緒となる。取り巻く環境が変化する下水道事業のニーズに応えるべく、下水道の〝技術の橋わたし〟たる下水道機構の事業に注目だ。
気候変動による地下水への影響を議論/地下水賦存量の把握手法も/国交省・水循環政策本部事務局
国土交通省と内閣官房水循環政策本部事務局は4月23日、第2回地下水の適正な保全と利用に関する検討会(座長=辻村真貴・筑波大学生命環境系教授)を開いた。気候変動による地下水への影響をはじめ、全国を対象とした地下水の流動や賦存量の把握手法、条例に基づく地下水規制の現状分析などについて議論した。
PFIで効率的・効果的に推進/浄配水監視制御設備整備を公告/大阪市水道局
大阪市水道局は4月28日、「大阪市浄配水施設監視制御設備整備事業」の入札公告を行った。設計・施工・維持管理を一括して事業範囲とするPFI事業として実施し、民間事業者のノウハウと創意工夫の発揮による業務品質の確保とライフサイクルコストの抑制を図るとともに、浄水施設と配水施設の監視制御設備等の更新を効率的・効果的に進める。事業期間は、来年11月を予定している契約日から2053年3月まで。債務負担行為限度額は265億200万円(税込み)。
新たな価値創造の起点に/グランG大阪に本社移転/クボタ
クボタは7日、本社を大阪市浪速区から北区の「グラングリーン大阪」に移転し、同日より新オフィスで業務を開始した。移転に先立ち、4月27日には報道向け内覧会を開催した。創業の地・難波で130年以上にわたり積み上げた歴史を背負い、「JTC(伝統的な日本企業)」からの脱却と、地球規模の課題解決に向けたイノベーションの創出を目指す。
花田晋吾・社長は趣旨説明の中で「今回の移転は単なる老朽化に伴う引っ越しではない。これからのクボタが新たな価値を生み出す起点としたい。変わる勇気と自信を持ち、持続的成長に向けた未来への意思を具現化する場だ」と強い覚悟を示した。
【特集】水道界に貢献する技術・製品と協会活動の展望
~水道の「強靱」「安全」「持続」を担う日本水道鋼管協会~
日本水道鋼管協会が、会員企業からの断層用鋼管、PIP工法、鋼製配水池などの多様な技術・製品の開発・提供に向けて知見の整理と発信をはじめとする活発な活動によって水道界に貢献していることは周知の通り。本紙では、同協会の近況や今後の協会活動を紹介する対談特集を企画。同協会の福田会長と長岡東京都市大学名誉教授との語らいにより、同協会の活動内容と今後の方針を確認した。