今週の紙面
2026年(令和8年)06月04日(第5922号)
- 上下水道事業の強力な推進へ決議/関係団体からのヒアリングも/水道、下水道議連合同総会
- 強靱で持続可能な下水道事業へ/予算の増額求め緊急提言/下水協
- 災害時の初動体制迅速化へ/出水期迎え取組強化を要請/日水協
- 増加続ける熱中症 こまめな水分補給で予防を!/ポスター協賛募集開始/「健康のため水を飲もう」推進運動
- 上下一体の維持管理体制を/協会名を日本上下水道施設管理業協会に/水管協の業務を譲受/管理協
- 新中期経営計画を公表/成果創出し成長加速/積水化学工業
- 上田長野地域水道広域化へ協議会/第7回で重要協議事項など議論/長野市、上田市、千曲市、坂城町、長野県
- 正確、丁寧、素早く、きれいに/「第1回排水技能コンテスト」開く/管清工業
本号の特集
2026年(令和8年)06月01日(第5921号)
- 地域の課題 町村長が声高に/転機迎えた簡水の基盤強化を/全国簡易水道大会
- 30年代半ば目途に全戸導入着手/スマートメータ導入プラン策定/名古屋市上下水道局
- 千住関屋ポンプ所の工事完了/排水能力をこれまでの1.8倍に/東京都下水道局
- SUS821L1の耐久性を確認/奈良県処理場の除塵機に採用/10年経過しても腐食・劣化なし/日本製鉄
- 産業界からの2題の講演/ポリ管、オゾンで見聞深める/水を語る会第53回会員集会
本号の特集
上下水道事業の強力な推進へ決議/関係団体からのヒアリングも/水道、下水道議連合同総会
自由民主党の水道事業促進議員連盟、下水道事業促進議員連盟(会長=田村憲久・衆議院議員)は2日、自民党本部で総会を合同で開催した。国土交通省から、上下水道行政の最近の動向について説明を受けるとともに、日本水道協会、全国簡易水道協議会、日本下水道協会、日本水道工業団体連合会、日本下水道施設業協会からヒアリングを行った。その後、7項目からなる水道事業・下水道事業の強力な推進に関する決議を行った。また、両議連を合併させ、上下水道事業促進議員連盟とすることが了承された。
強靱で持続可能な下水道事業へ/予算の増額求め緊急提言/下水協
日本下水道協会は2日、強靱で持続可能な下水道事業に向け、国会議員、財務省、国土交通省に対して緊急提言を行った。大西一史・会長(熊本市長)、藤橋知一・東京都下水道局長らが小林鷹之・自由民主党政務調査会長、山川清徳・財務省主計局主計官、石井宏幸・国交省上下水道審議官と面談し、下水道事業予算の増額と物価上昇を踏まえた財政支援を求めた。
災害時の初動体制迅速化へ/出水期迎え取組強化を要請/日水協
日本水道協会は5月27日、「出水期に伴い各地で水害発生や大規模地震の発生が懸念される」として、災害等緊急時における初動体制の迅速化に向けた取り組みを強化するよう求める通知を、各支部長や正会員宛てに発出した。2025年3月に改正した「地震等緊急時対応の手引き」の枠組みに則った上で、▽応援要請の迅速化等(会員水道事業体)▽先遣調査隊の派遣の迅速化等(支部)▽現地調整隊の派遣の迅速化(本部)―についてさらなる取り組みの強化が求められる事項を示した。
増加続ける熱中症 こまめな水分補給で予防を!/ポスター協賛募集開始/「健康のため水を飲もう」推進運動
熱中症予防や健康維持のためにこまめな水分補給の習慣づけを訴える「健康のため水を飲もう」推進運動(国土交通省・環境省後援)の、今年度ポスターがこのほど完成した。
上下一体の維持管理体制を/協会名を日本上下水道施設管理業協会に/水管協の業務を譲受/管理協
日本下水道施設管理業協会(会長=西原幸志・西原環境社長)は、日本水道運営管理協会(水管協)から「水道施設維持管理に関する調査研究等業務」の事業を譲受し、1日から協会名を日本上下水道施設管理業協会に変更した。国の上下水道一体の行政運営や地方公共団体における上下水道部局の統合の流れを受けたもので、上下水道施設を一体的かつシームレスに管理する体制を整え、安全・安心なライフラインの維持に貢献していく。
新中期経営計画を公表/成果創出し成長加速/積水化学工業
積水化学工業は5月21日、中期経営計画「Accelerate 2028」を公表した。2026年度から2028年度の3年間を、長期ビジョン「Vision 2030」実現に向けた重要な第3フェーズとし、前中期で仕込んだテーマの成果を創出するとともに、成長を〝一気に加速〟する。2028年度の業績目標は、売上高1兆6000億円、営業利益1500億円、ROE(自己資本利益率)11%を掲げる。
上田長野地域水道広域化へ協議会/第7回で重要協議事項など議論/長野市、上田市、千曲市、坂城町、長野県
長野市、上田市、千曲市、坂城町、長野県が将来にわたって安全安心な水を安定的に供給するため、水道事業の統合を目指し、広域水道企業団の設立に向けた検討、協議を行う「上田長野地域水道事業広域化協議会」の第7回協議会が、5月29日に長野市役所で行われた。優先的に協議・検討を行う▽企業団のあり方▽地域全体にとっての最適な施設整備計画▽構成団体ごとの財源負担―の3点の重要協議事項と、事業統合した場合の企業団経営に関する具体的な事業内容を定める事業計画(案)の検討状況などについて議論した。今後は、一定の整理ができた段階で事業計画(案)としてとりまとめ、アップデートを図りながら住民や議会に説明する。そこで得た意見を随時反映させつつ、事業統合について判断し、合意された場合は各議会の議決を諮ることとしている。
正確、丁寧、素早く、きれいに/「第1回排水技能コンテスト」開く/管清工業
管清工業は5月13・14日、厚木の杜環境リサーチセンターで「第1回排水技能コンテスト」を開いた。全国から選ばれた本部・支店の社員が、日頃の業務で培ったワイヤー清掃や高圧洗浄などの技能で、与えられた課題に「正確、丁寧に、素早く」対応する力を競った。
【特集】給水システムの高度化へ目指すべき方向性を考察する
~安全・強靭・持続の着実な実現を見据え~
水源から蛇口までの水道事業における水供給のプロセスの中でも、エンドユーザーに最も近い位置にある給水装置、給水システムが水道事業に対する国民からの信頼性確保のための大きなファクターとなることは改めて強調するまでもない。この認識を踏まえ、本紙では、給水システムの高度化に向けて、様々な角度からそのあり方、方向性を考察することを目的とする座談会を企画。この座談会では、水道事業者、メーカー、施工者およびその人材育成に関わる団体など、給水システムと深く関わりのある方々に意見交換いただいた。
地域の課題 町村長が声高に/転機迎えた簡水の基盤強化を/全国簡易水道大会
全国簡易水道協議会(会長=北村政夫・長野県青木村長)による「全国簡易水道大会」が5月28日、鹿児島市で開催された。首長をはじめ、都道府県、市町村、賛助会員企業など、簡易水道事業に携わる関係者およそ180人が参加。各地の課題を集約し、その解決に向け国への要望をまとめた。大会に先立ち開催された理事会で役員改選が行われ北村会長は再任された。なお、来年の大会は福島県で開催される。
30年代半ば目途に全戸導入着手/スマートメータ導入プラン策定/名古屋市上下水道局
名古屋市上下水道局は5月14日、デジタル技術を活用したさらなるお客さまサービスの向上と業務の効率化につなげるものとして「水道スマートメータ導入プラン」を策定したと発表した。長期的な方向性として、取り巻く環境の変化を注視しながら、2030年代半ばを目途に、経営状況などを踏まえた適切なタイミングで全戸への導入に着手し、新たなお客さまサービスの提供を目指す。また、2026年度から28年度までの3年間の具体的な取り組みとして、導入の効果や必要性が高い箇所から水道スマートメータを導入・運用していくこととし、地階などの検針が困難な箇所への導入、災害時に拠点となる施設への優先的導入などを進め、また、データの活用方法や全戸導入を見据えた課題の検討を進めていく。
千住関屋ポンプ所の工事完了/排水能力をこれまでの1.8倍に/東京都下水道局
東京都下水道局が足立区千住地域の浸水対策と隅田川の水質改善を目的に2009年度から工事を進めてきた千住関屋ポンプ所の主工事が、2026年3月末に完了し、稼働体制が整った。約17年間にわたった工事は、2021年12月に地下構造物、2024年度末までに地上建築物が完成、ポンプや発電機などの設備は2025年度末に完成している。このほど、報道関係者向け見学会を開催した。
SUS821L1の耐久性を確認/奈良県処理場の除塵機に採用/10年経過しても腐食・劣化なし/日本製鉄
日本製鉄はこのほど、下水処理場の除塵設備に採用された省合金二相ステンレス鋼SUS821L1が、設置から10年以上経過した現在でも腐食や損傷が認められず、優れた耐久性を発揮していることを確認したと発表した。
産業界からの2題の講演/ポリ管、オゾンで見聞深める/水を語る会第53回会員集会
「水を語る会」(眞柄泰基会長)は5月16日、第53回会員集会を日本水道協会会議室で対面及びオンライン併用で約100人の参加の下、開催された。今回は、▽『ポリエチレンパイプの過去・現在・未来』(白澤洋・配水用ポリエチレンパイプシステム協会アドバイザー)▽『オゾンが創るサステナブルソリューション~オゾン発生技術の発展と展望~』(和田昇・三菱電機株式会社神戸製作所Chief Expert)の産業界からの2題の講演が持たれた。
【特集】産官学で再確認する多様な連携の意義と今後の方向
~日本水道工業団体連合会のこれからの役割を踏まえ~
多様な課題が山積する上下水道事業の健全な持続と発展のためには、これまで以上に官民をはじめとする多様な層の連携が不可欠であり、特に事業を実際に運営する事業体関係者においてはその認識の共有が急務であることに論を待たない。そして、上下水道事業が抱える課題解決に貢献し得る産業界の技術・製品・ノウハウの発信とこの世界における浸透は極めて重要な要素と言え、その観点から日本水道工業団体連合会の果たすべき役割は益々高まっている。本紙では、例年同連合会総会に合わせてその取り組み内容をご紹介する定例特集を拡充する形で創立60周年記念特集を発行。そのメイン企画として、同連合会の北尾会長と国土交通省の石井上下水道審議官、滝沢東大名誉教授との鼎談を森岡専務理事の進行で実施したのをはじめ、今後の連携のあり方の考察を試みた。