今週の紙面

2026年(令和8年)07月16日(第5931号)

本号の特集

2026年(令和8年)07月13日(第5930号)

本号の特集

下水道法改正案が成立

下水道法改正案が成立

 15日の参議院本会議で、下水道法等の一部を改正する法律案が可決、成立した。改正案は▽安全性確保を最優先する下水道マネジメントの確立▽道路地下空間の安全性確保▽下水道マネジメントを支える基盤の強化―の3つに分けられ、下水道の確実な老朽化状況の把握のため、診断基準の法制化や維持管理状況の公表、下水道管理者と道路管理者の連携強化、下水道の基盤強化を図るための広域連携の推進などが盛り込まれている。公布日から6カ月以内に施行される。

New―Smart第2期が始動/スマート水道メーターの普及・促進へ/JWRC

New―Smart第2期が始動/スマート水道メーターの普及・促進へ/JWRC

社会実装へ向け具体的検討を

 水道技術研究センター(JWRC)は1日、スマート水道メーターの普及・促進に向けた産官学の共同研究「第2期New―Smartプロジェクト」の第1回プロジェクト会議を都内で開いた。昨年度に最終年度を迎えた「第1期」をはじめ、これまでのプロジェクトで見出された成果や課題等を踏まえ、水道スマート化のさらなる進展を目指す。キックオフとなった今回の会議では会場・ウェブ合わせて120人以上の委員が参加し、プロジェクト方針の確認や意見交換を行った。

能登地震教訓に施設の強靱化を/課題解決へ顔の見える関係で/日水協中部支部

 日本水道協会中部地方支部の第104回総会が8日、三重県鳥羽市で開催された。支部管内9県支部の正会員、賛助会員ら関係者約250人が参加、会務報告や2028年度の事業計画・予算、17題におよぶ会員提出議題の審議を通じ、中部地方の水道事業の課題を共有した。来年度の総会は愛知県支部の豊橋市に決定した。

優先交渉権者に住友EVグループ/上工下W―PPPで/新居浜市上下水道局

 愛媛県の新居浜市上下水道局が進めている上工下水道施設包括委託事業で、優先交渉権者は住友重機械エンバイロメントを代表企業とするグループに決定した。14日、事業者提案の審査結果を公表した。

町避難訓練で給水訓練/大崎データテックと共同で/城里町上下水道課

 茨城県の城里町上下水道課はこのほど、大崎データテックと、城里町コミュニティセンターで開催された城里町避難訓練において、災害時の応急給水活動を想定した共同給水訓練を実施した。大規模災害による断水発生時を想定し、住民への円滑な応急給水活動を実施するための体制強化と、防災意識の向上が目的。

東京都から実用化技術認定/好気グラニュールシステムで/オルガノ

 オルガノは、好気グラニュールを用いた連続式下水処理システム「AGSOR (アグゾー)」が、東京都下水道局から実用化技術として認定されたと発表した。

 同社は、2020年から東京都下水道局の砂町水再生センター反応槽にグラニュール汚泥を添加する実証試験を東京都と共同で実施した。4年以上にわたり実機で連続運転を行い、研究目標となる▽1・5倍以上の処理水量において、対照系と同等程度の処理水質▽グラニュールシステムの処理に要する電力量が対照系と同等以下▽標準活性汚泥法の処理水量(HRT6時間以上)で、窒素処理で高度処理並の水質―を安定的に達成したという。

下水道管路の点検の効率化へ/パスコと共同実証を実施/リベラウェア

 Liberaware(リベラウェア)は6日、 パスコと下水道管路を中心とした点検の高度化・効率化に向けた共同実証に関する基本合意書を締結したと発表した。両社が保有する空間情報、GIS、画像処理、小型ドローンなどの技術やインフラ管理・点検などの知見を相互に活用して共同実証を行い、従来の目視点検を補完・代替する手法として、安全かつ高効率・高精度な点検運用モデルの構築を目指す。

【特集】上下水道事業を将来にわたって安定的に継続

~特集 名古屋市上下水道局の施策展開~

 名古屋市上下水道局は、中部圏はもとより全国の上下水道事業体の中でもトップクラスの技術レベルを発揮して意欲的な事業運営を展開していることを受け、本紙ではその取り組み動向を注視し、施策展開の内容を紹介することを目的とした特集号を毎年発行している。今回は、施策の最新動向について、酒井上下水道局長をはじめとする局幹部によるインタビューや寄稿などで紙面を構成した。

町村の課題解決へ一丸/必要な支援を国に求め

 全国町村下水道推進協議会(会長=後藤正洋・北海道当別町長)は9、10日、第43回全国町村下水道推進大会・研究会議を島根県支部の美郷町が事務局を務め、出雲市で開催した。町村長をはじめ、下水道関係者約120人が参加し、事業計画や提言決議などを審議し、了承した。次期開催は静岡県支部の清水町が事務局を務める。また、行政視察では、島根県宍道湖西部浄化センターで、国土交通省の下水道革新的技術実証事業(B―DASHプロジェクト)に2023年度に採択され、現在は自主研究を行っている「縦型密閉発酵槽による下水汚泥の肥料化技術に関する実証事業」(クボタ、UBE三菱セメント、中部エコテック、日本下水道事業団共同研究体)などを見学した。

水循環ADVANCED企業の創設へ/好循環が生まれる制度に/水循環政策本部事務局

 内閣官房水循環政策本部事務局は2日、第2回水循環企業登録・認証制度のあり方検討会(座長=辻村真貴・筑波大学生命環境系教授)を開いた。現在の水循環企業登録・認証制度の水循環ACTIVE企業から、さらに優秀な取り組みを行う企業を選出する「水循環ADVANCED企業(仮)」の選出基準や水循環企業登録・認証制度における本業・社業の取扱いについて、委員に意見を求めた。水循環ADVANCED企業(仮)の選出基準については1.水循環全体を意識した取り組み・評価 2.流域を意識した連携 3.持続可能性 4.地域の活性化―の4つの評価軸で認証していくことについて、委員から了承された。

日水協地方支部総会はじまる/財政支援の拡充・要件緩和を/会員提出問題6題を上程/北海道支部

 日本水道協会北海道地方支部は1日、函館市内で第97回総会を開催した。正会員や賛助会員、準賛助会員など約230人が出席するなか、6題の会員提出問題を全国総会に提出することを決議した。今年度の会計予算や千島海構沿い超巨大地震検討小委員会の活動終了について、審議・承認した。次回開催地は旭川市。

 冒頭、開催地を代表して挨拶に立った田畑浩文・函館市副市長は、同市の市勢を紹介するとともに「近年の水道事業を取り巻く環境は厳しい状況となるなか、問題意識を共有し合うことは非常に重要。本総会が北海道の水道事業の健全な発展のため実り多いものとなることを期待する」とあいさつ。

ICTの積極的な導入に向け/24件の技術提案をプレゼン/水道ICT情報連絡会

ICTの積極的な導入に向け/24件の技術提案をプレゼン/水道ICT情報連絡会

 水道ICT情報連絡会は6月26日、都内で第7回情報連絡会をオンライン併用にて開催した。同会は水道事業体が抱える事業運営上の様々な課題について共有・発信するとともに民間企業等が保有するICTなどの新技術の提案を受ける場として2019年に設立。今年度は23水道事業体が参加し、民間企業等による24件の技術提案についてプレゼンが行われた。

 冒頭のあいさつで塩田勉・東京都水道局建設部長は、「将来にわたり安心安全な水を安定的に供給していくためにはICT技術を積極的に活用し、水道事業の効率化、高度化、お客さまサービスの向上を図っていくことが不可欠だと認識している。今日の情報連絡会がさらなる技術開発や新技術の導入のきっかけの場となれば」と述べた。

水道・下水道管路の応急復旧実演/大規模風水害想定し合同訓練/東京都・江戸川区

水道・下水道管路の応急復旧実演/大規模風水害想定し合同訓練/東京都・江戸川区
水道・下水道管路の応急復旧実演/大規模風水害想定し合同訓練/東京都・江戸川区

 東京都と江戸川区は3日から5日にかけて、大規模風水害を想定した総合防災訓練を実施した。海外も含め約90の関係団体・機関が参加。本格的な大雨シーズンを前に、実践的な訓練による災害対応能力の向上や、体験・展示を通じた都民の防災意識の向上を図った。

 今年度の訓練は、出水期に23区を震源とする大地震が発生し、復旧・復興に向けた取り組みが本格化する中、超大型で猛烈な勢力の台風の接近に伴い、江戸川区を中心とする東部低地帯で大規模な浸水被害が発生した状況を想定した。

「スイオーセイフティU」販売開始/災害支援現場の声を反映/水道機工

 水道機工は非常災害用造水装置「スイオーセイフティU」の販売を6月から開始した。ろ過ポンプ、逆洗ポンプ、薬注ポンプ、活性炭フィルタを一つのフレームに搭載した一体型で、一般的なドアも通過可能なコンパクト設計。搬入から約30分で稼働し、1日で約1万人分の飲料水を提供することができる。

20年の節目を盛大に祝う/小泉都立大特任教授が記念講演/管内カメラ調査協会

20年の節目を盛大に祝う/小泉都立大特任教授が記念講演/管内カメラ調査協会

 全国水道管内カメラ調査協会(会長=石飛博之・給水工事技術振興財団専務理事)は6月29日、横浜市内のホテルで関係者・来賓約100名を集めて設立20周年記念事業として、小泉明・東京都立大学特任教授を講師に招聘して記念講演会を開催した。

「SmartEAR+eC」提供開始/大口径管の常時漏水監視に対応/J21

 ジャパン・トゥエンティワンは、正規代理店を務めるMegger Germany社(本社=ドイツ)の常時監視・漏水検知ノイズロガー「SmartEAR+eC(スマートイヤー+eC)」の提供を7日から開始した。同社のスマートイヤー製品を構成する新たなラインナップとして、主に口径2000mmまでの大口径管等の重要幹線や長距離区間における重点監視に効果を発揮する。

【特集】水道事業の官民連携の最新動向

アンケートから読み解く官民連携の現状

 人口減少に伴う料金収入の減少、施設の老朽化に伴う更新需要の増大、職員の減少など、水道事業を取り巻く経営環境は厳しさを増しつつある。このようななか、水道施設の適切な維持管理や計画的な更新、サービス水準の向上、事業運営に必要な人材の確保などを図るためには、官民連携の推進が有効な選択肢の一つとなっている。本紙では、これを踏まえ、毎年全国の水道事業体を対象に官民連携の動向調査を実施しており、このアンケート調査結果を水道関係者と情報共有するため、その内容を紹介する特集号を発行した。