今週の紙面

福岡(企)浸透圧発電に大賞/広報大賞は宇都宮市、フソウ/水道イノベーション賞/日水協

 日本水道協会は8月28日、「水道イノベーション賞」と「水道イノベーション広報大賞」の受賞取り組みを発表した。水道イノベーション賞の大賞は福岡地区水道企業団の「日本初!浸透圧発電の実用化」で、濃縮海水と下水処理水を活用した国内初の取り組みを評価した。広報大賞は宇都宮市上下水道局の「『うつのみやストロベリーサーモン』の養殖による水道PR事業」と、今年度新たに賛助会員からフソウの「香川発 防災拠点としての自社社屋活用 地域レジリエンス強化と水・防災意識を高める市民協働」が受賞。水道事業の価値を高め、それを国民理解につなげる。官民の水道関係者による取り組みが広がっていく。

重要管路の複数手法での点検など議論/下水道管路マネジメント技術基準検討会/国交省

 国土交通省は8月20日、第7回下水道管路マネジメントのための技術基準等検討会(委員長=森田弘昭・日本大学生産工学部特任教授)を日本下水道協会で開き、「下水道管路マネジメントのための手引き策定調査専門委員会」での検討状況、安全対策について議論した。併せて、下水道管路の全国特別重点調査の6月末時点の結果について説明がなされた。また、下水道法等の一部を改正する法律案、および下水道管路メンテナンス技術の高度化・実用化に向けた検討状況についての報告もあった。

経営計画後半の方向性検討へ/審議会会長に小泉特任教授/神奈川県企業庁

経営計画後半の方向性検討へ/審議会会長に小泉特任教授/神奈川県企業庁

 神奈川県企業庁は8月12日、県庁新庁舎で第15回神奈川県営水道事業審議会を開いた。会長に小泉明・東京都立大学都市環境学部特任教授、副会長に太田正・作新学院大学名誉教授を選出し、浦邊哲・神奈川県公営企業管理者・企業庁長が小泉会長に諮問書を手渡した。

 諮問内容は、水道事業経営計画の検証内容の確認と計画期間後半における取り組みの方向性について。

海外展開支援により民間企業が初の案件受注/石垣がマレーシアでフラッドバスターを/JS

 日本下水道事業団(JS)が実施する海外展開支援により、石垣がマレーシア灌漑局から、全速全水位型横軸水中ポンプ「フラッドバスター」2台を受注した。JSのサポートにより、海外案件の受注につながった初の事例となる。

【特集】上下水道関係者が一丸となって熊本地震の復旧に尽力

耐震化した施設の被害は少なく迅速な復旧につながるなど、改めて耐震化の効果が

 防災週間特集では、令和8年熊本地震の被災と復旧の状況を紹介するほか、宮島金沢大名誉教授を座長に主要水道事業体技術系幹部による座談会を実施し水道強靱化に向けた技術力のあり方について模索した。さらに、新潟市で開催された金沢大学地震防災研究会の詳報を掲載した。

強靱化と基盤強化を柱に/重要管路更新・複線化の支援対象拡大/耐震化と応急給水体制確保へ支援拡充/2027年度上下水道関係予算概算要求/国交省

 国土交通省上下水道審議官グループは、2027年度上下水道関係予算概算要求を明らかにした。下水道法の改正や令和8年熊本地震、人口減少の進行等を踏まえ、「上下水道インフラの強靱化」「持続可能な上下水道の実現に向けた基盤強化」の2本の柱で新規事項を要求している。

熊本地震の断水が解消/水道本管の応急復旧完了

 熊本地震に伴う水道の応急復旧が28日をもって完了した。同日、国土交通省が発表した。断水が続いていた宇城市、氷川町は28日に、八代市は25日に断水が解消した。

 7月28日に発生した熊本地震では最大約10万8000戸(4県14自治体)が断水した。日本水道協会などによる水道本管の応急復旧支援は1日最大78班約270人体制で実施された。

青木理事長が被災地を訪問/日水協

青木理事長が被災地を訪問/日水協

 日本水道協会の青木秀幸・理事長は、熊本地震で被災した地域の断水解消のめどが立ったことを踏まえ、26~27日にかけて現地を訪問した。特に断水が長期間にわたった八代市、氷川町、宇城市では各首長と面会、日水協の支援状況を報告するとともに、今後の水道施設の耐震化を要請しそれに伴う日水協の引き続きの支援を約束した。また、日水協熊本県支部(熊本市)と九州地方支部(福岡市)には災害見舞金を届けた。

基盤強化へ「水道DX」/AIで管路劣化度再診断など/会津若松市上下水道局

 会津若松市上下水道局は、水道DXの取り組みに関する「AIによる水道管路劣化度再診断業務委託」「水道施設機能診断(デジタル技術活用)業務委託」の2件の業務委託を発注し、現在業務を履行している。

 AIによる水道管路劣化度再診断業務委託に関しては、同市では管路の老朽化対策や耐震化を含む施設再構築と「会津若松水道DX」により、持続ある水道事業の基盤強化を目指している。2020年度のAIによる水道管路劣化度診断業務では5年間の破損確率を予測したが、診断データの経年化や管路更新の効率化、災害への応急給水対策など、新たな課題への対応が急務となっている。

水道スマートメーターの利活用へ/半田市と協定締結/中部電力、中電テレメータリング

 中部電力と中電テレメータリングは20日、愛知県半田市と、「水道スマートメーターの利活用に関する協定」を締結した。水道スマートメーターのさらなる導入に向けた検討や自動検針化に係る課題解決、水道使用量データの利活用等を通じて、水道事業の効率化と住民サービスの向上を図ることが目的。

【特集】水道スマートメーターの活用で業務

効率化や災害時の的確な対応を

 わが国の水道事業は、職員の減少や検針員のなり手不足などの課題を抱えており、水道スマートメーターの活用により業務を効率化して水道事業の持続性確保につなげていくことが求められている。漏水箇所の迅速な特定、利用者サービスのさらなる向上、収集データの活用による需要予測などに向けて、水道スマートメーターを本格導入、試験導入する水道事業体が増えている。特集では、「水道スマートメータ実装方針」を策定し、今年3月には「自治体防災業務における水道データ利活用手引」を公表した東京都水道局、水道スマートメーターによる時間帯別料金の実証実験を進める静岡県の湖西市上下水道課の取り組みを掲載したほか、民間企業のスマートメーター関連技術を紹介する。

【特集】地域の安全・安心の守り手として社会的使命を果たす

~管工事業界の現状を把握し災害対策、人材育成、資材価格の高騰、DX、官民連携などの課題に迅速に対応~

 全国管工事業協同組合連合会(全管連)の令和8年度全国大会が9月8日、横浜市で開催される。多発する災害に加え、人材確保・育成など管工事業を取り巻く環境が大きく変化する中、地域の安全・安心の守り手として、社会的使命を果たすため全管連が果たす役割は大きく、期待が集まっている。本紙では毎年、全国大会にあわせて特集号を発行しており、今年は藤川全管連会長と開催地の神奈川県管工事協同組合連合会の石田会長の寄稿、全管連の活動を紹介した。