今週の紙面

2024年(令和6年)11月21日(第5793号)

2024年(令和6年)11月18日(第5792号)

顕在化する課題解決に向け/企業長・事務局長経営会議が横浜で/企業団協

顕在化する課題解決に向け/企業長・事務局長経営会議が横浜で/企業団協

 全国水道企業団協議会(会長=吉田延雄・阪神水道企業団企業長)は13~14日、横浜市内で第55回企業長・事務局長経営会議を開いた。41会員約90人が出席。提案された8件の懇談事項について各企業団が取り組み状況などを披露。また、国土交通省から地震対策に関する講演もなされた。災害対応や人材確保、水道料金…水道企業団が直面する課題の解決に向け、関係者の真摯な取り組みが続く。

第9回川柳を実施へ/今年度の活動を報告/水を飲もう推進委

第9回川柳を実施へ/今年度の活動を報告/水を飲もう推進委

 第35回「健康のため水を飲もう」推進委員会(委員長=青木秀幸・日本水道協会理事長)が14日に日本水道会館で開かれ、2024年度上期の活動報告がなされ、下期事業計画が話し合われた。

伊藤教授が料金改定で講演/管理職講習会を高松で/日水協中国四国支部

 日本水道協会中国四国地方支部はこのほど、今年度の管理職講習会を高松市で2日間にわたり開催した。香川用水施設や香川県広域水道企業団の取り組みをはじめ、水道料金の値上げ対策など講演5題が行われ、2日間合計で延べ100人が聴講した。

入江崎水処理セでPPA事業/来年度中発電開始へ基本協定/川崎市上下水道局

入江崎水処理セでPPA事業/来年度中発電開始へ基本協定/川崎市上下水道局

 川崎市上下水道局は8日、太陽光発電関連の事業を展開するスマートソーラーと、「入江崎水処理センター西系水処理施設上部PPA事業」に関する基本協定を締結した。川崎市が大規模太陽光発電設備の設置場所として公共施設の屋上を提供し、スマートソーラーが発電設備を設置、維持管理を行い、発電した電力を施設に供給するオンサイト型PPA事業で、2025年度中の発電開始を目指している。同局でのPPA事業は初の取り組みとなる。

課題解決へ官民がともに/不明水対策や災害事例など説明/管路管理技術研修会開く/管路協関東支部

課題解決へ官民がともに/不明水対策や災害事例など説明/管路管理技術研修会開く/管路協関東支部

 日本下水道管路管理業協会関東支部(支部長=大淵久敬・ヤマソウ代表取締役)は11日、宇都宮市内で管路管理技術研修会を開催し、民間企業や自治体職員など下水道関係者約100人が参加した。「管路耐震化と不明水対策の重要性について」と題し栃木県県土整備部上下水道課の手塚秀夫・副主幹が紹介するとともに、「災害事例とその対応」について同協会本部の井坂昌博・常務理事が講演した。

地域とともに100年先も続く協会に/設立50周年祝し記念式典/全さく協

地域とともに100年先も続く協会に/設立50周年祝し記念式典/全さく協

 全国さく井協会(会長=足立敏之・参議院議員)は7日、都内で臨時社員総会と協会設立50周年記念式典を開いた。また、新宿駅西口広場のイベントコーナーで「いい井戸の日2024」を開催し、会員が地下水の大切さや井戸の役割を来場者にPRした。

ハニカム脱臭フィルターでCO2削減/川崎CNブランドに認定/荏原実業

ハニカム脱臭フィルターでCO2削減/川崎CNブランドに認定/荏原実業

 荏原実業は14日、同社の「低濃度ハニカム脱臭フィルター EKOフィルターREFS1(酸性ガス用)」が、ライフサイクル全体でCO2削減に貢献し、カーボンニュートラルの実現に向けて社会全体への波及効果がある川崎発の製品・技術として、「川崎CNブランド2024」および「川崎メカニズム認証制度」に認定されたことを明らかにした。CO2削減の貢献量(使用期間中の製品累計使用量:200枚あたり)は、ライフサイクルCO2削減量3・12t―CO2、域外貢献量4・91t―CO2となっている。

官民連携を上下水道で/課題解決の方策として/水道の協議会 下水道の検討会/国交省・経産省

官民連携を上下水道で/課題解決の方策として/水道の協議会 下水道の検討会/国交省・経産省

 「水道分野における官民連携推進協議会」(主催:国土交通省・経済産業省、共催:日本水道協会・日本工業用水協会)の今年度第3回が11日、長野市内で開かれた。今回は初めての試みとして「下水道における新たなPPP/PFI事業の促進に向けた検討会」と合同での開催とした。長野県内を中心に、中部、関東地方などから32の地方公共団体と、民間事業者67社・団体の合わせて180人以上、オンラインでの傍聴も含めると600人超が参加。官・民が課題をめぐり直接対話するフリーマッチングは白熱、各種講演・事例紹介で〝上下水道一体〟で最新情報が共有された。

補正予算確保へ支援求め/関係国会議員に緊急提言/下水協

 日本下水道協会は、能登半島地震などの被災地の早期復興をはじめとした下水道事業の補正予算確保を目指した緊急提言活動を関係国会議員に対して実施した。13~15日にかけ、自民党下水道事業促進連盟の会長を務める田村憲久・衆議院議員、副幹事長の金子恭之・衆議院議員、事務局長の足立敏之・参議院議員、幹事長代理の井野敏郎・衆議院議員、公明党下水道政策に関する議員懇話会会長代理の佐藤英道・衆議院議員に面会した。

市町村の下水道事業を考える/首長と国が意見交換/下水協

市町村の下水道事業を考える/首長と国が意見交換/下水協

 日本下水道協会は10月29日、都内で第18回市町村の下水道事業を考える首長懇談会を開催した。23人の首長が参加し、改築と官民連携をテーマに国の幹部職員との意見交換を行った。懇談会で出された意見などを提言内容や協会事業に反映させていく。

官民連携ポイントを解説/横浜市の料金改定事例も/福岡セミナーに140人/ダク協九州支部

 日本ダクタイル鉄管協会九州支部は10月28日、協会セミナーを福岡市内で開催した。約140人が参加する中、安間匡明・一橋大学客員教授、小西孝之・横浜市水道局配水部長らが講演を行い、官民連携や料金改定などを話題に参加者らと意見を交わした。

 冒頭、清森俊彦・同協会九州支部長は「当協会は技術説明会、講習会なども実施し、水道事業の発展に貢献できるよう取り組んでいる。水道事業は料金収入が減少する中、施設の更新、強靭化など諸課題を抱える。近年、資材の価格高騰などで水道経営は逼迫している状態だ。そうした中、今年度から水道行政が国土交通省に移管され、今後は上下一体となって基盤強化が進むものと期待される」とあいさつ。

IT人材の確保、地域貢献へ/酒田市らと連携協定/メタウォーター

IT人材の確保、地域貢献へ/酒田市らと連携協定/メタウォーター

 メタウォーターは10月28日、酒田市、NTTデータイントラマートと連携協定を締結した。相互の連携と協働による活動を推進し、酒田市が目指す誰もが生き生きと働き続けることができる環境の実現を目指し、ITエンジニアの育成、ITビジネスの活性化、IT人材の雇用促進に向けて連携し協力する。

小水力発電のプレゼン・企業展示/さいたま市で全国大会/小水力利用推進協

小水力発電のプレゼン・企業展示/さいたま市で全国大会/小水力利用推進協

 全国小水力利用推進協議会は10月31日、11月1日の2日間、さいたま市内で第9回全国小水力発電大会を開催した。「主力電源の一翼を担う責任とは? その発電所は100年後も元気に実りをもたらしてくれるか」を大会テーマに、小水力発電に関連するプレゼンテーションや企業展示などが行われた。

新浄化センターが完全供用開始/汚泥処理で繊維利活用を導入/JSが施設整備やガス発電/丸亀市

新浄化センターが完全供用開始/汚泥処理で繊維利活用を導入/JSが施設整備やガス発電/丸亀市

 香川県丸亀市が2016年度から取り組んできた新しい浄化センターが完成した。旧浄化センターの老朽化などを踏まえ、近隣用地に汚水・汚泥の各処理施設などを整備して、下水処理機能を移設する全国的にも珍しい再構築事業で、日本下水道事業団(JS)に委託し、総事業費は約150億円。汚水処理施設は標準活性汚泥法で、施設能力2万6200立方m/日、汚泥処理施設は国内2例目の下水汚泥由来繊維利活用システム(プラチナシステムR)を採用し、FIT制度(再生可能エネルギー固定価格買取制度)を活用した消化ガス発電も行う。10月29日に(新)丸亀浄化センター完成式典が同センター敷地内で行われた。

PFASをテーマに研修会/科学院・小坂氏が講演/茨城県企業局茨城県開発公社

 茨城県企業局と茨城県開発公社は14日、「市町村水道事業担当者研修会」を水戸市内で開催した。県内水道事業体が抱える課題解決を目的として開催しており、今回は県内事業体職員ら約90人が参加、小坂浩司・国立保健医療科学院生活環境研究部上席主任研究官が「PFASの水道における実態及びその対策」と題して講演した。

九十九里・南房総の用水供給統合へ/協議会で基本計画案示す/千葉県

 千葉県では県内水道の統合・広域化のリーディングケースとして、九十九里地域と南房総地域における用水供給事業と県営水道の事業統合に関する協議を進めている。12日に県庁舎で第10回統合協議会を開き、統合基本計画(案)と統合基本協定(素案)が示された。また、統合に向けた事業体間の事務事業に関する調整事項4件について協議した。