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2020年(令和2年)11月9日(第5453号)
- 想定超えへ“危機耐性”記述/「耐震工法指針」改訂へ中間報告/特別調査委/日水協
- 下水道予算獲得へ一致結束/国民生活の安全・安心を確保/自民党下水道議連
- DB方式で相模湖系導水路整備/導水能力増強、耐震化へ/参加資格申請は12月2日まで/横浜市水道局
- 制度の方向性テーマに座談会も/オンラインで常任幹事会開く/定時総会は書面審議に/下水道研究会議
- 広域的な技術交流の場に/アドバイザー指導会議開く/会津若松市上下水道局
- 水道管路更新・維持管理促進へ/官民連携導入へサウンディング/12月11日まで申込受付/四日市市上下水道局
- 広野地区雨水幹線が運用開始/長田地域の浸水対策事業が完了/静岡市上下水道局
- 管路DB神戸市と基本契約/管工事効率化目指す試行事業で/栗本鐵工所代表のコンソーシアム
- 今年度のセミナー開始/広島で熊谷課長らが講演/ダク協
- 高分子凝縮剤の販売事業譲渡/MTアクアポリマーとハイモに/三菱ケミカル
想定超えへ“危機耐性”記述/「耐震工法指針」改訂へ中間報告/特別調査委/日水協
日本水道協会は5日、水道施設耐震工法指針・解説改訂特別調査委員会(委員長=大町達夫・東京工業大学名誉教授)の第3回委員会を開き、同指針の改訂について中間報告を行った。前回改訂以降発生した地震で得られた教訓を生かし、最新の知見・技術を盛り込む。性能規定型の設計を徹底することや設計事例集を充実させること、危機耐性について記述することを基本方針に、平成30年度に着手した改訂作業。新型コロナウイルス感染拡大の影響により今年度の予定を少し後ろ倒しし、年度内に最終報告するスケジュールで進めている。
下水道予算獲得へ一致結束/国民生活の安全・安心を確保/自民党下水道議連
自民党下水道事業促進議員連盟(会長=額賀福志郎・衆院議員)の総会が6日、党本部で開かれた。議事では、令和3年度下水道事業予算概算要求と下水道事業の現状について説明を受けた後、大森雅夫・岡山市長、石山志保・大野市長、枝廣直幹・福山市長、田嶋章二・苓北町長から地方の現状についてヒアリングした。
額賀会長は「今年の7月の豪雨をはじめ、災害が相次いでいる。我々もしっかりと国民生活の安全・安心を確保するために、まず予算を獲得しなければならない。防災・減災、国土強靱化の予算を引き続いてしっかりと継続し、社会資本をきちんとしていくことが大事だと思っている。予算編成にあたって、一致結束し頑張りましょう」とあいさつした。
DB方式で相模湖系導水路整備/導水能力増強、耐震化へ/参加資格申請は12月2日まで/横浜市水道局
横浜市水道局は、「相模湖系導水路(川井接合井から西谷浄水場)改良事業に係る導水施設整備工事」を公告した。西谷浄水場再整備事業の関連事業として、導水能力の増強と耐震性の確保を目的に、川井接合井から西谷浄水場までの相模湖系導水路約10㎞の改良を行う。
発注方式はDB方式を採用し、設計は令和5年3月、施工は15年3月までの完了とする。選定は一般競争総合評価落札方式で行い、予定価格は319億6948万円(税抜)。入札参加資格確認申請書類の提出締切は12月2日、入札は令和3年1月27~29日、プレゼンテーション・ヒアリングは3月16日、開札は3月26日、落札者決定と評価結果の公表は4月を予定している。
制度の方向性テーマに座談会も/オンラインで常任幹事会開く/定時総会は書面審議に/下水道研究会議
政令指定都市を除く一般都市の下水道担当部局長が会員となる下水道研究会議は10月30日、常任幹事会と座談会をオンラインで開催した。常任幹事会では1.今後の下水道研究会議の運営 2.定時総会の書面審査 3.想定外の事態に対応できるよう令和3年度定時総会に向けた規約改正の検討―について協議した。来年度の総会は九州地区での開催を予定している。
同会議は毎年10月に定時総会を開催しており、今年度も滋賀県大津市での開催を予定していた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対面形式で開催することができなかった。こうした事態は同会議の53年の歴史で初めてだという。
広域的な技術交流の場に/アドバイザー指導会議開く/会津若松市上下水道局
会津若松市上下水道局は10月26日、会津若松市内で「会津若松市水道事業アドバイザー指導会議」を開いた。同局や近隣事業体の職員ら約60人が参加するなか、同局の水道事業アドバイザーである小泉明・東京都立大学特任教授が「水道施設の基盤強化」、滝沢智・東京大学教授が「最近の内水氾濫の事例と下水道における対策」、佐藤裕弥・早稲田大学准教授が「適正料金・公営企業会計と広域化推進の実務上の留意点~水道広域化アドバイザーの経験の紹介~」と題して講演を行った。また、厚海亮・福島県保健福祉部食品生活衛生課主査が県の広域化の取り組みについて講演した。それぞれの講演の後には、講演者と参加者で熱心な意見交換がなされた。
水道管路更新・維持管理促進へ/官民連携導入へサウンディング/12月11日まで申込受付/四日市市上下水道局
四日市市上下水道局は、水道管路の更新事業の進捗を図るとともに、今後増大が懸念される管路維持管理業務に対応するため、民間事業者のノウハウや先進技術、創意工夫を取り入れる新たな官民連携事業の導入を検討しており、この一環として民間事業者へのサウンディング調査を実施する。対話・ヒアリングは12月21、22日に行う。参加希望者は12月11日までに同市ホームページに掲載されているエントリーシートなどを提出する。
広野地区雨水幹線が運用開始/長田地域の浸水対策事業が完了/静岡市上下水道局
静岡市上下水道局が駿河区内に整備を進めていた「広野地区雨水幹線」が完成し、運用を開始した。総延長は1964m。地盤が低い広野地区の一部区域では、雨水を一級河川の丸子川に放流していたが、集中豪雨や台風により川の水位が上昇した際に自然排水が困難となり、度々浸水被害が発生していた。新たな幹線を通じて雨水を駿河湾に直接放流することで、浸水被害の軽減効果が期待されている。
管路DB神戸市と基本契約/管工事効率化目指す試行事業で/栗本鐵工所代表のコンソーシアム
栗本鐵工所を代表企業とする共同企業体は、神戸市水道局の設計業務・工事請負一括発注方式(管路DB)による「中央(東町他)配水本管取替工事」を落札し、10月28日に基本契約を締結した。
事業期間の短縮や事務処理の効率化を目指す試行事業として、設計付工事発注方式(設計業務及び工事請負の一括発注)や、設計および工事請負契約を段階的に締結する多段階契約方式などが導入された。さらに、完成検査を含めた工事書類の電子化が求められており、局と共同研究で開発した水道管工事施工管理システム「Photoruction WATER」を導入する。