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共通プラットフォーム構築へ/下水道台帳電子化を促進/国交省、下水協
国土交通省下水道部は、下水道台帳の電子化を促進するため「共通プラットフォーム」を構築する考えを明らかにした。現在、日本下水道協会が「下水道台帳管理システム標準仕様(案)・導入の手引き」の改定作業を進めており、取りまとめられる標準仕様に基づく共通プラットフォームを構築する。自治体から公的機関によるものを求める意見が多いといい、下水協が国交省と連携しながら、具体的な検討を進めていくことになる。共通プラットフォームの必要性は下水道政策研究会制度小委員会の報告書でも指摘されている。デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みに注目が集まる。
「民間の力借りて将来を」/今年度第2回はオンラインで/官民連携推進協議会/厚労省・経産省
厚生労働省、経済産業省が主催し日本水道協会、日本工業用水協会が共催する「水道分野における官民連携推進協議会」の今年度第2回が10日、ウェブ会議形式で開催された。もともとは高知市内での開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえウェブに切り替え、ビジネスマッチングを取りやめるなどプログラムも一部変更した。四国地方を中心に17の水道事業者・行政と34の民間企業・団体から約110人が参加。先進事例を紹介する講演と民間事業者によるプレゼンテーションを通し、官・民の水道関係者が連携強化に向けた認識を深めた。
水道・電力・ガス自動検針へ/2年間の実証試験を開始/静岡市上下水道局
静岡市上下水道局は14日、中部電力、静岡ガスと電力スマートメーターの通信網を活用した水道・電力・都市ガスの自動検針に関する実証試験を開始した。将来の本格導入に向けて、駿河区の集合住宅16戸で自動検針を令和4年12月までの2年間実施。自動検針の有用性の検証や自動検針で取得した水道・電力・都市ガスの使用量データを活用した一括検針・一括請求や検針票のペーパーレス化、高齢者見守りなどの新たなサービスの提供や災害時の情報発信・復旧の迅速化といった社会的課題の解決に向けた研究・検討を進める。
駿河区にある静岡ガスの社宅16戸に水道・都市ガスのスマートメーターと無線通信端末を取り付け、計測した検針データは既存の電力スマートメーター通信網を活用して中部電力の収集サーバーに送信した後、静岡市と静岡ガスにそれぞれ送る。検針は1時間に1回の頻度で行うこととしている。通信方式はWi―SUNを使用している。
DBで入江崎汚泥処理施設を更新/汚泥の再生利用・有効活用を/温室ガス排出量削減へ
川崎市上下水道局は、入江崎総合スラッジセンター汚泥処理施設更新工事をDB方式で実施する。同事業は、老朽化した1系汚泥処理施設を、創エネルギー設備や濃縮・脱水設備などからなる新1系汚泥処理施設に更新するもの。民間事業者の独自技術やノウハウを活用することで、より経済的かつ温室効果ガスの排出量削減を目標として汚泥の再生利用と有効活用を図る考えだ。
10日には、同事業の募集要項や要求水準書などを公表した。応募資格確認申請書類の受付締め切りは令和3年2月10日で、優先交渉権者は7月上旬に選定し、8月上旬に基本協定、9月下旬に事業契約を締結する。設計・建設期間は契約日翌日から令和7年12月31日。提案上限価格は132億7442万円(税別)となる。