改訂作業大詰め 素案示す/水道用鉄蓋維持管理マニュアル/日水協

 日本水道協会が進めている「水道用鉄蓋類維持管理マニュアル」(平成16年10月初版)の改訂作業が大詰めを迎えている。2月17日に開催された同マニュアル改訂専門委員会(委員長=長岡裕・東京都市大学教授)の第3回では、これまでの審議を踏まえた素案が示され、委員がさらに意見を寄せる形で審議が進められた。水道施設の適切な維持管理、機能確保や、車両走行、人の歩行における事故を防止する維持管理業務に活用されるマニュアル。3月25日開催の工務常設調査委員会に改訂案は報告される。

認定取得143機関に/日水協

認定取得143機関に/日水協

 水道GLP運営委日本水道協会は2日、第17回水道GLP運営委員会(委員長=松井佳彦・北海道大学大学院教授)を、ウェブ併用で開催した。今年度の認定状況・審査状況やマネジメントレビューなどについて報告した=写真。

DB方式で共同浄水場を整備/クボタ含む大林組G選定/令和8年度の供用開始へ/鳴門市・北島町

 徳島県鳴門市は2月17日、鳴門市・北島町共同浄水場整備事業の優先交渉権者に、大林組を代表企業とするグループを選定したことを明らかにした。双方の浄水場の老朽化や耐震性確保などを踏まえ、既存施設を稼働しながら共同浄水場を整備するもので、DB(設計・施工一括発注)方式を採用し、公募型プロポーザル方式で実施事業者を選定してきた。事業期間(設計および工事)は、着手日から令和9年3月31日までの約6年間で、共同浄水場の供用開始は令和8年4月1日を予定しており、提案見積価格は114億9940万円(税込)となっている。

 鳴門市浄水場と北島町浄水場は、旧吉野川の対岸に位置し、水源はいずれも同川の表流水。平成28年4月に町が浄水場共同化の整備を市に要請し、事業効率化などを検討した結果、共同整備が有効と結論付け、平成29年5月に「鳴門市・北島町の浄水場共同化に関する覚書」を締結した。

 平成29年8月に「鳴門市・北島町浄水場共同化協議会」を設置し、共同浄水場の施設能力や浄水処理方法などを協議。これらを踏まえ、令和2年7月に鳴門市・北島町共同浄水場整備事業における公募型プロポーザル方式の手続開始の公告を行った。

「はやぶさ2」デザイン蓋設置/宇宙に一番近いまちをPR/相模原市下水道部

「はやぶさ2」デザイン蓋設置/宇宙に一番近いまちをPR/相模原市下水道部

 相模原市下水道部は、小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが小惑星リュウグウから地球に帰還したことを記念して、JAXA宇宙科学研究所の協力でデザインマンホール蓋を製作。2月12日には市役所内でお披露目式が開かれた。蓋のデザインは2種類あり、JR淵野辺駅南口の駅前広場と市立博物館の入り口に設置されている。

「リフォスマスター」汚泥MAP型を初受注/福岡市和白水処理セで/水ingエンジ

 水ingのグループ会社である水ingエンジニアリングは、福岡市道路下水道局から和白水処理センター(処理能力5万2700立方m/日)のMAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)回収装置の更新工事を受注した。更新にあたっては、同社独自のリン除去・回収システムである「リフォスマスター汚泥MAP型」を導入するが、下水処理場向けでは初受注となる。

 同システムは、平成24年度の国土交通省の下水道革新的技術実証事業(B―DASHプロジェクト)として採択された「神戸市東灘処理場栄養塩除去と資源再生(リン)・革新的技術実証事業~KOBEハーベスト(大収穫)プロジェクト~」で実証試験が行われたもので、実証試験終了後も東灘処理場で稼働している。

「水道用弁」は1%増/昨年通期生産高を調査/滋賀バルブ協同組合

 滋賀バルブ協同組合はこのほど、令和2年通期の生産高調査結果を発表した。コロナ禍の影響が顕在化するなかにあっても、水道用弁、産業用弁、船用弁、鋳物素材を合わせた合計は278億7900万円と、対前年比0・1%減に踏みとどまった。

 業種別では、水道用弁が1・0%増の102億1800万円と、前年に引き続き100億円台を維持した。下期はコロナ禍の影響で0・6%減となったが、公共投資は概ね堅調に推移したため、通年では微増を維持したとしている。