水道界の災害対応力向上へ/講師派遣制度を試行/大都市水道局大規模災害対策検討会

 政令指定都市などの19水道事業体の防災担当者で構成する大都市水道局大規模災害対策検討会は、「大都市水道局研修講師派遣制度」の試行を開始した。水道界の災害対応力の向上を図ることを目的に、日本水道協会主催の研修会を含め全国の水道事業体を対象として、被災地における応急対策活動などの経験者を中心に大都市の職員を研修講師として派遣するもの。今年11月まで試行を行い、検証を経て来年4月から本格実施する。東京都水道局ホームページ内の検討会ページに申込要領や研修メニュー一覧、最新の受付状況などを公開している。

水質検査の信頼性確保へ/精度管理調査結果を公表/厚労省

 厚生労働省水道課は2日、水質検査の統一試料を用いた精度管理調査の結果を取りまとめ公表した。統一試料の測定結果と、検査方法告示の遵守状況なども踏まえ全参加機関を「第1群」「第2群」「要改善」という3段階に分類する評価を行った。今年度は登録水質検査機関209機関、水道事業者等163機関、衛生研究所等33機関の計405機関が参加した。対象検査項目は水道水質基準51項目のうち無機物が「六価クロム化合物」、有機物は「フェノール類」だった。

全国初 AIで水道管劣化予測/「選択と集中」で効率的な更新へ/豊田市上下水道局

 豊田市上下水道局は、昨年5月からAIを活用した水道管劣化予測に全国で初めて取り組み、このほど「水道管劣化予測データ作成業務委託」の契約を締結しているFracta(フラクタ)から最終報告を受けた。管路に関するデータと土壌・気候・人口などのデータベースを組み合わせ、破損確率を高精度に解析するもので、解析結果は、水道ストックマネジメント計画で定めた更新の優先順位を補完するのに活用し、選択と集中による効率的な管路の更新につなげていくこととしている。

新社名は『株式会社ハズ』/新たなステージに挑戦へ/幡豆工業

 幡豆工業は4月1日付で『株式会社ハズ』に社名変更する。1日、発表した。コーポレートアイデンティティの見直しの一環で行うもので、改定した新企業理念のもと、さらなる飛躍を目指す。昨年9月の取締役会で決めた。

 設立当初から社名に使ってきた「幡豆」は、地元や上下水道界で親しみをもって「はずさん」と呼ばれていることから、読みやすい片仮名表記として引き続き使用することとした。一方で「工業」は除き、新たなステージに挑戦する機運を社員全員で共有することとした。