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2023年(令和5年)11月16日(第5707号)
- ウォーターPPP導入を支援/上下水道施設の整備充実へ/2023年度補正予算案
- 日水協ら4団体から要望/行政移管踏まえ水道持続へ/公明党議員懇話会
- 「DX展」14社がサービスPR/最新情報の収集、意識向上へ/札幌市水道局
- 来年度に水道料金改定を/審議会が答申、施設整備あり方も/神奈川県企業庁
- シンポジウムで水道の未来考える/約150人の地域住民ら参加/上田長野地域水道事業広域化研究会
- 施設更新実施計画策定へ/審議委員会が提言とりまとめ/静岡県大井川(企)
- 衛星データなどで漏水リスク評価/青森市、前橋市が「宇宙水道局」/天地人
- 下水サーベイランスの社会実装へ/国会議員に提案書/全国下水サーベイランス推進協議会
ウォーターPPP導入を支援/上下水道施設の整備充実へ/2023年度補正予算案
2023年度補正予算案が10日閣議決定され、上下水道関係の内容が明らかになった。防災・減災、国土強靱化のための5か年加速対策に加えて、ウォーターPPP導入に向けた支援に注目だ。コンセッション方式と管理・更新一体マネジメント方式(レベル3・5)の導入検討費用に対する定額補助などを盛り込んでいる。国民生活を支える上下水道施設の整備の充実が期待される。
日水協ら4団体から要望/行政移管踏まえ水道持続へ/公明党議員懇話会
公明党上水道・簡易水道整備促進議員懇話会(会長=大口善徳・衆議院議員、幹事長=横山信一・参議院議員)は水道関係団体からヒアリングし要望を受けた。7日に日本水道協会と全国簡易水道協議会、8日に全国管工事業協同組合連合会、15日に日本水道工業団体連合会の関係者をそれぞれ個別に招き意見を交わした。大口会長は、老朽化する水道施設の更新が捗らないことや人口減少に伴う給水収益の減少などの課題認識を示す一方で、来年4月からの国土交通省・環境省への水道行政の移管による防災対策の強化などを挙げながら「現場の皆様の切実な声を承り施策に反映してまいりたい」と要望を聞いた。
「DX展」14社がサービスPR/最新情報の収集、意識向上へ/札幌市水道局
札幌市水道局は10月27日、同局本庁舎で「DX展」を開催した。DXに関する最新情報の収集と、職員・職場のDXに対する意識向上を目的としたもので、14社がブースを出展し、システム標準化・共通化、手続きのオンライン化、AI・RPAの活用、テレワークの推進、セキュリティ対策、オープンデータの活用に関する製品・サービスを紹介・PRした。同局職員のほか、札幌市の他部局、近隣水道事業体、さっぽろ水道サービス協会の職員ら約250人が来場した。
来年度に水道料金改定を/審議会が答申、施設整備あり方も/神奈川県企業庁
神奈川県企業庁は8日、県営水道における施設整備と水道料金のあり方について審議を行ってきた神奈川県営水道審議会から答申が提出された。答申では、施設整備のあり方については、災害発生時における被害の抑制や早期復旧などの効果に着目した戦略的な管路整備を実施することなど、水道料金のあり方については、2024年度中の早い時期に改定を行うことが適当で、必要な改定率は概ね25%などとしている。同庁は今後、答申を踏まえて考え方を整理する。
シンポジウムで水道の未来考える/約150人の地域住民ら参加/上田長野地域水道事業広域化研究会
長野県企業局、長野市、上田市、千曲市、坂城町が持続可能な水道事業経営体制の構築に向けて広域化等を研究する上田長野地域水道事業広域化研究会は3日、長野市芸術館で「水道の未来を考えるシンポジウム」を開いた。地域住民に水道事業の現状を知ってもらい、その未来を考えることで、水道への関心・理解を深めてもらうことを目的に開催し、約150人の住民らが参加した。当日は、力久健・自衛隊長野地方協力本部長による特別講演、名倉良雄・厚生労働省水道課長と総務省経営・財務マネジメント強化事業アドバイザーで元岩手中部水道企業団局長の菊池明敏氏による基調講演、研究会の構成団体の代表者らによるパネルディスカッションなどを行った。
施設更新実施計画策定へ/審議委員会が提言とりまとめ/静岡県大井川(企)
静岡県大井川広域水道企業団は、施設の老朽化対策や送水管路の耐震化率の向上を目指し、今年度に施設更新実施計画を策定する。実施計画の素案について施設更新実施計画審議委員会(委員長=佐藤克昭・佐藤経済研究所所長)に諮り、7月から10月に3回の審議委員会を開催、▽安定給水の確保▽現実的で合理的なルート選定▽施設規模の適正化▽更新事業費の縮減▽財政計画▽事業の実施効果―について審議した結果、妥当なものとする提言のとりまとめを行った。今後は構成団体の首長に説明した後、策定する予定となっている。
衛星データなどで漏水リスク評価/青森市、前橋市が「宇宙水道局」/天地人
JAXA認定の宇宙ベンチャーの天地人は、宇宙ビッグデータを活用した水道管の漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」を、青森市と前橋市がそれぞれ国内3、4番目の自治体として採用したことを発表した。「天地人コンパス 宇宙水道局」は、複数の人工衛星が観測したデータやオープンデータから約100m四方の範囲内で漏水リスクの可能性区域を5段階で確認・管理できるクラウド型のシステム。