水道料金制度を検証へ/資産維持費や総括原価の配賦など/事務常設委/日水協

水道料金制度を検証へ/資産維持費や総括原価の配賦など/事務常設委/日水協

 日本水道協会は20日、今年度初めてとなる第150回事務常設調査委員会を開催した。水道料金制度に関する検討を開始することを決め、また、「水道行政移管に向けた検討委員会」から引き継いだ事項について、社会資本整備重点計画に関する国への働きかけなどの方針を決めた。日水協では今年度、この事務常設調査委員会と、経営調査・人材マネジメント・広報・営業業務の各専門委員会の活動を活発化させる。水道事業が直面する事務部門、経営的課題の解決に向け、真摯な調査・検討が進められる。

次世代型メタン発酵実現へ/小規模処理場向けシステムの構築を/湖西市,豊橋技科大ら 実証実験の基本合意書

次世代型メタン発酵実現へ/小規模処理場向けシステムの構築を/湖西市,豊橋技科大ら 実証実験の基本合意書

 静岡県湖西市と、豊橋技術科学大学発のベンチャー企業である豊橋バイオマスソリューションズ、豊橋技術科学大学は、小規模処理場に向けた高効率の次世代型メタン発酵システムの構築を実現するため、産学官共同による実証実験に取り組んでいくこととする基本合意書を締結した。メタン発酵におけるアンモニア除去技術の導入による取扱可能原料の高濃度化と、MF膜分離による消化槽滞留時間の短縮、高品位液肥化の実証を行う。国土交通省の下水道技術開発支援事業である下水道応用研究を活用し湖西市の湖西浄化センターで実証試験を進める。期間は来年3月までとなっている。

処理場の点検に四足歩行ロボット/省人化・省力化へ実証実験/クボタ・クボタ環境エンジ

 クボタとクボタ環境エンジニアリングは、5月から四足歩行ロボット等を活用した自動巡回点検に関する実証実験を、群馬県太田市の利根備前島水質浄化センターで開始した。同センターは群馬県が建設し太田市が維持管理している施設。

 検証は▽四足歩行ロボットやドローン、定点カメラにより巡視点検箇所の点検データを自動で取得・記憶する技術の検証▽四足歩行ロボット等の活用による巡視点検業務の省人化・省コスト化の効果検証▽上下水道施設管理業務のデータを一元管理するクボタの総合プラットフォーム「KSIS BLUE FRONT」で、四足歩行ロボット等が取得した点検データを活用する検証―となっている。