強靱で持続可能な水道の実現へ/第68回総会を福岡で開催/企業団協

強靱で持続可能な水道の実現へ/第68回総会を福岡で開催/企業団協

 全国水道企業団協議会(会長=吉田延雄・阪神水道企業団企業長)は23日、第68回総会を九州地区協議会・福岡地区水道企業団の担当で、福岡市内で開催した。会員ら約160人が出席する中、会員提出問題などを審議した。役員改選が行われ、吉田会長を再任した。また、総会併設の会場では日本水道工業団体連合会主催の「水道に関するミニ展示会」も開催された。

「災害時の情報共有ツール」活用へ/大都市水道局大規模災害対策検討会/今年度第1回を開催

「災害時の情報共有ツール」活用へ/大都市水道局大規模災害対策検討会/今年度第1回を開催

 19大都市(千葉市と相模原市を除く政令市と東京都)の課長級・係長級ら防災実務者が参加する大都市水道局大規模災害対策検討会は16日、今年度第1回検討会を名古屋市で開いた。「災害時における情報共有ツール活用の全国的な展開に向けた日本水道協会本部への要望」などの議題について意見交換した。

 冒頭、開催地を代表して横地玉和・名古屋市上下水道局長が能登半島地震について「今後は応急活動から長期的な復旧・復興へ進めていくフェーズに移行する。本市も日水協中部地方支部長都市として一日も早い復旧へ尽力するので、皆さまからの引き続きのご支援を」と語るとともに「検討会の場などを通じて顔の見える関係を構築することが重要。活発な議論が各事業の災害対策に対して有意義なものになれば」と話した。

維持管理の遠隔作業支援/民間5社と実証実験開始/技術継承や業務の効率化へ/福岡市水道局

 福岡市水道局は16日、民間企業5社と「スマートグラス等を活用した設備の維持管理における遠隔作業支援」の実証実験を開始した。事業者は、ジャパンメディアシステム、ドーン、正興電機製作所、日立製作所九州支社、エクシーズで、実証プロジェクト期間は10月31日までとなる。

 プロジェクトでは、現地で作業する職員のヘルメットや帽子などにスマートグラスを装着し、現地の状況を遠隔地から監視・指示しながら、双方向でやり取りを行い、適切な維持管理を行うシステムの構築に取り組む。これにより、経験が少ない若手職員でも適切に作業できる体制づくりなどにつなげ、水道水のさらなる安定供給を目指す。

飲用促進へ給水環境整備を/ウォータースタンドと実証事業/豊田市

 豊田市は4月から来年3月頃までの期間、水道直結ウォーターサーバーを手掛けるウォータースタンド(株)と給水環境の整備に向けた実証事業を実施している。安心・安全な水道水を市民に周知し、飲用をはじめとする様々な場面での利用促進を図るとともに、今後の給水環境の整備に向けた検討材料とするため、市内5カ所の公共施設に水道直結型の給水機を設置し、施設利用者にアンケート調査などを行っている。