基幹施設特化した補助制度を/能登半島地震の教訓を踏まえ/総会決議27題を陳情/企業団協

 全国水道企業団協議会(会長=吉田延雄・阪神水道企業団企業長)は19日、第195回役員会を開いた。5月23日に福岡市で開催した第68回総会で決議した全27題の会員提出問題について、いずれも陳情するとしたほか、陳情方法を審議・承認した。役員らで陳情団を組成し、国土交通省、環境省、総務省、財務省の関係各省と国会議員への要望活動を行った。

GX促進へ解説書を公表/肥料利用や温暖化対策の推進支援/下水協

 日本下水道協会は12日、地方公共団体の下水汚泥の肥料利用や下水道温暖化対策などの下水道GXの計画策定を支援するため、事前に整理すべき情報や検討手順を整理した解説書案などを公表した。また、より有効に検討を進めることができるよう業務委託のための仕様書や設計条件項目表、各省の補助金や交付金の一覧をまとめた支援概要一覧、先進事例などを別冊として作成。不足する情報を補うことで、下水道事業における2050年のカーボンニュートラル実現に向け、地方公共団体の取り組みを後押しする。

防災・減災、国土強靱化を推進/「骨太の方針」が閣議決定

 「経済財政運営と改革の基本方針2024」いわゆる〝骨太の方針〟が21日、閣議決定された。翌年度予算編成の方向性を示す方針が示されたことで、各省は8月末の予算概算要求に向け準備を進めていくことになる。

シールド工事の安全性向上へ/背面地山の計測システム開発/鉄建建設

 鉄建建設はこのほど、超音波ソナー技術を活用し、シールドマシンの背面地山を連続的に計測して密度変化領域を可視化する「シールドマシン背面計測システム」を開発したと発表した。シールドマシンを掘進しながら、背面地山の状況をリアルタイムでモニタリングでき、シールド工事の生産性や安全性の向上につながる。今年2月から施工中の東京都の公共下水道工事に導入し、実用性を確認できたとしており、特許も取得済みだという。

神戸水道展の準備進む/広報宣伝委開き配置など/水団連

神戸水道展の準備進む/広報宣伝委開き配置など/水団連

 日本水道工業団体連合会は17日、第176回広報宣伝委員会(委員長=今井俊雄・JFEエンジニアリング環境本部フェロー)を開催し、10月の神戸水道展について、ブースの配置や7月8日に実施する出展説明会の資料、広報・広告などを話し合った。

次期中期経営計画の策定へ/経営検討委員会で議論/仙台市水道局

次期中期経営計画の策定へ/経営検討委員会で議論/仙台市水道局

 仙台市水道局は、次期の中期経営計画の策定に向けて検討を進めている。同局は「仙台市水道事業基本計画(2020~29年度)」で定めている施策の基本的方向性などに沿って、実施計画である「仙台市水道事業中期経営計画(2020~24年度)」を策定し、事業を推進しているが、今年度に計画期間が満了となることから、各事業のこれまでの進捗状況や社会情勢の変化などを踏まえ、2025年3月を目途に、2025~29年度の5カ年の次期計画を策定する。策定にあたっては、仙台市水道事業経営検討委員会での意見を得ながら検討を進めるとともに、水道利用者の意見も広く取り入れることとしており、4日には同局本庁舎で今年度第1回の経営検討委員会を開催し、水道事業の現状について議論した。

消毒副生成物対策研究で協定/ジオプラン・ナムテック、豊田高専と/豊田市上下水道局

 豊田市上下水道局は、水道水の配水過程における、高濃度消毒副生成物対策の検討と発生予測を行うため、管網解析等のIT技術を用いてインフラ管理を行うジオプラン・ナムテック、豊田工業高等専門学校と3日に「水道管路網消毒副生成物対策研究に関する三者協定」を締結した。今後は2026年3月までを期間として、ジオプラン・ナムテックのノウハウと豊田高専の学術的知見を組み合わせて、消毒副生成物の低減に向けた研究を共働により行う。

 同局では、山間地域にある旧簡易水道の9浄水場において、豪雨などの影響によりフミン質の有機物が高くなることで、水道水中の消毒副生成物のハロ酢酸(クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸)が一時的に高濃度になることが課題となっている。