進路調査や能登地震対応を報告/今年度第1回工務常設委開く/日水協

進路調査や能登地震対応を報告/今年度第1回工務常設委開く/日水協

 日本水道協会は6月28日、今年度初めてとなる第205回工務常設調査委員会を開いた。JWWA規格の改正や研修テキストの改訂版発刊について審議し、いずれも承認した。また、能登半島地震における日水協の対応など8件の報告事項があった。議事に先立ち行った正副委員長の互選では、委員長に鈴木雅彦・横浜市水道局担当理事が、副委員長に藤川和久・東京都水道局給水部長と尾原正史・大阪市水道局理事がそれぞれ就任した。

配管の予防保全サービスへ/ソラリスと資本業務提携/三菱HCキャピタル

 三菱HCキャピタルは6月28日、予防保全型インフラメンテナンスサービスを提供すべく、ミミズ型管内走行ロボット「Sooha」などを提供するソラリスと資本業務提携契約を締結したと発表した。

 同社とソラリスは昨年3月から水道管や下水道管、浄水場の場内配管、民間企業の工場内配管を対象に、配管内の目視検査などの予防保全サービスを提供する予防保全型インフラメンテナンスのトライアルサービスを開始している。

全国初 AIで給水装置図面を審査/給水装置記号など自動検出/神戸市水道局

 神戸市水道局は給水装置工事の申請で、AI技術を活用した図面審査システム(AI審査アプリ)を富士通Japanと共同で開発し、1日から運用を開始した。工事事業者が申請した工事図面上の給水装置記号などをAI審査アプリで自動検出する手法で、同局によると全国初の試み。昨年8月から開発に着手し、今年1月末の完成後は試行や審査担当職員への周知などを実施。総事業費は約2200万円となっている。今回の運用で、工事図面の精度向上や審査の効率化などが図れるとしており、小河(おご)広志・同局配水課給水担当課長は「引き続きDXを推進し、より効率的な水道事業経営や市民サービスの向上などを目指していきたい」と話している。

直投型ディスポーザー設置可能に/生ごみの減量化、循環型社会の形成へ/鶴岡市上下水道部

 鶴岡市上下水道部では1日から直接投入型ディスポーザーの設置を可能とした。同市では2021~22年度にモニター調査などを実施し、分析を進めてきた。その結果、下水道施設にほぼ影響を生じることなく、生活利便性の向上や生ごみの削減に高い効果が得られると判断したため、設置を認めることとした。直接投入型ディスポーザーの設置を認めるのは山形県内では初、全国では27団体目となるという。