AIで給水工事図面審査/大賞に神戸市水道局/水道イノベーション賞/日水協

 日本水道協会は8月26日、今年度の水道イノベーション賞の大賞、特別賞の受賞取り組みを発表した。大賞は、神戸市水道局の「AI審査アプリを活用した給水装置工事図面審査」で、開発・導入したAIを活用したアプリにより図面審査の時間短縮、業務の効率化が図れることを高く評価した。特別賞は、AIによる水道管路の劣化診断を長期的なアセットマネジメントに活用した仙台市水道局、人材確保と障がい者就労支援を両立した事業スキームを開発したかずさ水道広域連合企業団、災害時の情報共有システムを開発・試行した神戸市水道局、初心者でも分かりやすいクラウドシステムを構築した曽於市水道課。いずれも人口減少による財政の逼迫や人手不足、頻発する自然災害への対応、増大する老朽化施設の更新、技術継承など水道事業が抱える多様な課題を解決する事例。日水協では、これらの取り組みを共有し、水道事業の基盤強化につなげていく考えだ。

下水道普及率は81・4%/2023年度末調査/国交省など

 2023年度末における全国の汚水処理人口普及率は、前年度の調査より0・4ポイント増の93・3%となった。国土交通省、農林水産省、環境省が所管する下水道、農業集落排水施設等、浄化槽等の汚水処理施設の処理人口を合同で調査し、8月22日、公表した。

水道事業への功績讃え/会長表彰に佐々木氏ら/日水協

 日本水道協会は、今年度の会長表彰を発表した。功労賞は、札幌市水道事業管理者を務めた佐々木康之氏、八戸圏域水道企業団副企業長を務めた古川勲氏をはじめ13人、特別賞は68人、勤続賞は598人だった。有効賞は「ダクタイル鋳鉄管の供用年数」(水道協会雑誌1068号)で東京都水道局関係者らが受賞した。表彰式は10月9日、神戸コンベンションセンターで開催する全国会議初日に行う。

水道料金の時間帯別料金を検討/2回目の実証実験実施へ/配水量平準化で投資更新額抑制/湖西市

 静岡県湖西市は、水道スマートメーターを活用した時間帯別料金制度を検討している。時間帯別料金制度が導入された場合、市民の水道の使い方や生活にどのような影響があるかを調査するため、一橋大学と協力し、インセンティブを用いた実証実験を実施する。水道スマートメーターを導入している北部地区を対象として、9月27日から10月10日までの2週間、ピーク時間帯からオフピーク時間帯への水道使用を促すため、水道の使い方に応じた謝礼を進呈するもので、今回は2回目の実証実験となる。

フジテコムと災害時協定を締結/漏水対応は西播磨初の協定に/たつの市上下水道部

フジテコムと災害時協定を締結/漏水対応は西播磨初の協定に/たつの市上下水道部

 兵庫県たつの市上下水道部はこのほど、フジテコムと「災害時における上水道管路の漏水調査に関する協定」を締結した。災害発生時における漏水調査や関連資機材の提供などに特化した支援協定となり、西播磨エリアでは初の取り組み。