移管後初の予算 活動活発に/予算確保へ関係各省に訴え/簡水協

 全国簡易水道協議会(会長=小田祐士・岩手県野田村長)は13日、「政府予算対策合同会議」として第2回理事会・第1回事務局長会議を東京・霞が関の霞山会館で開催した。来年度予算の概算要求を踏まえ、簡易水道関係予算の確保などを求める要望書を作成。会議終了後に、各省や関係国会議員に宛てた要望活動を実施した。水道行政移管後初めての予算編成となる。願いは簡易水道の基盤強化。取り巻く環境の変化にあわせながら関係者は、簡易水道の現状を訴え続けていく。

魅力向上につながる広報手法を/広報専門委で7題の情報交換/日水協

魅力向上につながる広報手法を/広報専門委で7題の情報交換/日水協

 日本水道協会は12日、第40回広報専門委員会(委員長=西原口高大・札幌市水道局総務部企画課長)を開いた。人材確保に向けた水道界の魅力向上につながる広報手法の検討について審議したほか、7題の情報交換事項についてメンバー都市の事例を共有。また、水道週間などの広報関係行事に関する報告を行った。

 「人材確保に向けた―」に関する審議では、今後の検討の方向性を共有した。各事業体を対象に実施した広報手法に関するアンケート結果を踏まえ、内容を深掘りするとともに参考となる取り組みについては個別に事務局から事業体へヒアリングを行うとした。

航空整備の安全管理から学ぶ/ヒューマンエラー対策テーマに講習会/水コン協

 全国上下水道コンサルタント協会は8月23日、今年度第2回関東支部技術講習会を会員向けにオンラインで開催した。ANAビジネスソリューション社・ヒューマンエラー対策専属講師の樫村尚氏が、ヒューマンエラーの背後にある人間特性や、エラーを未然に防ぐための対策、エラーの影響をコントロールするための安全文化の醸成について話した。

 樫村氏は、全日本空輸(ANA)の航空機整備部門での業務を通じて、妥協のない安全と品質を担ってきた経歴を持つ。航空界では、全損事故の約80%がヒューマンエラーに起因するとされ、ヒューマンエラーに対する考え方や対策の手法が検討されてきた歴史がある。

下水道マンホール蓋の効率的維持管理へ/先端デジタル技術の実証開始/千葉市

下水道マンホール蓋の効率的維持管理へ/先端デジタル技術の実証開始/千葉市

 千葉市では、市内にあるマンホール蓋の交換の必要性や設置場所の把握など効率的な維持管理を目指して、民間企業が有する先端的なデジタル技術を活用する実証実験を開始した。画像認識技術とAI解析のデジタル技術を活用し、膨大な数のマンホール蓋の状態を把握し、低コストかつ効率性向上に向けた有効性を検証する。スマートシティ推進課と下水道整備課がスマートシティ実証補助事業として実施する。実施事業者に採択したのは、エヌ・ティ・ティエムイーと日之出水道機器で、実施期間は来年2月末までとなっている。