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重要施設への上下水道は15%/耐震化〝非常に遅い〟/急所施設緊急点検/国交省
国土交通省は1日、全国自治体の上下水道施設の耐震化状況について緊急点検した結果を公表した。取水施設や下水処理場など、その施設が機能を失えばシステム全体が機能を失ういわゆる「急所施設」や、避難所などの「重要施設」に接続する水道・下水道の管路を対象にし、水道は▽取水施設:約46%▽導水管:約34%▽浄水施設:約43%▽送水管:約47%▽配水池:約67%―、下水道は▽下水処理場:約48%▽下水道管路:約72%▽ポンプ場:約46%―で、いずれも低い数値にとどまった。また、重要施設に接続する水道管路、下水道管路(ポンプ場を含む)がともに耐震化されているのはわずか約15%だった。同省では、すべての水道事業者、下水道管理者に対して緊急点検結果を踏まえた「上下水道耐震化計画」の策定を要請しており、計画に基づく取り組み状況をフォローアップすることで、上下水道施設の耐震化を計画的・集中的に進めていくとしている。
優秀な6者を表彰/下水道展の出展者コンテストで/下水協
日本下水道協会は10月15日、下水道展24東京の出展者コンテスト表彰式を同協会で開催した。技術フォーカス部門に選ばれた荏原実業、鶴見製作所、日之出水道機器、グッドPR部門に選ばれた積水化学工業、月島JFEアクアソリューション、東京都下水道局に岡久宏史・理事長から表彰状とトロフィーが手渡された。
岡久理事長はコンテストの目的を紹介するとともに「受賞された皆さまの取り組み、内容を下水道界に広げ、今後の下水道展全体の向上につなげたい。それがひいては下水道事業に従事する地方公共団体や企業の皆さまのますますの発展につながればと考えている」と述べた。
下水道整備への発展も意識し/水道分野の国際協力を検討/国交省
国土交通省上下水道企画課は10月29日、今年度第1回の水道国際協力検討委員会を開催した。これまで厚生労働省が水道分野の国際協力について検討するために設置してきた委員会で、今年度からの水道行政の移管を踏まえ、将来的な下水道整備への発展も意識した水道の国際協力のあり方をテーマに議論した。