能動的運転管理の制度改正へ/水環境管理のあり方検討会/社会要請踏まえ議論進む/国交省

 国土交通省はこのほど、第4回戦略的な水環境管理のあり方検討会(委員長=田中宏明・京都大学名誉教授)を開き、栄養塩類の能動的運転管理を踏まえた計画放流水質の柔軟な運用に向けた制度改正案と、新たな流域別下水道整備総合計画のあり方について審議した。同検討会は、水環境に対する新たなニーズ、人口減少、脱炭素化などの社会的要請を踏まえて下水道による望ましい水環境管理のあり方を検討するためのもの。今年度にあと1回開催し、今後の水環境管理のあり方を示す予定としている。

「ミッション生き続ける」/行政移管踏まえ方向性を議論/公衆衛生と水 公開シンポジウム/国立保健医療科学院

「ミッション生き続ける」/行政移管踏まえ方向性を議論/公衆衛生と水 公開シンポジウム/国立保健医療科学院

 国立保健医療科学院は12月18日、公開シンポジウム「公衆衛生と水 過去、現在、そして未来」を開催した。水道行政の移管を踏まえ、同院がこれまで実施してきた水の安全性確保に関する研究や研修、行政支援の知見を振り返り、今後の連携の方向性を議論するもの。眞柄泰基・全国簡易水道協議会相談役による基調講演、名倉良雄・環境省水・大気環境局総務課長による特別講演のほか、同院の研究官が4題の話題を提供。さらに、浅沼一成・同院次長が座長を務め、講師6人による総合討論を行った。

水管橋塗装ケレン工に新技術/3団体招きデモ施工・勉強会/静岡県企業局

水管橋塗装ケレン工に新技術/3団体招きデモ施工・勉強会/静岡県企業局

 静岡県企業局はこのほど、富士川浄水場内の東部事務所で、水管橋塗装ケレン工デモ施工・勉強会を開いた。塗装塗替工事の際に既存塗膜を剥がすケレン工において水管橋への適用可能性のある新技術「レーザーケレン工法」について、技術を保有するクリーンレーザー工法協会、レーザー施工研究会、日本パルスレーザー振興協会の3団体を招いてデモ施工・勉強会を実施、参加した企業局職員と県内の水道関係職員約50人が工法に対する理解を深めた。

能登豪雨被災地の応援活動を総括/名建協、NAWSに感謝状/名古屋市上下水道局

 名古屋市上下水道局は、能登半島豪雨により多数の断水が発生した輪島市、珠洲市での応援活動に対する協力に感謝し、名古屋市建設業協会(名建協)と名古屋上下水道サービス(NAWS)に感謝状を贈呈した。同局では、現地に派遣された延べ194人の職員をはじめ、局が一丸となった被災地支援を実施。復旧困難地区を除き、おおむね断水が解消したことから12月4日で応援活動を終了した。

 このほど行われた感謝状贈呈式には、名建協の近藤正・会長(東海建設社長)ら協会幹部、NAWSの岩間千晃・社長をはじめとする幹部職員、名古屋市からは広沢一郎・市長、松雄俊憲・副市長、横地玉和・上下水道局長らが出席。

チャレンジで夢ある社会へ/安心・安全へ官民が連携し―新年の誓い/名古屋会場/水団連など

 中部地方の新年賀詞交換会は9日、上下水道関係5団体(日本水道協会・日本工業用水協会・日本下水道協会・全国簡易水道協議会・日本水道工業団体連合会)と全国上下水道コンサルタント協会中部支部、中部ウォータークラブが共催し、名古屋市内で開催された。約460人の関係者らが集まるなか、新年の門出を祝った。

官民の知恵と力の結集を/大阪会場

 上下水道関係5団体(日本水道協会・日本工業用水協会・日本下水道協会・全国簡易水道協議会・日本水道工業団体連合会)共催、関西ウォータークラブ後援による新年名刺交換会が9日、大阪市内で開催された。事業体や企業関係者ら約520人が参加し、新年を迎えた喜びを分かち合った。

 冒頭、玉井得雄・関西ウォータークラブ理事長が「昨年は能登半島で1月に地震、9月に豪雨災害が発生するとともに、今月で阪神・淡路大震災の発生30年を迎え、全国レベルで支援の輪が広がる一方、管路耐震化や災害時の人材確保などが重要となっている。今後も官民の知恵と力を結集し、課題解決に向けて加速するとともに、今後も上下水道事業の発展に貢献」などとあいさつ。