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2025年(令和7年)2月17日(第5813号)
上下水道の強靱化・老朽化対策を/中野大臣が現地を視察/八潮市の道路陥没事故/国交省

埼玉県八潮市での道路陥没事故を受け15日、事故現場を中野洋昌・国土交通大臣が視察した。大野元裕・埼玉県知事、大山忍・八潮市長と意見交換を実施、大野知事からの要望も受け、復旧に向けた支援、上下水道の強靱化・老朽化対策も含めた必要な対策の検討を進めていく考えを表明した。また、国交省は14日、事故を踏まえ実施した下水道管路の緊急点検の結果を発表。管路の腐食などの異常が埼玉県で3カ所確認され、必要な対策を速やかに実施するよう要請している。
衛星活用した漏水調査を共同発注/県境越えて10水道事業者が/スケールメリットでコスト縮減/宮城県、福島県

宮城県の山元町、蔵王町、川崎町、大衡村、石巻地方広域水道企業団、福島県の伊達市、いわき市、喜多方市、南相馬市、泉崎村の10水道事業者と、宮城県、福島県は10日、「衛星を活用した水道管路の漏水調査業務の共同発注に関する基本合意」を締結した。効率的な水道事業の運営を行うため、10事業者がこれまで個別に実施していた漏水調査について、衛星を活用した漏水調査を共同で発注することで、スケールメリットによるコスト削減を図るとともに、効率的な調査手法を取り入れることで漏水調査業務の効率化を目指す。また、実施にあたり必要な情報交換などを行うことで、職員の人材育成につなげていく。
緊急点検を実施 八潮市事故受け/SPR工法の再構築現場公開/道路陥没件数8割以上減少/東京都下水道局

東京都下水道局は、八潮市で発生した道路陥没を受けた国の要請に基づき、緊急点検の対象となった清瀬水再生センターに流入する荒川右岸東京流域の下水道幹線(約19㎞)に加え、内径2000mm以上で腐食する恐れが大きいと局が独自に判断した幹線(約24㎞)を対象に追加緊急点検を行っている。また、下水道管の老朽化対策とあわせて、雨水排除能力の増強や耐震性の向上を図る再構築工事を計画的に進め、将来にわたり安定的に下水を流す機能を確保している。
次期マスタープラン策定へ/検討会で経営の視点を審議/仙台市建設局

仙台市建設局は5日、下水道マスタープラン検討委員会(委員長=佐野大輔・東北大学大学院工学研究科教授)の第3回を開き、「基本方針3」(健全で持続可能な経営を推進する下水道)にかかる施策や主な取り組みについて審議した。今後は第4回を3月に開催し、中間案について審議した後、パブリックコメントを実施する予定としている。
総合評価落札方式を見直し/評価項目など4月1日から適用/JS
日本下水道事業団(JS)は、担い手の育成や働き方改革の取り組み強化、品質確保の観点から、建設工事の総合評価落札方式について、落札者の決定方法や評価項目などの見直しを行う。新たな価格点の算定方法や、技術力評価点に関する評価項目は、4月1日以降に公告する工事から適用する。
ドローンで下水道管内を調査/八潮市道路陥没事故現場で/JUIDAから要請

Liberawareとブルーイノベーションとは5日、埼玉県八潮市道路陥没事故現場で屋内点検用ドローンを活用して下水道管内を調査した。日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の協力要請を受けて実施したもの。
Liberawareは、同社が開発した小型ドローン「IBIS2」で下水道管内部調査を実施し、事故発生以降調査困難であった下水道管内において、キャビンらしきものの発見や堆積物の状況確認、陥没地点からの位置関係の把握などを行った。
システム開発の事業拡大へ/クラックスシステムの全株式取得/オリジナル設計

オリジナル設計は、自治体向けのGISシステムと様々な産業分野の基盤システムや業務系システムの開発で高い実績を持つクラックスシステム(本社:大阪市、宮崎晋輔・代表取締役)の全株式を取得した。オリジナル設計グループ全体の競争力を強化し、持続的な成長を実現するために非常に有用と判断したもの。クラックスシステムを新たなパートナーとすることで、変革する上下水道事業への対応をはじめ、鉄道・電力・空港など、さまざまな分野のシステム開発領域への事業拡大も企図しているという。大阪市内のホテルでこのほど成約式が行われ、菅伸彦・オリジナル設計代表取締役社長と宮崎代表取締役が成約証明書に署名した。