太閤下水から未来へ 下水道の進化を魅せる/下水道展’25大阪 最新の技術・製品・サービスが

太閤下水から未来へ 下水道の進化を魅せる/下水道展’25大阪 最新の技術・製品・サービスが

 万博にも負けない盛り上がりぶりだ。下水道界最大のイベントが今年はこの地での開催。最新の下水道技術・製品が披露され、下水道研究発表会などの併催行事に、関係団体による併催企画も多彩だ。下水道展’25大阪が開幕! 日本の下水道の発展をリードしてきたこの地から、下水道に関するワールドワイドな情報が発信される。大阪が熱く、下水道に染まる4日間だ。

AI駆使した漏水調査技術/産学と共同研究を実施/神奈川県企業庁

 神奈川県企業庁は、産官学共同でAI等による先進的な漏水調査技術の共同研究に乗り出す。同庁は昨年の11月から、さらなる漏水対策の強化に向け、AIやIoT技術を活用した漏水調査技術に関する提案を広く民間へ募り、提案のあった1.漏水音AI判定による漏水調査業務の省力化の実証研究 2.AI管路劣化診断に基づく漏水監視センサーの配置と常時漏水監視に関する研究―の2件の共同研究を開始する。16日には県庁で協定書の締結式を実施。浦邊哲・同企業庁長と、1.の提案者である大島健司・水道テクニカルサービス代表取締役、道上竣介・wavelogy代表取締役社長、鈴木慎哉・フソウ取締役専務執行役員と、 2.の提案者の森山慎一・フジテコム代表取締役社長、アントワーヌ・アラニャ・フジ地中情報代表取締役社長が協定書へ署名を行った。

上下水道のDX推進テーマに/スマートメーター活用など情報共有/長野県水道・下水道技術研究会

上下水道のDX推進テーマに/スマートメーター活用など情報共有/長野県水道・下水道技術研究会

 第8回長野県水道・下水道技術研究会が7日、長野市内でウェブ会議を併用して開催された。同研究会は、県内市町村の水道・下水道事業を担う職員の技術力向上と長野県下水道公社による効果的な技術支援を研究することを目的としたもので、構成員は長野県と県内市町村・水道企業団、長野県下水道公社。今回は、構成員以外の県内自治体なども参加するなか、上下水道のDX推進をテーマに最近の動向や県内の取り組みを共有するとともに、意見交換するなどした。

分散型水循環システム導入を支援/100億円規模のファンド創設/計画策定から運用管理までサポート/WOTA

分散型水循環システム導入を支援/100億円規模のファンド創設/計画策定から運用管理までサポート/WOTA

 WOTA(前田瑶介・代表取締役兼CEO)は8日、持続可能な水インフラの構築を支援するため、世界初の家庭用水循環システム「WOTA Unit(ウォータ・ユニット)」の導入を包括的に支援する100億円規模のファンドを創設すると発表した。上下水道の維持・更新の構造的課題に直面する自治体に対して、関係金融機関・地域企業と連携し、分散型水循環システム導入運用に必要な計画策定、ファイナンス、運用管理までの一連のプロセスを中長期的に支援して、持続可能で災害にも強い水インフラの構築を後押しする。

ウレタン空洞充填工法を開発/道路陥没を未然に防止/アップコン

 特殊ウレタン樹脂を用いた施工や新技術・新工法の研究開発などを手掛けるアップコン(本社・川崎市、松藤展和社長)は、埋設管の老朽化などにより路盤下に生じた空洞を充填する「ウレタン空洞充填工法」を開発した。空洞に注入した硬質ウレタン樹脂が直ちに膨張、硬化し短時間で空洞を充填。大規模な漏水や道路陥没の発生を未然に防ぎ、応急対策の有効なツールとなる。