下水道「全国ルール」改定へ/能登半島地震の経験を反映/下水協

下水道「全国ルール」改定へ/能登半島地震の経験を反映/下水協

 日本下水道協会は、「下水道事業における災害時支援に関するルール」いわゆる〝全国ルール〟を改正する。昨年1月に発生した能登半島地震での支援活動の経験をもとに、より実効性の高い内容に改善する。国による上下水道地震対策検討委員会の報告書も踏まえながら、上下水道の連携や先遣隊の必要性、支援要請の優先順位などが論点になるという。全国ルールを改正するための検討委員会を8月21日に開催している。10月ごろの次回委員会で改定の方向性を示し、12月ごろの次々回に改定案をとりまとめるスケジュールで、来年1月の改定をめざす。下水道事業の耐災害性強化に向けた取り組みに注目だ。

「読ませる文章」ポイントを解説/情報発信スキルアップセミナー開く/日水協

 日本水道協会は8月22日、情報発信スキルアップセミナーを開催した。広報・PR活動をはじめとした事業体の情報発信において、基本となる考え方やスキルを学び、組織全体の情報発信力向上を図るもの。今年度は「文章」と「デザイン」の2種類のコースを設けており、今回は「読ませる文章から始める発信術」をテーマに、発信したい情報を利用者へわかりやすく伝えられる公用文の書き方について学んだ。日本広報協会広報アドバイザーを務める小田順子・ことのは本舗代表取締役を講師に招き、会場・オンライン合わせて200人以上が参加した。

西三河5市にグランプリ/「循環のみち下水道賞」を発表/国交省

 国土交通省上下水道企画課は3日、今年度の「循環のみち下水道賞」(国土交通大臣賞、第18回)の受賞団体を発表した。グランプリは豊田市上下水道局・岡崎市上下水道局・安城市上下水道部・西尾市上下水道部・知立市上下水道部の「給排水工事オンライン申請システムの共同導入~西三河5市によるデジタル広域連携~」。表彰式を「下水道の日」の9月10日に行う。

「みやぎ型」運営権者が業務報告/今年度第1回経営審査委開く/宮城県企業局

 宮城県企業局は8月29日、仙台市内で今年度第1回の経営審査委員会(委員長=田邉信之・宮城大学名誉教授)を開いた。2022年度より実施している宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)の運営状況についてモニタリングを行うもので、今回は運営権者であるみずむすびマネジメントみやぎによる昨年度の業務報告や県によるモニタリング結果の報告などがあり、それらについて委員が意見を交換した。

上下一体W―PPPの導入へ/実施方針案を公表/柏市上下水道局

 柏市上下水道局は2028年1月から「上下一体型・更新実施型」のウォーターPPPの導入を目指している。8月29日、ウォーターPPPに関する実施方針(案)を公表した。全国的にも例が少ない事業スキームのため、事前に実施方針案を公表することで、事業者への方針の理解と共感を深め、一体感を持って業務に取り組んでいきたいとの狙いがある。実施方針案に関する質問票の提出期限は9月19日。市の回答期限は10月3日で、10月ごろに説明会を開催する予定としている。