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2025年(令和7年)9月8日(第5860号)
- 実情訴え課題解決へ/第2回運営会議を開催/日水協
- 硫化水素で腐食した下水道管に起因/八潮事故原因究明委が中間まとめ/埼玉県
- 上下一体による方向性示唆/「持続可能な水道システムの確立」第15回シンポ/料金や安全・安心に資する知見も
- 掘削不要で水道管劣化を推定/産総研と公民共働の実証実験開始/福岡市水道局
- 下水道W―PPPの共同発注/2市連携でさらなる効率化を/来年4月から業務開始/河内長野市大阪狭山市
- 下水道事業の課題解決に向け議論/改築、浸水など部会活動を報告/大都市下水道計画研究会
- 人工衛星とAI活用した世界初の包括的実証/久留米市企業局で最終報告会/"インフラメンテのお医者さん"を体現/東亜グラウト工業
実情訴え課題解決へ/第2回運営会議を開催/日水協
日本水道協会の今年度第2回運営会議が3日、開催された。水道関係予算概算要求の概要や、協会活動に関する各報告がなされ、議事では、来年度予算確保を求める要望を取りまとめた。また、来月開催する第107回総会に24題の会員提出問題と、来年度の開催地として長崎市を提案することを決めた。
硫化水素で腐食した下水道管に起因/八潮事故原因究明委が中間まとめ/埼玉県
埼玉県は、八潮市で発生した道路陥没事故に関する原因究明委員会(委員長=藤野陽三・城西大学学長)の第3回会合を4日に都内で開いた。8回にわたる調査結果や関係者からの意見聴取、意見交換、モデル試験等を通じて得られた情報を中間とりまとめとして公表し、陥没穴よりも深い位置にある地下構造物が下水道管のみであること等から同事故が埼玉県の管理する中川流域下水道の硫化水素によって腐食した下水道管に起因するものであると考えられるとの見解を示した。今後は道路陥没に至った具体的なプロセスを検証していくとしている。
上下一体による方向性示唆/「持続可能な水道システムの確立」第15回シンポ/料金や安全・安心に資する知見も

「持続可能な水道システムの確立」企画委員会(委員長=江夏輝幸・横浜市水道局担当理事・水道技術管理者)は8月28、29日、横浜国立大学で同大学地域連携推進機構および地域実践教育研究センターの共催を得て、第15回目のシンポジウムを開催した。「上下一体も踏まえた安全・安心な水道」のタイトルが冠せられた今回のシンポには約200人が参加。冒頭、江夏委員長が登壇し、「現場の声を交えつつ、産官学で将来の水道のあり方の検討を」と呼び掛け、続いて共催者を代表して横浜国立大学の田中稲子・地域連携推進機構長・副学長(地域担当)が「大学の資源や活力を生かし、水道の課題にともに取り組んでいければ」と期待感を口にした。
掘削不要で水道管劣化を推定/産総研と公民共働の実証実験開始/福岡市水道局

福岡市水道局は非開削で水道管の劣化状況を把握する新技術の検証プロジェクトをスタートさせた。8月29日には福岡市水道技術研修所で実施機関の産業技術総合研究所(産総研)とともに新技術の概要説明、機器のデモンストレーションなどを実施した。同プロジェクトは福岡市が展開する「mirai@」の公民共働事業の一環で行う。
下水道W―PPPの共同発注/2市連携でさらなる効率化を/来年4月から業務開始/河内長野市大阪狭山市

河内長野市と大阪狭山市はそれぞれ個別に実施している下水道施設包括的管理業務を統合し、さらなる効率化を図るため、「2市連携による包括的官民連携事業」に取り組む。さらに、次期業務を見据えて、事業期間内においてプロフィットシェア等を活用しながら2市の要求水準(サービスレベル)の統一を目指す。2市共同で事業者選定を実施するにあたり、3日から参加事業者の募集を開始した。参加者表明書の受け付けは10月30日まで。
下水道事業の課題解決に向け議論/改築、浸水など部会活動を報告/大都市下水道計画研究会
大都市下水道計画研究会の第67回会議がこのほど、新潟市で開催された。東京都、政令市および日本下水道事業団の下水道計画担当課長ら61人が出席した。アドバイザーとして、田本典秀・国土交通省下水道事業課企画専門官、安田将広・国土技術政策総合研究所上下水道研究部下水道研究室長、高橋礼雅・同室交流研究員が参加した。
同研究会は、大都市における今後の下水道整備のあり方や中長期的施策について協議、検討を行い、浸水対策、生活環境の改善、公共用水域の水質保全など下水道の持つ機能の一層の向上や、下水道の水・エネルギー再生などの新たなニーズへの対応による下水道の更なる発展を目的として設置されている。