2050年の社会を見据え/上下水道政策あり方検討会/第2回開き方向性を探る/国交省

 国土交通省は10日、「上下水道政策の基本的なあり方検討会」(委員長=滝沢智・東京大学大学院教授)の第2回検討会を省内で開いた。前回を踏まえた論点の追加修正と政策の方向性について意見交換した。検討会は、今後の上下水道政策の基本的なあり方について検討することを目的として設置したもので、2050年の社会経済情勢を見据え、強靱で持続的、また、多様な社会的要請に応える上下水道システムへ進化するための基本的な方向性(基本方針)は如何にあるべきか審議する。

Aqua―BridgeⅡが始動/新たな点検手法活用へ/JWRC

 水道技術研究センター(JWRC)は、水道施設の新たな点検手法等に関する研究の第2期プロジェクトとして「Aqua―BridgeⅡ」を立ち上げた。12月23日に発足式を開き、メンバーの顔合わせを行うとともにプロジェクト概要や今後のスケジュール等について共有した。

フラクタ「管路リスク予測」が総理賞/インフラメンテ大賞を発表/国交省

フラクタ「管路リスク予測」が総理賞/インフラメンテ大賞を発表/国交省

 国土交通省は14日、第8回「インフラメンテナンス大賞」の内閣総理大臣賞と各省大臣賞などの計45件の受賞者を発表した。内閣総理大臣賞にフラクタジャパンの「上下水道事業のDX:ビッグデータ×AIによる管路リスクの予測」が選ばれた。16日に首相官邸で表彰式が行われる。

2026年に水道事業統合へ/基盤強化に向け基本計画案策定/安房地域水道事業統合協議会

 千葉県の館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町の4市町の首長で構成する安房地域水道事業統合協議会は、「安房地域水道事業統合・広域化基本計画(案)」を策定した。これまでの検討結果を取りまとめたもので、統合の時期を2026年4月などとする統合後の基本方針をはじめ、施設整備計画や財政収支計画などを定めている。2月5日までパブリックコメントを募集しており、その後、3月ごろに基本計画の策定と基本協定の締結を予定している。鴨川市、南房総市、鋸南町と、館山市全域と南房総市富浦・三芳地区を給水区域とする三芳水道企業団の4つの水道事業の統合・広域化によって経営基盤と技術基盤を強化することで、安定した経営体制を構築し、水道使用者に対して将来にわたり安心で安全な水道水を持続的かつ安定的に供給することを目指す。

平均51%の料金改定を/水道事業経営審議会が答申/秩父広域市町村圏組合水道局

平均51%の料金改定を/水道事業経営審議会が答申/秩父広域市町村圏組合水道局

 秩父広域市町村圏組合水道局は、水道料金の改定にあたり審議を重ねてきた「秩父広域市町村圏組合水道事業経営審議会」から答申を受領した。答申は、2026年4月を改定時期として、改定率は平均51%引き上げることが適当とするほか、基本料金割合の増加や逓増度の緩和などが盛り込まれている。今後は、構成市町の首長で組織する理事会で料金改定の方向性を決定し、住民説明やパブリックコメントを経て、11月議会に条例改正案を提出する予定となっている。

効率的な施設の整備・更新など/第2次ビジョン案取りまとめ/札幌市水道局

 札幌市水道局は、「第2次札幌水道ビジョン2025―2034(案)」を取りまとめた。今後の札幌水道の事業運営の方向性や具体的な取り組みなどを示すため、第1次札幌水道ビジョンに続く中長期計画として策定するもので、本格化する基幹施設の改修・更新への対応、持続可能な事業運営の推進、脱炭素社会の実現に向けた環境負荷の低減などに取り組んでいく。計画期間は2025年度から2034年度までの10年間で、1月24日までパブリックコメントを実施している。

 ビジョン案では、基本理念「利用者の視点に立つ」と、▽安全で良質な水の確保▽安定した水の供給▽利用者に満足される水道▽健全経営のもと自律した水道―の4つの目標は2004年策定の「札幌水道長期構想」から受け継いでおり、水道事業にとって普遍なものであることから継承する。

八尾市が特別優秀などW受賞/近畿地方インフラDX大賞で表彰/近畿地整

 国土交通省近畿地方整備局は、インフラDXを普及・拡大させるため、建設現場の生産性向上などに取り組んだ企業および地方公共団体を「近畿地方インフラDX大賞」として毎年度表彰している。今年度は特別優秀賞2者と優秀賞4者、優良賞3者を決定し、地方公共団体などの取り組み部門で、八尾市水道局が特別優秀賞と優秀賞をダブル受賞。工事・業務部門で、清水・森長・宇鷹特定建設共同企業体(清水JV)も特別優秀賞を受賞した。同局は2023年度も優秀賞を受賞しており、2年連続の受賞となる。このほど表彰式が行われ、長谷川朋弘・近畿地方整備局長が各受賞者を表彰した。

強靭な施設の構築など目指す/経営プラン改定版案を策定/名古屋市上下水道局

 名古屋市上下水道局は、「名古屋市上下水道経営プラン2028(改定版)(案)」を策定した。上下水道事業を将来にわたって安定的に継続していくための中長期的な経営の基本計画である経営プラン(計画期間2019~28年度)について、後半5年間の具体的な事業実施計画と収支計画を定めるもので、2月10日までパブリックコメントを実施している。

GX形管φ500、600販売開始/メタルタッチ構造、管下ボルトレス押輪で施工性向上/クボタ

 クボタは、施工性が大幅に向上したGX形ダクタイル鉄管の呼び径500と600の販売を1月から開始した。現行のNS形ダクタイル鉄管と同等の耐震性能を確保しており、簡単・確実・スピーディーな施工を実現し、基幹管路の耐震化を支援している。

 特長は1.メタルタッチ構造を採用 2.管下ボルトレス押輪を採用 3.付属品の改良 4.簡単・正確な施工管理 5.電気炉でCO2を削減した製法で生産―となっている。