今週の紙面

2026年(令和8年)04月30日(第5913号)

本号の特集

2026年(令和8年)04月27日(第5912号)

「NEXTビジョン」を策定/国民と手を携え水道を次世代に/日水協

 日本水道協会は、今後5年間で協会が進むべき方向性を示した「日水協NEXTビジョン」を策定、公表した。これまでの「日水協ビジョン(案)」を全面改定した格好。「安全・安心な水道を未来へつなげるチャレンジ 水道の恩恵を享受するすべての人のために Challenges ofJWWA」を基本理念に、それを達成するための施策推進の柱として「サポーター」「スピーカー」「コーディネーター」を掲げ、主な施策を示している。「NEXT」には、従来のビジョンに〝続く〟ものであり、水道を〝次の〟世代につなげていくとの思いが込められているという。水道の「NEXT」を牽引する日水協の取り組みに期待したい。

浄化センター運営にコンセッション導入/初の合流式適用や30年契約/宇部市

浄化センター運営にコンセッション導入/初の合流式適用や30年契約/宇部市

 山口県宇部市は4月1日から、西部浄化センターの運営にコンセッション方式を導入し、事業を開始した。同方式は市が施設の所有権を保持し、民間が施設の運転・維持管理などを行うもので、全国5例目。合流式下水処理場やポンプ場など合計10施設について、メタウォーターが代表企業を務める特別目的会社の「うべアクアフロント株式会社」へ30年間(2026年4月1日~56年3月31日)委託した。合流式下水処理場への適用と30年間の長期契約は全国初めてで、官民連携の先進的な取り組みとして注目を集めそうだ。1日には事業開始式が市役所内で行われた。

下水道界の活性化・発展に貢献へ/相互連携に関する合意書を締結/TGS、CWO

下水道界の活性化・発展に貢献へ/相互連携に関する合意書を締結/TGS、CWO

 東京都下水道サービス(TGS、神山守・社長)とクリアウォーターOSAKA(CWO、城居宏・社長)は21日、下水道界の活性化や持続的発展に向けて、相互連携に関する合意書を締結した。有効期間は、2027年3月31日までで、これ以降は両者から合意の終了の意思表示がない場合、合意書を1年間ごとに更新する。

水道栓の遠隔開閉を実証/阿波市、四国送配電、日邦バルブら5者で/中部電力

 中部電力は16日、徳島県阿波市、四国電力送配電、日邦バルブ、日野エンジニアリングの5者により、電力スマートメーターの通信網を活用した水道栓の遠隔開閉の実証実験を開始したことを発表した。

洗浄実績が累計500件突破/インフラマネジメントの重要ツールに/アイスピグ研究会

 アイスピグ研究会(松井正樹・会長)は、「アイスピグ管内洗浄工法」の国内洗浄実績が2011年の初施工から累計500件に達したと発表した。特殊アイスシャーベット(SIS)を用いて管内を洗浄するイギリスの特許工法で、日本では東亜グラウト工業が初めて施工し、2017年には100件を突破。2019年には水道分野で「第3回インフラメンテナンス大賞優秀賞」を受賞し注目を集めた。近年では、老朽化が進む管路の長寿命化につながる効果が期待されている。

【特集】国・関係団体・上下水道事業体のトップメッセージ

 新年度を迎え、各事業体の取り組みが注目される。本紙恒例の「新年度の上下水道を展望する」特集では、国、関係団体、主要上下水道事業体の事業計画やトップのメッセージを紹介する。

下水道管路748㎞ が対策必要/全国特別重点調査の結果公表/国交省

 国土交通省は下水道管路の全国特別重点調査の結果を公表した。調査は535団体、5332㎞を対象に潜行目視やテレビカメラによる目視調査を実施し、今年2月末時点で、対策が必要な延長は748㎞だった。その内訳は、1年以内に対策が必要となる「緊急度Ⅰ」の延長が201㎞、5年以内に対策が必要となる「緊急度Ⅱ」の延長が547㎞だった。同省は、各地方公共団体に、未了箇所の調査・判定や対策が必要な箇所の更新などを実施するよう要請しており、引き続き、技術的・財政的に支援していくとしている。また、調査結果については分析を行い、点検基準等の見直しに反映していく。

上下水道への国民の信頼を/主管課長会議で主要政策を説明/国交省

 国土交通省上下水道審議官グループは21日に「全国水道主管課長会議」を、22日に「全国下水道主管課長会議」をそれぞれオンラインで開催し、都道府県や政令市などに国の施策を説明した。

 両会議とも冒頭は石井宏幸・上下水道審議官のあいさつでスタート。共通して能登半島地震や八潮市での道路陥没事故などを挙げながら「上下水道に対する国民の安全・安心、信頼が揺らいでいるのではないかと考えている。強靱で持続可能な上下水道を構築し、国民の信頼を取り戻すことは上下水道に携わる我々の使命」と話し、同じ思いで取り組みを進めてほしいと参加団体に呼び掛けた。

「管内NoEntry」最優先で/下水道管路点検の考え方を通知/国交省

 国土交通省は16日、ドローン等の新技術を用いた点検の実施をさらに拡大するため、今後の下水道管路点検の推進に関する基本的考え方について、大臣官房参事官、上下水道企画課長、下水道事業課長から都道府県、政令指定都市の下水道担当部局長宛てに発出した。下水道管理者は、管路内での点検を行うにあたっては、飛行式ドローンなどの潜行目視によらない方法を最優先して導入し、安全かつ効率的な実施に努めるよう求めた。

汚水ポンプ場等包括管理を開始/W―PPPの更新支援型/みずむすびマネジメントみやぎが受託/七ヶ浜町

汚水ポンプ場等包括管理を開始/W―PPPの更新支援型/みずむすびマネジメントみやぎが受託/七ヶ浜町

 宮城県の七ヶ浜町は、将来にわたって安定した下水道サービスを提供していくため、ウォーターPPPの「管理・更新一体マネジメント方式(レベル 3・5)」の更新支援型に該当する「七ヶ浜町汚水ポンプ場等包括管理業務委託事業」を開始した。受託事業者が宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)の特別目的会社であるみずむすびマネジメントみやぎで、管きょやポンプ施設の維持管理や改築支援などを担う。小規模自治体においては、専門的な技術職員の確保や技術力の継承が課題となっているが、今回の事業では、民間の技術力を活用しながら、日常の維持管理から将来の更新検討までを一体的に行うことで、安定した実施体制の確保を目指す。

災害時応急給水協力でキッツSGSと協定/可搬式膜ろ過装置で浄水確保/矢掛町

災害時応急給水協力でキッツSGSと協定/可搬式膜ろ過装置で浄水確保/矢掛町

 岡山県矢掛町は「災害時における浄水装置による応急給水の協力に関する協定」を、キッツエスジーエスと締結した。台風や地震など大規模災害の発生あるいは発生可能性がある場合、プール水などを水源とし、同社の可搬式膜ろ過浄水装置(製品名「アクアレスキュー」)を用いて、避難場所などへの応急給水に活用するとしている。

 同町は2024年1月の能登半島地震において、「アクアレスキュー」が有用な役割を果たしたことを踏まえ、町内でデモを2回実施し、ため池などの水を浄水できる機能を確認。2025年度に1台購入した。

安定した上下水道サービス提供へ/ビジョン、中期計画を策定/川崎市上下水道局

 川崎市上下水道局は、「川崎市上下水道ビジョン(2026~2037)」と「川崎市上下水道事業中期計画(2026~2029)」を策定した。同局は、2017年に事業展開の指針となる「川崎市上下水道ビジョン」と、その方向性に基づく実施計画である「川崎市上下水道事業中期計画」を策定、また、2022年には「川崎市上下水道事業中期計画(2022~2025)」を策定し、事業を推進してきた。事業を取り巻く環境の変化や課題に的確に対応し、将来にわたり安定した上下水道サービスを提供していくため、新たに2026~37年度までの12年間を対象とした「川崎市上下水道ビジョン(2026~2037)」と、ビジョン実現に向けた4年間の実施計画である「川崎市上下水道事業中期計画(2026~2029)」を策定した。

スマートメーター漏水検知を検証/パナソニックEWのプログラムで/wavelogy

 wavelogyは、パナソニックエレクトリックワークスが主催するアクセラレータープログラムに参画し、さきごろ開催された成果発表会(デモデイ)で優秀賞を受賞した。水道インフラにおける漏水課題の解決をテーマに検証を実施、具体的には、スマートメーターと連携した漏水検知の高度化に取り組み、省人化や早期検知によるインフラ運用の効率化を目指すもので、現在は、次フェーズ(追加検証・事業化検討)への移行を見据えた検討が進んでいる。