今週の紙面

2024年(令和6年)12月19日(第5800号)

2024年(令和6年)12月16日(第5799号)

調査困難箇所の調査手法を研究/都・政令市と技術開発連絡会議/下水道機構

調査困難箇所の調査手法を研究/都・政令市と技術開発連絡会議/下水道機構

 日本下水道新技術機構は、東京都と20政令指定都市の22者で構成する「技術開発連絡会議」による共同研究を実施している。昨年度からは「調査困難箇所の調査手法の研究」を行っている。「管渠(大口径管や特殊マンホール)の気相部」(A分科会)と「処理場やポンプ場の着水井や汚水ポンプ槽などの液相部」(B分科会)といった既存技術では調査が困難な箇所について、飛行ドローンや水中3Dスキャナーなどの新技術を活用した簡便な点検・調査手法の検討を行う。今年度は、共同研究を行う自治体の協力を得て、実際の管渠や処理施設で実証試験を行った。

今年度補正予算が成立/上下水道1152億6100万円に

 2024年度の補正予算が17日の参議院本会議で可決、成立した。上下水道関係分は合計1152億6100万円を計上しており、国土交通省では同日、配分した。

φ2000「西谷幹線」不断水で分岐/大成機工・デックが施工/横浜市水道局

φ2000「西谷幹線」不断水で分岐/大成機工・デックが施工/横浜市水道局

 横浜市水道局が西谷浄水場の耐震化や処理能力向上を目的に進めている再整備事業において、国内最大級のφ2000鋼管「西谷幹線」の切り回し工事が佳境に入っている。ろ過池の新設にあたって掘削位置の関係から支障となる既設送配水管を迂回させるもので、横浜市内広範囲の供給を担う最重要幹線の通水を止めないよう、不断水分岐工事で既設管から新設管への分岐を行う。分岐工事は新設管の入口となる北側と出口の東側に分けて実施し、9月に東側の工事をデックとコスモ工機が施工。10月からデックと大成機工が北側分岐を担当し、11月27日に分岐を取り出すための穿孔作業を開始した。

「次期中経」中間案示す/第3回経営検討委で議論深め/仙台市水道局

「次期中経」中間案示す/第3回経営検討委で議論深め/仙台市水道局

 仙台市水道局は4日、同局本庁舎で今年度第3回の仙台市水道事業経営検討委員会(委員長=太田正・作新学院大学名誉教授)を開き、2025~29年度を計画期間とする次期中期経営計画の中間案について議論した。

災害支援やドローン活用話題に/道内下水道の持続へ情報共有/下水道実務研修会を開催/北海道地方下水協

災害支援やドローン活用話題に/道内下水道の持続へ情報共有/下水道実務研修会を開催/北海道地方下水協

 北海道地方下水道協会はこのほど、札幌市内で下水道関係実務研修会を開いた。会員自治体や企業から約160人が参加。国の下水道行政と北海道の下水道事業に関する情報提供や、札幌市による能登半島地震における災害支援の報告、産業用ドローンの活用促進についての講演があり、技術・情報コーナーには、準会員企業の製品や技術を紹介する展示ブースが設けられた。

大井水みらいセ汚泥施設包括を公告/更新・維持管理をDBOで/大阪府都市整備部

 大阪府都市整備部南部流域下水道事務所は13日、大和川下流流域下水道大井水みらいセンターで実施する汚泥処理施設包括管理業務(設計・建設・維持管理)について公告した。入札参加申請を2月20日まで受け付ける。入札説明書等に関する質問も1月16日まで。

多摩地区水道の一元化を紹介/会員報告会・講演会を開催/水管協

 日本水道運営管理協会(飯嶋宣雄・会長)は11日、第14回会員報告会を開催した。国土交通省、日本水道協会との意見交換、災害支援金の贈呈、他団体活動への参加などの協会活動や、今年度の受託実態調査の報告がなされた。災害支援金の贈呈については、1月の能登半島地震による被害、9月の能登地方豪雨による被害に対して、日水協中部地方支部にそれぞれ20万円贈呈した。報告会の後の講演会では、「水道分野の維持管理と官民連携のこれからに期待すること」と題して飯嶋会長が講演した。

「キッツエスジーエス」に/来年4月に社名変更/清水合金製作所

 水道用バルブメーカーの清水合金製作所は、9月18日に開催した定例取締役会において、来年4月1日付で「株式会社キッツエスジーエス」に社名変更することを決定した。1947年に創業した同社は1957年から清水合金製作所の社名を使用してきた。

A―JUMPに技術提案/中間報告臨時理事会開く/ポリテック

 配水用ポリエチレンパイプシステム協会(ポリテック、会長=高山純・クボタケミックス社長)は11月26日、都内で今年度の中間報告臨時理事会を開いた。企画委員会、技術委員会の各活動計画に基づく中間報告について了承を得た。

非常時の試験方法改訂版発行へ/衛生常設委/日水協

 日本水道協会は10日、今年度2回目となる第268回衛生常設調査委員会(委員長=木村慎一・東京都水道局水質センター所長)を開催した。改訂作業を進めていた「震災等の非常時における水質試験方法」の最終案を了承したほか、JWWA規格の改正に関する審議と、水質試験方法調査専門委員会での検討状況などの報告を行った。

水道の普及・発展に貢献/"世界遺産"を次世代へ確実に/大臣表彰/国交省

水道の普及・発展に貢献/

 国土交通省上下水道審議官グループは3日、「水道関係功労者国土交通大臣表彰」の表彰式を開催した。今年度受賞した66人のうち、簡易水道関係者と全国管工事業協同組合連合会の推薦者を除いた受賞者が出席、高橋克法・副大臣から賞状を受け取った。

第2期スタートアップ協働プロジェクト/都政現場の課題解決目指し/掘削せずに地下埋設物を把握…水道局/入札の質問回答をAIで作成…下水道局

 東京都は11月25日、「現場対話型スタートアップ協働プロジェクト」の第2期を開始すると発表した。優れたスキルや技術を持つスタートアップとともに都政現場の課題解決を目指すもので、第2期では10プロジェクトを実施する。選定したプロジェクトには費用として最大1000万円のサポートを行う。

災害時の広域的な応援体制へ/支援協力に関する協定締結/メタウォーター、水道アセットサービスJVと/あわら市

災害時の広域的な応援体制へ/支援協力に関する協定締結/メタウォーター、水道アセットサービスJVと/あわら市

 福井県あわら市は6日、あわら市上下水道事業包括的民間委託業務を委託している「メタウォーター、水道アセットサービス共同企業体」と、災害等発生時における上下水道事業の支援協力に関する協定を締結した。地震、風水害などの災害が発生した際に、広域的な応援体制と上下水道業務の迅速かつ円滑な応急対応の確保が目的で、支援協力内容は▽庁舎内における情報収集等の補助▽電話及び窓口対応の支援▽応急給水の補助▽上下水道管路及び施設の機能確保のための現地調査、応急復旧等の支援▽市民への広報活動の支援▽その他市が必要とする支援であって事業者が了承したもの―。