今週の紙面
2026年(令和8年)02月12日(第5896号)
- 9規格の改正・検討開始を審議/第208回工務常設委開く/日水協
- 「水を守る取組に寄り添う活動を」/水の天使・志村さん
- みやぎ型、「着実に運営」/経営審査委で上半期業務報告/宮城県企業局
- 業務改善へ7提案を審査・表彰/金賞は管理用地放置自転車対策/大阪市水道局
- 官民が力合わせ市民生活維持を/管路管理のあり方を議論/管路協
- 耐震化へ決意新たに/上下水道一体での活動も/設立30周年 産官学関係者祝う/ポリテック
本号の特集
2026年(令和8年)02月09日(第5895号)
- 健康診断を年1回に緩和/中環審水道水質・衛生管理小委開く/環境省
- 上下水道の人材確保へ/「水」道場で若手が提案/国交省
- 検査法告示PFOS・PFOAを追加/標準液調製など留意事項も通知/環境省、国交省
- 仙台市、宗像市の計画を登録/CNモデル処理場で脱炭素を推進/国交省
- 水道36%、下水道37%の改定を/料金制度等のあり方で答申/強固な経営基盤で安定した市民生活へ/川崎市上下水道局
- 東三河の上下水道一本化へ/先頭に立ち全国に発信を/協議会準備会が初会合/愛知県
- 愛知時計とスマートメーターで実験/新たな価値の創造に向け/東海市
本号の特集
9規格の改正・検討開始を審議/第208回工務常設委開く/日水協
日本水道協会は3日、第208回工務常設調査委員会(委員長=藤川和久・東京都水道局給水部長)を開催、JWWA規格5規格の改正および4規格の検討開始について審議したほか、8件の報告事項を共有するとともに、藤川委員長提案による「能登半島地震の教訓を踏まえた給水装置工事の取り扱い」について意見交換も行われた。
「水を守る取組に寄り添う活動を」/水の天使・志村さん
2026ミス日本「水の天使」に選ばれた志村美帆さんが6日、日本水道工業団体連合会を訪れ、水の天使就任を報告し、〝水の広報官〟としての意気込みを語った。
志村さんは大学1年生で、祖母から習ったバイオリンで音楽のボランティア活動を続けている。「これまで、一人ひとりに寄り添うことを大切にしてきました。皆さんの水に対する思いや、日本の水を守るための取り組みを理解し、寄り添いながら活動に専念できればと思います」と抱負を語った。
みやぎ型、「着実に運営」/経営審査委で上半期業務報告/宮城県企業局
宮城県企業局は3日、仙台市内で今年度第2回の経営審査委員会(委員長=田邉信之・宮城大学教授)を開いた。宮城県上工下水一体官民連携運営事業(みやぎ型管理運営方式)の運営状況についてモニタリングを行うもので、今回は運営権者であるみずむすびマネジメントみやぎによる今年度上半期の事業運営状況の報告や県によるモニタリング状況の報告などがあり、それらについて委員が意見を交換した。田邉委員長は運営状況について「順調、着実に進められていると感じた。老朽化の対応や危機時の対応など、コスト削減も含めてみやぎ型ならではの工夫が出てきている。安心・安全を前提として、さらなるプラスアルファも期待している」とコメントした。
業務改善へ7提案を審査・表彰/金賞は管理用地放置自転車対策/大阪市水道局
大阪市水道局はこのほど、第19回かいぜんWaterフォーラムを開催した。かいぜんWaterは2006年から実施しており、事業・業務運営改善や市民サービス・業務能率向上、事業経費の節減などにつながる創意工夫について、企画立案(かいぜん提案)を局職員に募集。フォーラムで事前審査を通過した提案の発表・審査、表彰を行っている。
官民が力合わせ市民生活維持を/管路管理のあり方を議論/管路協
日本下水道管路管理業協会(会長=長谷川健司・管清工業社長)は3日、都内で第16回下水道管路管理研究会議(座長=津森ジュン・国土技術政策総合研究所上下水道研究部上下水道研究官)を開催した。同会議は、国、自治体、管路協が出席し、提案議題について意見交換などを行うもので、毎年開催している。
会議ではまず各都市における管路管理の状況の紹介があり、下水道行政の最新の動向について国土交通省の土師健吾・上下水道事業課事業マネジメント室課長補佐が説明した。また、東京都から全国特別重点調査について、管路協から災害対策マニュアルの改訂とドローン技術に関する調査研究について情報提供があった。その後、▽点検・調査▽メンテナビリティの確保▽修繕・改築▽新技術(調査・点検)ドローン等▽マンホール蓋の腐食対策―について、参加都市からの問題提起に対して、意見交換を行った。
耐震化へ決意新たに/上下水道一体での活動も/設立30周年 産官学関係者祝う/ポリテック
4月に下水道用ポリ管・継手協会と統合
配水用ポリエチレンパイプシステム協会(ポリテック、会長=髙山純・クボタケミックス代表取締役社長)は5日、都内ホテルで設立30周年を記念する祝賀会を開いた。産官学の関係者約220人が参集するなか、髙山会長からは、上下水道一体での新たな活動の展開に向け、4月1日付で下水道用ポリエチレン管・継手協会と団体統合することが明らかにされた。
協会の前身となる水道用ポリエチレンパイプシステム研究会は、平成8(1996)年2月5日に設立された。前年に発生した阪神・淡路大震災において、ポリエチレンを材料とした給水管やガス管に大きな被害がなかったことから、耐震性を有する水道配水用管材として注目され、製品化を望む声に応えるべく、ポリエチレン管を使用した新しい耐震管路の提案を目指して活動を開始した。
【特集】神戸市水道局の施策展開の最新動向
国が示唆する方向性との整合性から確認する現在地
神戸市水道局はわが国の代表的な水道事業体として屈指の高い技術力と創造的な取り組み内容から、その動向は水道界において注目されている。本紙では、同局の事業運営に関する動向を紹介することを念頭に定例的に特集を発行しているが、今回は、「国が示唆する方向性との整合性から確認する現在地」をテーマに、国土交通省の石井上下水道審議官と同市の藤原管理者、坂田副局長との鼎談を実施したのをはじめ、同局のDXに関わる取材レポート、さらには長岡東京都市大名教授に同局関係施設の視察を踏まえてご寄稿いただいた。
健康診断を年1回に緩和/中環審水道水質・衛生管理小委開く/環境省
環境省が設置する中央環境審議会水環境・土壌農薬部会水道水質・衛生管理小委員会(第3回、委員長=松井佳彦・早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構規範科学総合研究所研究院客員教授、北海道大学名誉教授)が6日、開催された。議題は「水質基準等の見直し」と「健康診断の頻度の見直し」で、ともに1月の今年度第2回水質基準逐次改正検討会での審議を踏まえてのもの。
上下水道の人材確保へ/「水」道場で若手が提案/国交省
国土交通省上下水道企画課が自治体の若手職員と取り組んだ「『水』道場」の成果が報告された。水道と下水道の垣根や組織の枠を超えて上下水道における課題を議論し、若手職員のネットワーク構築を目指す取り組み。今年度は65人の職員が参加し、「持続性向上に向けた人材確保・育成、産業活性化について」をテーマに議論した。昨年10月に第1回を開催、11班に分かれ情報交換を行い、具体的な施策立案に向けた方向性を議論、決定したテーマや方針の中間発表を行った。その後国交省への中間報告やグループ内での検討を進め、1月30日に日本水道会館で開催した第2回で最終発表し、参加者の投票により受賞者を決めた。
検査法告示PFOS・PFOAを追加/標準液調製など留意事項も通知/環境省、国交省
水道水の水質基準にかかる検査方法、いわゆる「検査法告示」が1月28日付で改正された。PFOS及びPFOAが水質管理目標設定項目から水質基準に引き上げられたことを踏まえ、その検査法を検査告示に追加するなどの改正を行った。関連して資機材等試験方法告示と給水装置試験方法告示も改正した。4月1日から適用される。環境省、国土交通省は検査法告示改正について通知し、併せて、これに伴う留意事項を通知している。
仙台市、宗像市の計画を登録/CNモデル処理場で脱炭素を推進/国交省
国土交通省上下水道審議官グループは、「カーボンニュートラル地域モデル処理場計画」登録制度に新たに仙台市と宗像市の計画を登録した。同制度は下水道の脱炭素化に向け、2022年度に創設したもので、計画に位置付けられた事業に対し、重点的な財政支援が受けられる。これまで8つの処理場が登録されている。
水道36%、下水道37%の改定を/料金制度等のあり方で答申/強固な経営基盤で安定した市民生活へ/川崎市上下水道局
川崎市上下水道局は、「水道事業及び下水道事業の料金制度等のあり方」について審議を重ねてきた川崎市上下水道事業経営審議委員会から答申を受領した。答申は、安定的な経営基盤を構築する観点において、2027年4月に水道料金・下水道使用料の改定を行い、必要な改定率は水道料金が36%、下水道使用料が37%としたほか、口径別料金制への移行(水道)、逓増度の緩和などが盛り込まれている。今回の答申を踏まえ、上下水道局は今後、2027年4月の料金改定を目指し、具体的な改定内容を検討、9月議会に議案の上程を予定している。
東三河の上下水道一本化へ/先頭に立ち全国に発信を/協議会準備会が初会合/愛知県
愛知県建設局上下水道課は、豊川流域を中心とした東三河地域での上下水道の一本化の検討を開始した。豊川流域上下水道広域連携協議会(仮称)準備会を設立し、一本化組織の方向性や期待される効果などを検討していく。▽豊橋市▽豊川市▽蒲郡市▽新城市▽田原市▽設楽町▽東栄町▽豊根村―が参画する。1月29日、第1回準備会を県庁で開催。東三河地域の現状、他県の事例を紹介し、準備会の進め方を確認した。
愛知時計とスマートメーターで実験/新たな価値の創造に向け/東海市
愛知県東海市は1月22日、水道スマートメーター設置による水道事業の効率化や水道使用者の利便性向上などの効果を確認するため、愛知時計電機と「水道スマートメーター設置の実証実験の実施に関する協定」を締結した。市役所で行われた締結式では、花田勝重・東海市長と國島賢治・愛知時計電機社長が協定書を交わした。
【特集】課題を追う チェンジ上下水道 Vol.95 工夫を凝らした水道の広報・PR②
役割や重要性などを効率・効果的に発信
水道は生活に必要なインフラだが、管路など地下構造物が多い上、「蛇口から水道水が出て当たり前」という意識もあり、その役割や必要性などが、利用者に十分理解されていない状況にある。今後も水道の大切さや魅力などを理解してもらうため、水道の広報やPRを効率的かつ効果的に行うことが不可欠であり、これらの取り組みに共感してもらうことが、水道料金改定などの理解促進にもつながる。今回の「課題を追う」は前回に引き続き、「創意工夫を凝らした水道事業の広報・PR②」と題し、各水道事業体の取り組みを紹介する。