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第3805号  4月16日発行




大深度地下利用で基本方針/適正利用へ閣議決定
 政府は3日、『大深度地下の公共的使用に関する基本方針』を閣議決定した。4月1日に施行された「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」の規定に基づくもの。大深度地下利用に対する国の政策の方向を示している。基本方針は、(1)大深度地下における公共の利益となる事業の基本的事項(2)適正・合理的な利用に関する基本的事項(3)安全・環境保全など特に配慮すべき事項-などからなっている。今後はこの「基本方針」が、使用認可の適合要件となる。制度が整ったことにより、上下水道分野でも、実用化へ向けての具体的検討がさらに進むことが期待される。

大深度地下に水道施設/水道技術センター
 水道技術研究センターはこのほど、「水道施設の大深度地下利用をめざして」と題する報告書をまとめた。調査専門委員会を中心に、平成元年度から進めてきた研究成果を集大成するとともに、特別措置法のエッセンスを紹介したもの。

鉛管の水質実態調査実施/横浜市水道局
 横浜市水道局はこのほど、停滞水についての鉛管の水質実態調査報告をまとめた。これは、昨年7月から8月にかけて同局が行った流水に対する鉛管の調査に続くもので、11月から12月にかけて一般家庭を対象に実施された。鉛の水質基準は、平成15年に現行の0.05mg/lからWHO(世界保健機関)の『飲料水の水質ガイドライン』にあわせて0.01mg/lになるとみられるが、流水の調査では新基準値を超えるものがなかったものの、今回の停滞水の調査では5.5%が新基準値を上回るという結果が出た。

五条川右岸が一部供用/愛知県
 愛知県などが平成5年度から建設を進めてきた「五条川右岸流域下水道」が完成し、今月から一部供用を開始した。同事業は県北西部の2市4町を対象に、計画処理人口は約25万4千人、計画処理水量は日量約16万5000立方メートルで、県内8番目の流域下水道となる。

世界初の上向きシールド工法/大成建設
 大成建設はこのほど、地下から地上に向けて掘進する「上向きシールド工法」を大阪市都市環境局(旧下水道局)発注の万代~阪南幹線下水管渠築造工事(施工、大成・銭高・久本JV)において、世界で初めて施工を開始した。