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第3831号  7月30日発行




雨水対策や流域管理/パネルディスカッション/下水道研究発表会
 日本下水道協会の第38回下水道研究発表会は第1日目の23日午後、『下水道事業における雨水対策』、『21世紀の流域管理と下水道』をテーマにパネルディスカッションが行われた。雨水対策では、気候変動や都市化の進行に対応した下水道のあり方をめぐり意見を交換。流域管理では、高度処理費用の負担のあり方なども含め各種方策が議論された。

山口県で事業研究大会開く/工水協
 日本工業用水協会は18、19日の2日間にわたり山口県小郡町の山口グランドホテルで平成13年度工業用水道事業研究大会を開催し、計量法の経過措置期間終了に伴う水道メーターの更新や、料金制度の見直し、代替施設の無い老朽施設の維持管理などの全国の事業体が直面している共通の課題を巡って意見を交換した。

平成13年度上、下水道の発注動向/本紙調査
 本紙が毎年7月に実施している「上下水道事業の計画と進捗」の、平成13年度第1四半期における調査結果がまとまった。
 今年の集計では、6月末での発注率の全国平均は上水道31.4%(前年度同期33.0%)、下水道は31.7%(同48.5%)という数値が出ている。両事業ともに前年同期を下回っているが、下水道が16.8ポイントダウンしているのが目立つ。しかし、残る事業については7~10月には発注される予定で、年内には大半の執行を終える見込みだ。

水質保全で緊密な情報交換/相水協小委員会
 相模川・酒匂川水質協議会(相水協)は26日、横浜市のワークピア横浜で平成13年度の第1回小委員会を開いた。
 両水系の水質概況は、4つの人工湖のうち昨年完成した宮ケ瀬湖を除く3湖で、近年カビ臭の発生が多く見られるようになっている。相模湖と津久井湖では間欠式空気揚水筒などのエアレーション装置を時季によって稼働させており、これによってミクロキスチス(アオコ)の異常発生はここ数年見られなくなっているが、アナベナを含め藻類全体の低減化には至っていないのが現状だ。
パルテム・フローリング協会が発足/下水道管渠更新に対応
 中大口径管渠更生工法のパルテム・フローリング工法の普及を目指しているパルテム・フローリング工法研究会は名称を「パルテム・フローリング協会」とし、7月18日、東京浜松町の世界貿易センタービルで設立総会を開き、会長に大河原満小松建設工業副社長が就任した。同工法は管渠内で組み立てた鋼製リングに高密度ポリエチレン製の嵌合部材と表面部材とを組付け、既設管と表面部材との間に高流動・高強度モルタルを注入することで中・大口径管渠を更新する工法である。曲がり配管での施工、あらゆる断面形状にも対応でき、勾配調整も可能で流下性能の向上や優れた耐久性などの特徴がある。
ニュートラマン・グランドバイオを開発/三協工業
 三協工業(本社・東京、高橋和靖社長)はこのほど、生物脱臭装置「ニュートラマン・グランドバイオ」を開発、24日から開かれた下水道展にも出展、注目を浴びた。同社では約15年前に脱臭装置・ニュートラマンを開発して以来、ニュートラマン・ドライ、ニュートラマン・バイオなど、次々にニュートラマンシリーズの新製品を開発してきており、下水処理場の水処理施設や汚泥処理施設、中継ポンプ場などで国内だけでなく海外にも輸出するなど実績は百数十台を数え、ユーザーから高い評価を受けている。