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第3889号  4月 8日発行




14年度水道予算を配分/厚労省
 厚生労働省は3月29日付けで、平成14年度水道施設整備費補助金の第1次実施計画を各都道府県に内示した。当初予算額1,134億円のうち今回配分額は1,069億円。年度を通じて景気の下支え効果が切れ目なく現れるよう、当初予算額の94%を執行した。このため、新規採択事業も大幅に増加。中でも、安全でおいしい水の供給をめざす高度浄水施設の新規が14件採択された。継続事業を入れると全国42箇所で整備が進められていることとなる。簡易水道でも未普及解消の新規として79件、生活基盤近代化事業の新規も110件を計上するなど、地域経済の活性化に配慮した積極的な予算配分となっている。
緊急に合流改善を推進/14年度下水道予算配分
 国土交通省は各都道府県に平成14年度の下水道事業関係予算1兆7,107億円を配分した。配分額には、新しく予算上に立目された都市水環境整備下水道の156億円も含まれている。合流式下水道の改善や水道水源水域における高度処理の推進、下水道光ファイバーの整備等を重点的に進める方針だ。
 下水道事業の重点事項は(1)合流式下水道の越流水対策及び良好な水環境の創出を図る下水道整備推進4,996億円(対前年度7%減)(2)都市における総合的浸水対策の推進2,957億円(同6%減)(3)水道水源水域等における高度処理の推進613億円(同9%減)(4)下水汚泥の再資源化施設の整備100億円(同13%減)(5)安全なまちづくりのための浸水対策と生活基盤等としての下水道整備の推進4,890億円(同9%減)(6)下水管渠を活用した光ファイバー網の構築450億円(同4%減)-となっている。
「特別上級技術者」を公表/土木学会
 土木学会(丹保憲仁会長)は1日、「土木学会認定技術者資格制度」のうち、特別上級技術者資格・認定者名を明らかにした。
 土木学会の認定技術者資格は、倫理観と専門的能力を有する土木技術者を評価し、社会に対し責任を持って公表するもの。環境特別上級技術者、上級技術者、一級技術者、二級技術者の4段階に分かれている。特別上級技術者は、土木技術に関する広範な総合的な知見を有するか、極めて高度な専門知識を有し、課題に対して自己の責任で適切な指導・助言ができる者-とされている。17年以上の実務経験が必要だ。
 書類審査のうえ昨年12月都内で面接試験が行われた。受験者416名のうち合格者は292名、合格率は70%だった。
黒目川・出水川雨水幹線が供用/東京都流域下水道本部
 東京都下水道局流域下水道本部が整備を進めてきた黒目川雨水幹線と出水川雨水幹線がこのほど完成し、四月一日から供用開始した。黒目川流域の排水区は小平市、東村山市、東久留米市にまたがるが、地元の協力を得て、流域下水道として全国初となる浸水対策事業が行われた。この地域は浸水常襲地域だったが、延長五千六十メートルに及ぶ黒目川・出水川雨水幹線の完成により一時間当たり五十ミリの降雨に対する安全性が確保されることになる。