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第3927号  9月19日発行




第3回世界水フォーラムまで178日
 『第3回世界水フォーラム』(2003年3月16日から23日・京都、大阪、滋賀)の関連事業として、下水道サイドではフォーラム(主催・第3回世界水フォーラム下水道委員会)と、下水道フェア(インテックス大阪=2003年3月18日~22日)を開催する。フォーラムでは世界的な課題である官民協力について議論される見通し。「水のEXPO」関連事業として開く下水道フェアでは、「水と都市と産業、そして未来・つくり出す水と未来」をテーマに、下水道関連企業による最新の製品などを展示する。8月末の第1次締め切りまでに17社・団体が出展を申し込んだ。
第71回日水協総会受賞者決まる/功労賞18名、特別賞は106名
 日本水道協会は13日、来る10月16日から神戸市で開催する第71回総会での会長表彰受賞者を明らかにした。受賞者は功労賞が18名、特別賞が106名、水道協会誌に掲載された論文からの有効賞は1編6名。また前厚生労働省健康局水道課長の三本木徹氏に感謝状が贈られる。
廃材からメタン生産/土木研究所
 独立行政法人土木研究所リサイクルチームは6日、下水処理場を活用した草木廃材からのメタンガス生産技術を発表した。草木廃材などの木質はメタン発酵が困難であったが、微細化の前処理を行い下水汚泥と混合して発酵させることにより、メタンガスが発生することが分かった。草木の添加割合を大きくするほどメタンガスの発生は増加している。
15年度予算確保へ陳情/簡水協理事会
 全国簡易水道協議会は11日午前、霞ヶ関の法曹会館で理事会を開き、今後の予算獲得活動について協議するとともに財務省など関係省庁に陳情した。
 会議には厚生労働省の谷津龍太郎・健康局水道課長、自治省の園田健次・公営企業企業経営企画室長も出席。予算確保等へ向けて協力を要請した。
 平成15年度における簡易水道関係の概算要求では厚生労働省、国土交通省などから対前年比16.9%増の約468億円が計上されている。
合成洗剤から水を守れ/下水道普及率県内一の熊本県宮原町の挑戦
 熊本県宮原町は、全人口5,098人中、処理人口4,973人で、下水道普及率97.5%(平成13年8月現在)と県内一だ。その宮原町はいま、『下水道の使い方日本一プロジェクト』を掲げ、洗剤に粉石けんやEM(有用微生物群)発酵液を使った下水浄化に取り組んでいる。
芸北町の業務一括委託/ルポ<上>
 今年4月から水道法の一部改正が施行され、水道事業の第三者への業務委託の制度化などが可能となった。これらを契機として、広島県芸北町では同月から、施設の運転・維持管理業務など3業務の民間企業への一括委託を実施した。同町では全国から視察をはじめ、委託業務の範囲や管理面・経済面での外部委託導入の効果などの問い合わせが相次いでおり、民間委託の先駆けとして注目を集めている。そこで、本紙では「芸北町における業務の一括委託」と題し、その取り組みをルポした(大阪編集部主任・石上和弘)。
“水源税”は「極めて遺憾」/横浜など
 神奈川県では「水源環境税」を巡り議論が活発化しているが、11日、横浜市、川崎市、横須賀市の3市が反対を表明。「生活環境税制のあり方に関する報告書」を岡崎洋・県知事あてに提出した。
 県では、6月の県地方税制等研究会専門部会報告書をもとに、有力な選択肢として水道利用者に負担を求めることを検討していたが金近忠彦・横浜市水道局長、持田一成・川崎市水道局長、杉本俊一・横須賀市水道局長は「極めて遺憾」と揃って県庁を訪問。3市局長が団結しての反対表明となった。
災害用接続管を点検/両毛5市水道事業体
 両毛5市(群馬県桐生市、太田市、館林市、栃木県足利市、佐野市)はこのほど、5市間の災害用水道接続管(12カ所)の点検を行った。
 両毛地域は古くから交流が盛んで県境を超えた結びつきは今でも強いが、水道事業においては、昭和56年より定期的に水道事業管理者協議会を開いている。そして、58年には両毛5市水道災害相互応援協定を締結し、順次各市間で災害用の水道管を接続してきた。
 平成元年からは防災の日に合わせてすべての接続管の点検を実施しているが、今年度は29日と30日に一斉点検を行った。
ステンレス配管市場に参入/シーケー金属
 シーケー金属(本社・富山県高岡市、釣谷宏行社長)はこのほど、来年1月から軽量で錆にくいステンレス製継手「SUSプレス」シリーズを発売することを明らかにし、新たにステンレス配管市場に参入する。加工はグループ会社で黄銅品製造のサンエツ金属(本社、富山県砺波市)の大連三越精密部件工業有限公司(中国・大連)で行い、コスト競争力で同業他社より優位に立つことで拡販を図る。呼び径は13Suから60Suまでで、総計で270アイテム以上を品揃えする。ステンレス製継手は欧州では広く普及しており、国内でも市場の拡大・活性化が期待できるとしている。
光ファ水位計をPR/下水道光ファイバー技術協会
 日本下水道光ファイバー技術協会は9月10日の「下水道の日」に因んで9日から約2週間、国土交通省一階正面左側のロビーにPRコーナーを開設、大いに事業啓発を行った。今年のテーマは『光ファイバー水位計による下水道管渠内水位計測システム』で、昨年はFTTH工法をPR、一昨年以来3回目。休憩時間には関係者が立ち止まり、パソコンの画面に見入っていた。
宇和島市で施工講習会/ポリテック
 水道用ポリエチレンパイプシステム研究会(略称=ポリテック)は11、12日の両日、宇和島市の柿原浄水場で施工講習会を開催した。同市での施工講習会は昨年に続き2回目で、両日で市内の指定工事店技術者ら約130名が出席するなか、製品の基本説明や作業実演が行われた。