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第3934号  10月21日発行




熊本市で定時総会開く/下水道研究会議
 一般都市の下水道担当部局長で構成される『下水道研究会議』の平成14年度定時総会が10日、熊本市のホテルキャッスルで36都市が参加して開催された。会議では2分科会に分かれ下水道使用料の適正化や、今後の下水道管理と流域管理のあり方等について議論及び情報交換が行われた。議論の的となった未収金の回収方法については、全庁的な徴収チームを作るなどの対策を取り、誠意を持って呼びかけていくことが重要と確認。分科会の終了後、総会が開催され、谷戸善彦・国土交通省下水道事業課長らが講演した。
第71回神戸総会終わる/日水協
 日本水道協会の第71回神戸総会は17日、盛会のうちに幕を閉じた。次期開催地は岡山市となった。
 会員提出議題は、補助関係7題、災害対策1題、起債・繰出関係3題、水源関係1題、水質関係1題など合計15題。このうち14題については実現のため、後日関係省庁に陳情することを決定した。
 補助関係では、『老朽化した水道施設の更新・改良事業に対する新規補助制度の創設』や『鉛製給水管更新事業に対する財政援助』などを訴えた。これに対し厚生労働省水道課の兵頭利之・上水道係長は、「国の財政状況は極めて厳しく、新規補助や補助率の引き上げは極めて困難な状況だ。限られた予算枠の中で、政策的な見地から効率的・重点化を図っていかなければならない」と語り、理解を求めた。
 起債・繰出関係では、起債融資条件の改善、一般会計繰り出し制度の拡充、ペイオフ対策について要望が出された。これに対し総務省公営企業経営企画室の村井隆一・水道事業係長は、「起債の償還期限の延長については引き続き努力していく」、「鉛給水管はお客様所有のものであり、起債には馴染まない」等の見解を述べた。
「準備万端整えて皆様を歓迎」/岡山市の遠藤管理者
 次期総会の開催地に決まった岡山市の遠藤嘉昭・水道事業管理者は、「岡山市は今、平成17年の国体を目指して新しい町づくりを進めている。その17年には水道も通水100周年を迎える。吉備文化発祥の地として栄え、多くの史跡が残っている。準備万端整えて皆様のお越しをお待ちしております」と語り、大きな拍手を浴びた。
原案作成へ日本の意見反映/ISOの規格化
 上下水道サービスのISO規格化に関する「ISOTC224第1回総会」が9月26、27日、パリ市で開かれた。
 会議では、ワーキンググループ1(用語)、グループ2(消費者サービス)での原案づくりを、日本がフランスや米国とともに担当することになった。グループ3(水道)、グループ4(下水道)についても日本が参加し、目次案作成を終了するなど、日本の役割が改めて確認された。
深槽反応タンクへ担体添加/東京都下水道局
 東京都下水道局は現在、ステップ流入式A2O法の深槽反応タンクへ担体添加法を導入する工事を三河島処理場(処理能力=日量70万立方メートル)で進めている。15年度内には稼働する予定。区部で、処理区域が合流式の既設処理場に高度処理対応の担体添加法を導入するのは初めての試みとなる。
多様な経営手法研究へ/大阪府水道部・神尾管理者が会議で答弁
 大阪府水道部は16日、府議会企業水道常任委員会で、アウトソーシングの導入や独立行政法人化など将来の府営水道の経営のあり方を検討する研究会を設置し、事業の効率化を促進したい意向を示した。
 神尾雅也水道企業管理者は内閣府の『総合規制改革会議』、総務省が設置した『地方公営企業と独立法人制度に関する研究会』などの検討結果も踏まえた上で、「独立行政法人制度導入の可能性、さらに民間経営手法の導入につき、必要の度合、手法の選択、その範囲と程度などを早急に検討するための研究会を設置したい」と答え、民間委託などとともに独立行政法人制度も事業効率化の1手法として研究していく方向を示した。
環境会計を新規作成/川崎市水道局
 川崎市水道局は、水道事業における環境保全への取り組みをコスト・効果の両面で数値化した「環境会計(平成14年度予算版)」を作成した。同市では初の試みで、水道事業体では、仙台市、東京都、神奈川県、横浜市、福岡県が既に公表している。
 それによると、環境保全コストは約39億円(投資分11億円、費用分28億円)で、同市水道事業会計予算総額522億円の7.4%に相当する。対する経済効果は約43億円で、約4億円節減の見込み。
都民参加で清掃活動/東京都水道局
 東京都水道局は10月6日、『村山・山口貯水池クリーンスタンプラリー』を実施し、100人近い都民が参加し好評だった。
 このスタンプラリーは、都民に水源と環境問題に関心を持ってもらおうと今年から開催された。参加者は受付でゴミ袋と軍手を受け取り、全長約5キロのコースをスタート。途中3ヶ所あるチェックポイントでスタンプを押しながら、道中の空き缶やペットボトルなどを拾って回った。
処理場増設現場に絵画/東京都下水道局
 東京都下水道局は5日、中野区内の小学校の児童が制作した絵画を中野処理場増設工事現場の壁面に展示し、その除幕式を行なった。
 平成元年12月、同処理場の新設工事の際に地域住民の目を和ませ、下水道工事への理解とイメージアップを図るために、区内18の小学校で制作された絵画を現場の壁面に展示したところ、イタズラ書きが減少するなどの効果も見られた。そこで今回は、増設工事に伴い、14年ぶりの壁面への絵画展示となった。絵画制作には中野区教育委員会及び区内小学校26校の生徒達が参加。
合同支部会開く/日本ダクタイル異形管工業会
 日本ダクタイル異形管工業会(村瀬順一郎会長)は4日、広島市で平成14年度合同支部会を開き、日本水道工業団体連合会の杉戸大作専務理事が「水道民営化の動向と今後の方向について」をテーマに特別講演を行った。
14年度臨時総会開く/全国鑿井協会
 全国鑿井協会はこのほど、宮崎市で平成14年度臨時総会を開き、新会長に脇雅史参議院議員が就任した。
塩ビ管類を値上げ/三菱樹脂
 三菱樹脂(菅澤武彦社長)は、市況の悪化と原料の大幅な上昇により、10月28日出荷分から塩化ビニル関連部材について(1)塩化ビニル管15~20%(2)塩化ビニル製継手10~15%(3)その他部品10%以上値上げする。
全国で229名が受験/処理施設管理業協
 日本下水道処理施設管理業協会は9月19日(日)、東京はじめ札幌、盛岡、名古屋、大阪、福岡の全国6会場において、平成14年度の「下水道処理施設技士1級・2級技士」の試験を実施した。今年の受験者は全国で229名。
支部創立30周年を祝う/水コン協関東支部
 全国上下水道コンサルタント協会関東支部は4日、東京都港区の虎ノ門パストラルで支部創立30周年祝賀会を盛大に行った。