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第3975号    4月 17日発行




第三者委託制度の円滑な導入へ連携/日水協・水道技術センター
 日本水道協会と水道技術研究センターは、水道業務の第三者委託制度をサポートするため、協力して取り組む方針を確認。16日、両者で『第三者委託に伴う民間活力活用推進協議会』を立ち上げることを明らかにした。この問題にそれぞれ独自に取り組んできた水道協会とセンターが協力することにより、水道界が一丸となって取り組む体制が整った。近く水道事業体、企業、有識者からなる検討委員会を設置し、半年ほどかけて民間技術者の活用制度などを検討する。
町村で下水道管渠の補助拡大/国交省
 国土交通省下水道部は公共下水道管渠の補助対象範囲を改正し、平成15年度から分流式の汚水管渠について一部の指定都市の補助範囲を縮小する一方で、町村は拡大する方針を固めた。普及が遅れている町村での下水道整備を促進させることが目的。分流式の雨水管渠については一部の指定都市で拡大する方向。
20処理場で高度処理/東京湾再生へ行動計画
 海上保安庁や国土交通省などと7都県市で構成される東京湾再生推進会議は3月26日、「東京湾再生のための行動計画」を発表した。陸と海の両面から対策を推進することで、快適に水遊びができ多くの生物が生息する東京湾を創出することが目標。計画期間は平成15年度から10年間。
 下水道事業における対策としては高度処理の推進、合流式下水道の改善などがあげられている。富栄養化防止の観点から高度処理は新たに20処理場での供用開始を目指すことになった。
6ブロックで水質評価/寝屋川流域検討委員会
 大阪府寝屋川流域における水環境の再生構想などを議論してきた「寝屋川流域水循環系再生構想検討委員会」(委員長=村岡浩爾・大阪産業大学教授)がこのほど終了した。再生構想は「健全な水循環系構築に関する関係省庁連絡会議」などを経て、6月中をめどに策定される。今後、大阪府を中心とする寝屋川流域関連の事業体は構想の詳細検討、地域住民やNGOとの連携・合意形成などを図りながら、計画を推進していくこととなる。
30周年で記念行事/造水促進センター
 造水促進センターは3月28日、東京都の虎ノ門パストラルで理事会を開き平成15年度の事業計画案等を審議した。15年度は造水技術の開発・調査事業、国際技術協力・交流事業、造水技術の普及事業に力を入れていく方針となっている。造水促進センターは今年で30周年となっており、5月16日に虎ノ門パストラルで記念行事を行うことになっている。
クリプト対策で急速ろ過/静岡市水道局
 静岡市水道局は現在、門屋浄水場へ急速ろ過法を導入する工事を行っている。
 昭和8年に通水を開始した同浄水場は市唯一の浄水施設で、現在の施設能力は日量5万5,600立方メートル。内訳は「緩速ろ過と滅菌処理」が日量2万2,800立方メートル、「滅菌処理のみ」が3万2,800立方メートルとなっている。
 水質は濁度0付近で安定しているが、耐震対策や大雨時の濁度対策、上流域に集落や畜産農家があることからのクリプトスポリジウム対策として改修を決定した。
5,320立方メートル/日のUF膜施設完成/新城市
 愛知県新城市が平成12年度から建設を進めてきた膜ろ過施設がこのほど竣工した。豊川伏流水を水源として、新設の鰹淵浄水場内で日量5,320立方メートルをUF膜ろ過処理するもので、処理規模は全国で4番目の大きさとなる。3月27日には竣工報告会が同浄水場内で挙行された
中央監視システムを再構築/伊丹市水道局
 伊丹市水道局の千僧浄水場で中央監視制御設備のリニューアルが完了し、3月28日に竣工式を行った。平成12年度から『水道総合水運用管理システム』として再構築したもので、松下勉市長をはじめ、関係者約50人が出席するなか完成を祝った。
寒川PFIの入札公告/神奈川県水
 神奈川県水道局は11日、PFI法に基づき昨年11月に選定した寒川浄水場排水処理施設特定事業について、入札公告した。入札説明会及び現場説明会は4月23日に開かれる。
 同事業の契約期間は、設計・建設が契約日から平成18年3月31日までで、維持管理・運営が18年4月1日から38年3月31日まで。
全国視野にPSI拡販/水道機工
 水道機工は、PSI(ポリシリカ鉄凝集剤)に関する特許ノウハウの実施許諾契約を水処理メーカー、薬品メーカー等の関連企業と締結、このほど、そのパートナー企業を明らかにした。
 同社では、新たな鉄系凝集剤として注目度の高いこのPSIの普及拡販を睨んで全国レベルでの供給体制の確立を目指しており、今後、パートナー企業と共に拡販に努めることで5年後には年間100億円程度の事業規模を見込んでいる。
創立1周年総会開く/90ハッチ協会
 90ハッチ協会(会長=原田稔・(株)関電製作所社長)がこのほど創立1周年を迎えた。同協会は下水処理場などの建設現場における事故対策や作業の効率化を図るため、機器搬入開口用マシンハッチ「安全柵一体型90(キュウマル)ハッチ」などの設置を提案している。11日には大阪市西区の(株)関電製作所会議室で創立1周年総会が開催された。
リプール工法をテスト/福岡市水道局
 福岡市水道局はこのほど、同市早良区の小田部東公園で非開削による鉛給水管布設替の『リプール工法』のフィールドテストを実施した。
 同局は約9万件の鉛管が残存し、布設替えやpH調整などで対応を進めている。そうしたなか、より効率的な布設替えを目指して、今回はリプール工法のフィールドテストを実施したもの。