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第3990号    6月 19日発行




未来型浄水技術の開発へ/e─water
 水道技術研究センターによる『環境影響低減化浄水技術開発研究』(e─Waterプロジェクト)の大規模実証実験が始まった。環境負荷の削減や省エネルギー化など、未来型の浄水処理トータルシステムの開発を進めるための実証実験プラントが、神奈川県内広域水道(企)綾瀬浄水場内に完成。11日、関係者を集めて通水式が行われた。合同実験では、鉄系や高分子凝集剤の活用技術、汚泥量の削減、既存の処理施設に膜処理を組み合わせた浄水システムなどを研究する。
合流改善率を大幅増/国交省重点計画
 国土交通省は6日、同省会議室で社会資本整備審議会・交通政策審議会第1回計画部会(部会長=金本良嗣・東京大学教授)を開催し、社会資本整備重点計画の素案について審議した。重点計画では事業量よりも成果を重視するという方針が出されており、下水道事業については平成19年度までに普及率を72%、合流式下水道改善率を40%に引き上げるなどの指標が出された。
 重点計画素案において下水道事業は、1.衛生的で快適な暮らしの実現 2.大雨にも安全な都市づくり 3.良好な水環境の形成 4.循環を基調とした環境負荷の削減 5.下水道施設徹底的な活用を重点的に進めるとしている。
飲用井戸を緊急点検/厚労省
 厚生労働省は3日、水道課長名により、全国の水道行政担当部局長に対し、飲用井戸の衛生対策の徹底を指示した。
 厚労省はこれまで、飲用に供する井戸の衛生対策については「飲用井戸等衛生対策要領の実施」(昭和62年)により通知していたが、3月20日に茨城県神栖町でヒ素による飲用井戸の汚染が発生したことから、その衛生対策の徹底を図るため、全国の事業体等に対し、飲用井戸の緊急点検等を指示したもの。水質異常が判明したときは、「飲料水健康危機管理実施要項」(平成14年)に基づき、直ちに本省まで連絡するように求めた。
計画65市町村への給水達成/茨城県企業局
 茨城県企業局は6月1日、給水を計画していた県内65市町村の全てに対する給水実施を達成した。これは、企業局が進めている4つの用水供給事業の1つ、鹿行広域水道用水供給事業の拡張整備が一部完了し、給水区域が同日から増加したため。3日には橋本昌茨城県知事らが参加のもと、鹿嶋市で通水祝賀式が開催された。
膜と緩速ろ過で比較検証/鳥取市の浄水場問題
 鳥取市6月定例議会は17日、新規浄水場の建設について、本格的な事業化のための予算は見送り、浄水方法決定に係る調査検討の補正予算を可決した。「膜ろ過施設検討委員会」を設置し、水源の千代川を用いて、膜の種類や効果などを具体的に調査するもので、予算規模は約1,700万円。また、緩速ろ過も並行実験して比較検討する。
 同市では今年2月、水道事業審議会(会長=野田英明・鳥取環境大学副学長)で「日量8万立方メートルの膜ろ過が最適」との答申を受け、6月議会をめどに一定の方向性を示すとしていた。
北大で年次研究講演会
<日本オゾン協会>
 特定非営利活動法人・日本オゾン協会(会長=宗宮功・龍谷大学教授)は12、13日の両日、北海道大学で年次研究講演会を開催、47編の研究講演、9編のポスターセッションに加え、北大大学院教授の眞柄泰基氏、国際オゾン協会会長でマイアミ大学教授のギルバート・ゴードン氏の特別講演も行われた。

<大阪市、阪神(企)が発表>
 日本オゾン協会の第13回年次研究講演会には、大阪市水道局、阪神水道企業団の関係者が参加、水道事業体の現場での研鑽の成果が披露された。
15年度定時総会開く/ダクタイル鉄管協会
 日本ダクタイル鉄管協会の平成15年度定時総会が12日、大阪市中央区の南海サウスタワーホテル大阪で開催された。総会では、ダクタイル鋳鉄管市場を取巻く環境はさらに厳しさを増すことが予想されるが、水道事業など各市場に及ぼす中・長期的な課題を的確かつ迅速に把握し、時代の要請に応える体制を整備したうえで、諸活動を活発に展開していくことを確認した。
西神戸エコセンターが完成/環境設備工業
 上下水道処理設備の施工・管理、土壌脱臭設備の設計・施工・管理、汚泥乾燥発酵装置の設計・施工・管理など幅広い分野の事業を手がける環境設備工業(本社・神戸市)がリサイクル事業推進のため神戸市市内に建設していた「西神戸エコセンター」がこのほど完成し、6日に関係者140名を招いて竣工式が行なわれた。
業界初、計量証明事業を登録/タブチ
 タブチ(本社・大阪市、田渕宏政社長)は4日、給水システム業界においては全国初となる計量証明事業の登録を取得した。自社での検査体制を強化し、量産に入った鉛レス銅合金製品や表面処理製品、ステンレス製品等の給水器具の浸出試験を充実させるのが目的。さらに今後は他社の浸出試験も受託する方向で事業を展開する。
給水システム協総会開く
 給水システム協会は9日、東京・日比谷の松本楼で第16回通常総会を開催した。久我正五郎・会長が今年1月に退任したために会長空位で迎えた今回の総会では、まず田渕宏政・副会長(タブチ代表取締役社長)が登壇、「鉛対策を各社が抱えている上に内外の経済事情も厳しいが、水道事業の健全なる発展に寄与するという目的に向かって頑張っていこう」と挨拶した。
10周年記念式典開く/日本下水道管路管理業協会
 (社)日本下水道管路管理業協会(会長=竹谷昌徳・豊産管理代表取締役社長)は10日、東京・虎ノ門パストラルで設立10周年記念式典を開催、協会関係者はもとより、国交省下水道部幹部や旧・建設省の歴代下水道部長、主要事業体や関連企業関係者が約300名出席して同協会の節目を祝った。
管路協総会開く
 日本下水道管路管理業協会は10日、同日開催された設立10周年記念式典に先立って第10回定時総会を東京・虎ノ門パストラルで約200名を集めて開いた。
強プラ管協会総会
 強化プラスチック複合管協会の第31回定期総会が6日、大津市のプリンスホテルで開催された。今年が協会創立30周年に当たることから、決意を新たに諸活動を積極的に展開し、実績拡大を目指すことを確認した。また、役員改選では、前会長の退任に伴い今年4月から会長を務めていた真鍋豊男・積水化学工業専務が再任された。
ユニホール工業会総会開く
 全国ユニホール工業会(会長=橋本智好・ハネックス取締役会長)は6日、東京・虎ノ門パストラルで第21回総会を開催、平成14年度事業報告・収支報告の承認と15年度事業計画・事業予算案が決定され、また、役員改選により、新たに会長にハネックスの仙波不二夫社長が就任した。