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第3996号    7月 10日発行




老朽施設の更新・改良に補助を/地方支部総会が開幕/日水協
 水道施設管理技士制度の検討へ─。「第三者委託に伴う民間活力活用推進検討委員会」の初会合が23日、水道技術研究センターの会議室で開かれた。第三者委託の委託先となる民間企業の技術レベルの評価、向上を図るための具体策として、水道界では初の「水道施設管理技士制度」(仮称)について検討していくことになりそうだ。平成16年度からのスタートを目指す。
無償で処理場を検診/日本下水道事業団
 日本下水道事業団(JS)は2日、JSが受託建設した処理場のうち15年以上経過した施設について、10月から無償で検診を実施すると発表した。
 JSは10月1日から組織形態が地方共同法人に変更することになっており、これを機に地方公共団体からニーズの高い施設の検診に取り組むことにした。
 処理場の機械設備などは15年が更新の目安と言われていることから、検診の対象となる施設はJSが受託建設した処理場及び、JSが補助金を受けている地方公共団体の処理場・ポンプ場のうち、供用開始後15年以上経過した施設。
今後の活動方針を確認/おいしい水議員連盟
 「おいしい水推進議員連盟」(橋本龍太郎・会長)は3日午後、衆議院第2議員会館で勉強会を開き、今年3月に京都市を中心に開かれた第3回世界水フォーラムを総括するとともに、尾田栄章・水フォーラム事務局長から今後の取り組みなどをめぐり報告を受けた。また、谷津龍太郎・厚生労働省水道課長から、水道水質基準改定の概要を聞いた。
 勉強会の冒頭、橋本会長は、第3回世界水フォーラムでの成果が6月にフランスのエビアンで開催されたG8首脳会議に引き継がれ、「水に関するG8行動計画」の採択に結びついたことを報告するとともに、引き続き議員連盟として世界の水問題に関心を持っていくことの必要性を強調した。この中で橋本氏は、水道事業の民営化問題にも触れ、「滋賀で開かれた子ども水フォーラムでは、『自分の国の水道はフランスの会社が経営することになったが、とても高くて、お父さんの収入の9割が水道代になってしまう。せっかく水道ができたのに今も一日2回、3.5キロも離れた水場に水を汲みに行っている』という発言にショックを受けた。料金が高いという問題点が捨てきれない」と、水道民営化に対する見解を述べた。
広島県で研究大会開く/工水協
 日本工業用水協会は3・4日の2日間にわたり、広島県福山市の福山ニューキャッスルホテルで「平成15年度工業用水道事業研究大会」を開いた。
 研究大会には、全国の工水事業関係者ら約220名が出席。工水事業の費用対効果分析や第三者機関による工水事業評価、PFI導入、管路誤接続など全国の事業体が直面している共通の課題を巡って意見を交換した。
雑色ポンプ所が完成/東京都下水道局
 東京都下水道局が10年の歳月と200億円弱の総事業費をかけて整備した雑色ポンプ所が、このほど完成した。同ポンプ所には口径1,500ミリの先行待機型立軸斜流ポンプ5台を設置し147haの雨水を排水するとともに、合流改善施設として容量1万4,700立方メートルの雨水貯留池を併設している。また、周辺の自然環境と臭気には万全の対策が施されている。
すりかみ浄水場が一部完成/福島地方用水供給企業団
 福島地方用水供給企業団は6月6日、福島市で「すりかみ浄水場落成記念式典」を開催した。同企業団は昭和60年に設立されて、これまで創設事業として水道施設の建設を進めてきた。すりかみ浄水場はその中核となる施設で、このほど一部完成し、今年4月から用水供給を開始していた。
 同企業団の構成団体は福島市を始めとする1市11町で、これまでの主な水源であった地下水が枯渇傾向にあった。
 こうした水事情の悪化と今後の需要増大に対する抜本的な解決策として、構成団体は企業団を設立し、奥羽山脈のブナ林に囲まれた摺上川ダムに水源を求めて、創設事業として水道施設の建設を進めてきた。
検針業務など民間委託/下関市水道局
 下関市水道局は7月から、水道メータ検針業務および検針付帯業務を民間委託した。委託先は第一環境(株)、契約期間は平成16年3月末までで、休日の業務対応や組織の簡素化が期待できるとともに、市民サービスの向上や業務の効率化、経費の削減などを図るとしている。
西宮市で技術者研修/日水協
 日本水道協会主催の平成15年度水道技術者関西ブロック研修会がこのほど、西宮市の甲東園ホールで開催された。研修会では若手職員や専用水道の関係者ら約140名が参加するなか、水道概論や水道維持管理、水質管理の説明とともに特別講演が行われた。
海外報告を含め35題/横浜市下水道局
 横浜市下水道局はさきごろ、横浜情報文化センターで第27回研究発表会を開催した。海外派遣報告やポスター発表も含め合計35題の発表が行われ、約500名が出席した。
新型塩ビソフトを発売/栗本鐵工所
 栗本鉄工所はこのほど、V─KING継手付塩ビ管用ソフトシール仕切弁(SE─70形)の販売を開始した。パイプを挿し込みボルトを締めるだけで施工可能で、工期の短縮などを実現している。
 同製品は、本体はソフトシール仕切弁(JWWA B 120)をベースに、継手部には評価の高い大成機工の塩化ビニル管用継手「商品名:塩ビ王V─KING」を採用したもの。パイプの面取り、滑剤の塗布が不要で、パイプを挿し込み、ボルトを締めるだけで、特別な技術を必要とせず容易に施工ができる。また、抜け出し防止機能を備えており、水密性を確保できる。
第4回連絡会開く/ジェイ・チーム
 (株)ジェイ・チーム(山田昌司社長)は4日、東京港区の八芳園で第4回連絡会を開き、特別講演や記念講演が行われた。
 特別講演として日本水道協会水道技術総合研究所の石井健睿所長が「ISO/TC224規格の水道界の影響」について講演。石井氏は日本から見たISO/TC224、世界の流れから見た場合、ISO/TC224とは、規格が適用になったらどうなるか、など平易に説明した。
海外展開で説明会開く/下水協
 日本下水道協会は2日、東京・千代田区の日本ビルで「下水道事業の海外展開について」をテーマに説明会を開いた。同説明会は、下水協の賛助会員の海外展開をサポートするため国土交通省下水道部、国際協力事業団の協力を得て開催した。
施工管理講習会開く/ICPブリース協会
 ICPブリース協会は先頃、東京・中央区のマツダホールで平成15年度施工管理技術講習会を開いた。
 同講習会は同工法についてより深い理解と日常の営業活動や施工管理者としての現場管理に必要な知識、技術の習得を目的として毎年開いているもの。
 講習会では大塚孝・業務部長が構造設計手法、ICPブリース工法の概要、施工管理などについて丁寧に説明を行った。
第2回性能委開く/下水協
 日本下水道協会は3日、茨城県土浦市の中川ヒューム管工業土浦工場で第2回下水道用資器材性能確認等審査委員会(委員長・大迫健一千葉工業大学教授)を開き、SR推進管の各種性能試験を行った。
不断水穿孔等を見学/大成機工三田工場
 平成15年度JICA集団研修「上水道施設技術コース」の研修員10名は6月18日、兵庫県三田市の大成機工三田工場を訪れた。工場では不断水穿孔の実演や不断水工事機材の見学、伸縮可とう管「タイ・フレックス」のデモなどが行われ、研修員は興味深そうに研修に取り組んだ。