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第4001号    7月 31日発行




家屋内で水を有効利用/水道技術センター・給水財団
 水道水利用の原点である各家庭等での水利用の合理化・節水・有効利用を促進する新しい技術の研究を、水道技術研究センターと給水工事技術振興財団が合同で進めている。給水システムの維持管理方法やリスク管理方法の確立をはじめ、水道水圧を利用した「カーテン開閉システム」や「貯水システム」を取り入れたアクアハウスの開発を目指す。将来的には、高齢化社会を視野に、ドアの開閉やエレベーターの昇降にも水道水圧が利用できないかも研究していく。『家屋内での水有効利用と環境負荷低減に資する給水システム構築に関する研究』第1回合同研究委員会が16日、日本水道協会会議室で開かれた。
管渠更新の補助復活を/大都市下水道局長会議
 大都市臨時下水道局長会議が16日、東京都千代田区の都市センターホテルで開かれ平成16年度予算に対する要望事項を決議した後、要望活動を行った。会議には、全国の14大都市から下水道担当局長らが出席し、高普及率を達成した現時点でも、下水道事業の課題は山積しているという意見で一致した。指定都市では公共下水道の汚水管渠において、維持更新に対する国庫補助金が廃止されたことから、このままでは再構築事業に多大な影響を与えるとして、制度の復活を求める声が相次いだ。他にも浸水対策や合流式下水道の改善、高度処理など多くの課題を抱えている大都市下水道の立場を強く要望していく方針を確認した。
水道ビジョンめぐり審議/厚労省
 厚生労働省の「水道ビジョン検討会」(座長=眞柄泰基・北海道大学教授)の第2回目の会合が23日、厚労省会議室で開かれた。
 会議では、「水基本問題検討会」との関係や「防火用水の確保」、「顧客満足度」「水道事業関係雇用」「キャッシュフロー」等について意見を交換した。
 また、各委員からは、「統合・広域化水道と小規模・分散型水道について、それぞれの長所と短所をまとめておくべき」、「水質保全手法の確立のため、支援装置を配備すべき」、「サービスの多様化の観点も水道の将来ビジョンに取り入れてはどうか」等の意見がだされた。 
下水道施設に被害発生/宮城県北部地震
 7月26日0時13分に発生した宮城県北部を震源とする震度6弱の地震により、マンホール周辺の陥没などの被害が出た。国土交通省が28日5時45分現在でまとめたところによると、4町1流域下水道で被害を確認した。北上川下流流域下水道では矢本町でマンホール周辺沈下(15センチメートル程度)が4箇所認められた。また、矢本町の中沢処理場内で一部液状化が発生、調査を行っている。桃生町、鳴瀬町、河南町ではマンホール周辺で陥没が多数認められた。
平成15年度上下水道の発注動向/本紙調査
 本紙が毎年7月に実施している「上下水道事業の計画と進捗」の、平成15年度第1四半期における調査結果がまとまった。
 今年の集計では、6月末での発注率の全国平均は上水道35.9%(前年度同期33.2%)、下水道は41.9%(同41.0%)という数値が出ている。下水道は0.9ポイント、上水道は2.7ポイント前年同期を上回った。残る事業については7~10月には発注される予定で、年内には大半の執行を終える見込みだ。
 上下水道とも事業によって発注状況に大きなバラツキがある。今年も大規模事業での発注率が高い。
 例年、上下水道ともに北海道の発注率が最も高いが、今年は関西が上下水道ともに高い発注率となっているのが目立つ。特に下水道は49.7%と50%に迫る勢いだ。関西の水道発注率は49.0%で、前年の38.0%を10ポイントも上回った。下水道で最も低いのは九州で21.6%。水道では中四国が22.3と最も低かった。
硬度対策で膜処理/滋賀県山東町
 滋賀県山東町では、この3月から地下水源の硬度対策で導入した本市場浄水場の膜ろ過設備が供用開始し、順調に稼動している。硬度成分を除去する膜には東レの低圧型RO膜を使用し、施設の設計・施工は東レエンジニアリングが担当。規模は日量4,000立方メートルとRO膜を用いた地下水浄水施設では我が国最大規模。ここでは、硬度対策という目的に特化した対策として注目される同町の膜ろ過設備導入の経緯についてレポートした(本紙編集部副部長・福島真明)。
電気学会公共施設研
 電気学会公共施設研究会は先ごろ、『公共施設における広域統合化技術』をテーマとする研究会を横浜市技能文化会館で開いた。
今回は横浜市での開催ということで、横浜市水道局における施設管理や水運用、下水道局の汚泥集約処理やゴミ焼却場との資源相互融通、水道局の浄水汚泥を下水道で受け入れて処理している局際事業などの事例が発表された。
大阪市水道局/ダイオキシン調査公表
 大阪市水道局はこのほど、平成14年度に実施した「水道水中のダイオキシン類の調査結果」を明らかにした。昨年6月と11~12月に採水された3浄水場(柴島・庭窪・豊野)の浄水および原水について、各2回の調査では、水質基準の監視項目の指針値(1pg‐TEQ/L)を下回った。
ボトル水を製造・販売/川崎市水道局
 こだわって、ペットボトル水づくり─。
 川崎市水道局はこのほど災害備蓄とPR用のペットボトル水を製造した。価格は1本100円(税込み)で、各営業所で販売も行う。
 「生田の天然水〝恵水(めぐみ)〟」と名付けられたナチュラルミネラルウォーター(500ミリリットル)は、文字通り生田浄水場が実際に取水している地下水を使用。21あるさく井のうち、最も水質が安定している井戸を選択した。
多彩なPR昨年上回る/下水道展パブリックコーナー
 今年の下水道展は7月22日~25日にかけて、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で開催された。出展者数399、小間数1442と昨年を上回る規模で新製品や自社のPRを行ったが、公共団体関係では29団体がブースを設置して事業を紹介した。
設立総会開く
 プレストレストコンクリート構造物建設業の安部工業所と舗装最大手で建築分野へ進出している日本舗道など8社は「テムコアルミドーム工法協会」を発足させ、23日、東京市ケ谷のアルカディア市ケ谷で設立総会を開いた。会長には金井三郎安部工業所専務取締役営業本部長が就任した。同協会では米国テムコ社が所有するアルミニウム合金を用いたアルミドーム技術を導入し、国内の上下水道をはじめ、農業用水用タンク、石油タンク、建築用屋根構造として適用普及を図っていく方針だ。
合成管事業部が創業50周年/クボタ
クボタの合成管事業部が製造販売を始めて創業50周年を迎え、23日、東京千代田区の帝国ホテルで「合成管50周年記念KV会全国大会」が盛大に行われた。
サーモパイプ工法を施工/中日コプロ
 中日コプロ(本社=名古屋市)はこのほど、宮城県小牛田町の上水道管更生工事でサーモパイプ工法(フレキシブルライニングシステム)による施工を行った。同工法は既設管内にC字型のパイプを挿入して膨張・冷却硬化するもので、短時間で強度の高い管へと更生させることができる。同工法は、昨年、民間の工場内配管で施工を行った実績があるが、水道事業体では今回が初めて。
下水道展盛況裡に幕/新製品、新技術をアピール
22日から25日まで東京有明の東京ビッグサイトで開かれていた「下水道展03東京」が盛況裡に閉幕した。
例年、猛暑の中の開催だったが、今年は「梅雨寒」とも言える涼しい気候とあって、連日大勢の来場者が訪れ、最終日まで賑わいを見せた。
 今回も設計・測量、建設、管路資器材、下水処理、維持管理、排水設備などの分野ごとにの出展ブースを集中し、見やすい配置にした。全体的には、近年クローズアップされている合流式下水道の改善技術や雨水対策、浸水対策に関する展示が目立った。
設計・測量分野では下水道総合維持管理システム、耐震診断、異常検知システムなどのソフトが目立ち、来場者は各ブースで実演されるパソコンの画面に釘付けになって見入る場面が多かった。
 建設分野では合流式下水道改善技術や浸水対策に関する製品・技術が目立った。管渠の更生技術や調査ロボットをはじめ、小型化した小口径管推進機、コンクリート腐食防止技術も注目されていた。立坑築造技術では、どのブースも実機を持ち込んでの実演が行われていた。シールド工法の多様化、光ファイバー敷設技術も多かった。
管路資器材分野では、雨水対策での浸透製品・技術や耐震を全面に出した各種マンホール蓋、組立式マンホール、各種パイプが目立った。