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第4020号   10月 23日発行

水道施設の耐震レベルを「安心度指標」でランクづけ
        /小川雄二郎教授(富士常葉大学)が警告
 水道施設の整備水準を指標化し、事業促進の動機付けにすることが課題になっているが、我が国における防災分野の第一人者である小川雄二郎氏(富士常葉大学教授)が、地震に対する「安心度指標」を算出し、人口5万人以上の446都市すべてについてランク付けした。その結果、管路の評価において震災時に断水率10%相当の「安心な都市」はゼロと断定しており、今後議論を呼びそうだ。
鉛検査は「15分滞留法」で/厚労省
 厚生労働省は10日、健康局長名により各都道府県等にあてて、「水質基準に関する省令制定及び水道法施行規則の一部改正」、水道課長名により「水質管理における留意事項」を通知した。
 局長通知では、アンチモン及びその化合物など27項目、チラウムなど101項目にのぼる「水質管理目標設定項目」について目標値を設定するとともに、検査方法を示した。鉛濃度検査のための試料採取の方法については、従来の流水を試料とする検査方法から、「15分滞留水」に変更する
 水質管理目標設定項目は、将来にわたる水道水の安全性の確保に万全を期すため、体系的な監視により検出状況を把握することが必要とされた物質。水質基準項目の検査に準じた対応が必要となる。
日本の技術を海外で活かせ/水道サロン
 第3回世界水フォーラムの尾田栄章・事務局長は15日、水道技術研究センターの水道サロンに出席。第3回世界水フォーラムでの成果をフォローアップするため、「ジャパンウォーターフォーラム」(JWF)を立ち上げる必要性を強調するとともに、日本企業の海外進出を促した。また、2006年の第4回世界水フォーラムの開催地がメキシコに決定したことを明らかにした。
21世紀水倶楽部がNPO法人に
 21世紀水倶楽部(理事長=大迫健一・千葉工業大学教授)がNPO法人の資格を取得し8日、東京都千代田区のレストランで臨時総会を開いた。
 総会には谷戸善彦・国土交通省下水道部長も駆けつけ、NPO法人資格の取得を祝うとともに今後の活動に期待を寄せた(写真)。
 21世紀水倶楽部は、水を中心とした環境保全について一般市民とともに考え、情報を発信することにより下水道事業など環境保全事業を応援していくというコンセプトのもと発足した。現在の会員数は32名。