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我われにとっての“明るい未来像”とは安全・安心・快適な生活(環境)を、国内だけでなく海外にも普遍させることでなくてはならない。そのための足固めはなんとか昨年中になされている。 水道では水質基準が改正され、水道施設維持管理技士制度も発足した。下水道では社会資本整備重点計画の閣議決定・下水道法施行令の改正・特定都市河川浸水被害対策法の成立。これらを踏み板にして、新たな第一歩が踏み出されなくてはならない。
この一年を展望すれば、水道では10年間を見通した厚生労働省の「水道ビジョンの策定」が大詰めを迎えている。世紀末迄におおむね達成した“ふれっしゅ水道計画”を引き継ぐ意味合いからも待望の試みであるし、これを技術的に支えていくe―Water・Epochプロジェクトも鋭意進められている。 国土交通省下水道部では従来の下水道五箇年計画に発想の転換をもたらした社会資本重点計画(5ヵ年)を達成するため、11プロジェクトを発足させているし、SPIRIT21では合流改善を進めながら汚泥資源化(LOTUS)にも取り組んでいく。工業用水道では小水力発電の具体化を目指し、国際的にはISO/TC224の議論も佳境に入る。 厳しい16年度予算案ではあるが高度浄水は対前年度比100%、合流改善や都市水環境整備も重視されており、“明るい展望”が開けつつある。住民参加を軸にして産官学の連携・連帯を緊密にしていく年である。
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