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第4041号    1月 26日発行




水質基準の円滑な執行を/関係部局長会議で要請/厚労省
 厚生労働省は20日、全国厚生労働関係部局長会議を開き、今後の厚生労働行政の運営をめぐり指示・連絡した。水道関係では、今年4月から施行される新しい水質基準の見直しなど、新たな水質管理制度への移行へ向けて指導を要請するとともに、自衛隊のイラク派遣を契機に高まる国内でのテロ対策の一環として、水道での対応強化を指示した。鉛検査の採水については4月から「15分間滞留法」が採用される。策定作業中の水道ビジョンでは、水道に関する課題を明確にし、対応策としての政策手法を明示するという。
早くなくそう浸水被害
 平成16年度の下水道事業予算(国費)8,748億8,000万円(874880)、この数字の語呂合わせで標語を作る―。国土交通省下水道部が例年募集している予算語呂合わせの表彰式が22日、下水道部長室で行われた。
 144通の応募の中から特選に選ばれたのは、紅露尚志氏(札幌市下水道局建設部建設課・計画1係長)の『早くなくそう(87)浸水(4)被害 早く(8)やろうよ(8)合流(0)改善』。
下水道の役割を見直し/下水道政策研究委員会
 国土交通省下水道部と日本下水道協会が設置した下水道政策研究委員会(委員長=松尾友矩・東洋大学学長)が16日、下水協会議室で行われた。同委員会の下には、同省下水道部の11プロジェクトのテーマとなっている「下水道中長期ビジョン」「下水道財政・経営論」「流域管理」の3つの小委員会が設けられ、長期的な下水道の方向性について審議される。平成17年度予算の概算要求に反映されるよう中間報告を取りまとめ、最終的には年度末に報告書をまとめる予定。同省下水道部は審議次第では、平成17年1月の通常国会に下水道法改正案を提出し、下水道の役割に高度処理された再生水を供給して水資源の有効利用を図ることの追加を考えている。
『中国短信』を掲載/大野木昇司氏(本紙委託編集員・北京在住)による
 急激な経済成長による水源汚染と水不足に悩む中国は、日本の上下水道を含む環境関連技術が活かせる魅力的なマーケットでもある。
 環境保護を共通目標に、日中両国の共同事業の展開、相互理解を進めようと、中国で奮闘する「日中環境戦略研究家」が、ダイナミックに展開している中国の水を中心とした話題を随時提供いたします。
オゾンの普及拡大へ実証試験/横浜市小雀浄水場で実験
 最適オゾン処理調査委員会は16日、横浜市の小雀浄水場で高度浄水処理実証試験を開始した。
 実証試験は、中規模以下の浄水場への低コスト、高効率のオゾン処理システム(新水質基準対応)普及を目指すもので、最適オゾン処理システムの処理性能、オゾン処理による副生成物の除去性、水理学的特性などを確認し、設計基準の基礎データとする。
各地で防災訓練/横浜市水道局
 横浜市水道局は16日、「防災とボランティアの日」に際し地震災害時における防災訓練を実施した。訓練は港北営業所と北部配水管理所が入る菊名合同庁舎構内で実施され、地域住民のほか郵便局やJAなど周辺事業所も参加した。
 横浜市は半径1キロ圏内で飲料水が確保できるよう、配水池のほか災害用地下給水タンク133基、緊急給水栓324カ所を整備している。応急給水訓練では参加者が職員の指導のもと、応急給水装置を組み立て手押しポンプで給水を行った。
大阪市水道局
 大阪市水道局は、16日午前7時より、「平成15年度大阪市震災総合訓練」を実施した。阪神・淡路大震災を教訓に、災害時の初期初動体制の確立と職員の防災意識の高揚を目的としたもので、局関連の職員約340名が参集した。
 訓練では、四国・和歌山沖でマグニチュード8、6の海溝型地震が発生し、大阪市域の震度5強以上と想定。大阪市震災対策本部水道部業務実施基本計画書「震災対策編」に沿って各訓練を実施した。
関係者訓練/水資源機構群馬用水総合事業所
 水資源機構群馬用水総合事業所は16日、施設危機管理訓練を実施した。訓練には水資源機構以外に、群馬県企業局の水道課と県央第1・第2水道事務所、高崎市他17市町村が参加した。
 訓練の目的は、大規模地震や重大水質事故等の不測の事態に対して迅速な対応を取れるよう、利水関係者と市町村の連携を高め、情報伝達ルートの確認と危機管理意識の共有を図るもの。
膜分離活性汚泥法で受注/クボタ
 クボタはこのほど、公共下水道で国内初となる膜分離活性汚泥法を用いた下水処理場の水処理設備工事を日本下水道事業団から受注したことを明らかにした。工事名は兵庫県福崎町福崎浄化センター水処理設備工事で、受注金額は3億3,000万円。
福崎浄化センターは、瀬戸内海に注ぐ市川の支流である七種川の右岸に位置している。瀬戸内海の富栄養化対策としての窒素・リンの総量規制への対応や処理水を利用したせせらぎ水路の併設など、高機能な処理施設の建設にあたり、高度な処理水質が得られ、設置面積の小さい膜分離活性汚泥法が採用されたもの。
フジ地中情報が出展/ベンチャーフェア開く
 21、22日の両日、東京丸の内の東京国際フォーラムで「ベンチャーフェアJAPAN2004」が開かれ、フジ地中情報など228社が出展し、2万人の来場者で賑わった。
 フジ地中情報は都市環境整備関連分野で初出展、管路情報管理システム・技術を全面に出してアピールした。同社では「いろんな異業種の来場者や出展者から技術・ノウハウで事業提携に結びつくことを期待して出展した」と話しており、来場者に技術を説明していた。