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第4063号    4月 29日発行




「新世代下水道」で19箇所採択/国交省
 国土交通省下水道部は「平成16年度新世代下水道支援事業」として、19箇所を採択し20日、認定証授与式を行った。同事業は近年下水道の役割として新たに求められている良好な水循環の維持・回復、リサイクル社会構築への貢献、情報社会への対応等を積極的に果たしていくことを目的に創設された制度。水環境創造、リサイクル推進、機能高度化促進の3分野で採択されている。
太田市で中央行事/水道週間実行委
 水道週間中央行事実行委員会(委員長=赤川正和・日本水道協会専務理事)は26日、群馬県太田市で開く第26回水道週間中央行事の実施案を了承。来年の中央行事を、通水100周年を迎える岡山市で開催することを決めた。
最終案の作成を延期/ISO/TC224
 ISO/TC224上下水道国内対策委員会は20日、第7回委員会を開き、13日から17日までの5日間、韓国で開かれたISO/TC224の第3回総会と合同ワーキンググループ(WG)会議の報告を行った。この中で、次回ラバト総会で行われる予定であった委員会原案の最終化を延期することが明らかになった。
大阪で小水力セミナー/工水協
 日本工業用水道協会主催による小水力発電セミナーが23日、大阪府岸和田市の浪切ホールに全国の工業用水道関係者など百名を集めて開催され、「小水力発電にかかる国の助成策」などをテーマにした講演や各メーカーによる小水力発電機器の紹介、導入現場視察などが行われた。
NPOや学校も応募を/いきいき下水道賞
 国土交通省下水道部は、見える下水道として優れた事例を表彰する「国土交通大臣賞・いきいき下水道賞」を募集している。地方公共団体以外に、各種NPO、ボランティア団体、学校などの取り組みについても積極的に推薦・応募するよう求めている。
 応募締め切りは平成16年5月28日(金)必着。
日中水フォーラム閉幕/来年は札幌市で開催
 中国・北京で20日から開催されていた「日中水フォーラム2004北京」が22日、閉幕した。最終日の全体会議は、前日に開かれた分科会の各代表者5名による発表が行われ、フォーラムを運営した日中双方の「主催者報告」により締めくくられた。「水分野における事業提携のプラットホーム構築」に一定の役割を果たしたものの、会議の円滑な運営や資料不足など次回への課題も残した。来年は札幌市で開催される。
咲洲配水場(3万立方メートル)が完成/大阪市水道局
 大阪市水道局が平成12年度から着工してきた「咲洲(さきしま)配水場」が21日から供用開始した。配水場は震災対策強化の一環として、同市住之江区の南港公園の地下に建設したもので、配水池の有効容量は3万立方メートル。25日には南港公園(配水場上部)で、水道局・消防局・区役所並びに地元住民合同での防災訓練、配水場内の公開が行われた。
“たゆまない”水道を/豊中市水道局
 豊中市水道局は3月31日に“人と暮らしに潤いを与えるたゆまない水道”をキーワードとする『豊中市水道事業長期基本計画』を策定した。同市の第3次総合計画との整合性を図りながら、質の高い給水サービスを持続的に提供するための方向性を示している。
弘前市で11回総会開く/企業団協東北地区
 全国水道企業団協議会の各地区協議会総会が22日の東北地区から始まった。
 東北地区協議会の第11回総会は青森県弘前市の弘前プラザホテルに約50名の参加者を集めて開催され、冒頭、会長の中村寿文・八戸圏域水道企業団企業長(八戸市長)が「水道事業はまさに変革の時期。様々な角度で議論を」と挨拶し、続いて開催地代表の金澤隆・津軽広域水道企業団企業長(弘前市長)が「高水準の水を供給し続けるため、課題解決の糸口を見つけたい」と期待を述べた。
京都市で会議開催/簡水協近畿ブロック
 平成16年度全国簡易水道協議会近畿ブロック会議が22日、京都市上京区のルビノ京都堀川で開催された。『国庫補助率の引き上げ』など5題の提出議題が検討され、全国大会に提出することを決定した。
佐賀市で熱心に議論/簡水協九州ブロック
 全国簡易水道協議会九州ブロック会議が20日、佐賀市の「はがくれ荘」で開催された。会議では、簡易水道事業を取巻く厳しい環境を踏まえ、「簡易水道関係国庫補助制度の堅持」、「国庫補助金要望額の満額確保」などを巡って熱心な討議が行われ、全国大会に提案して要望実現を目指すことになった。
汚泥有効利用で5件選定/愛知県下水道課
 愛知県建設部下水道課は3月30日、「民間企業と共同研究する下水汚泥有効利用技術」5件を選定した。16年度から実用化に向けた共同研究を行う。今回選定されたのは、(1)「汚泥を製鉄工程の還元剤として利用する技術」新日本製鐵(2)「汚泥を炭化し緑地の土壌改良材などへ利用する技術」大同特殊鋼(3)「汚泥を炭化・賦活し吸着剤などへ利用する技術」川崎重工業(4)「汚泥焼却灰を溶融しリン肥料を製造する技術」三機工業(5)「汚泥焼却灰から工業原料となるリンを回収し、残った灰は建設残土の改良材として利用する技術」日本碍子の5件。
情報管理システムを導入/諫早市水道局
 長崎県の諫早市水道局は1日、断水工事や水道工事の際に、断水範囲や戸数、バルブの操作位置をコンピュータ画面上に素早く表示できる「水道施設情報管理システム」(三菱電機・ソフト「allinMap」三幸工業)を稼働させた。
 今回のシステムは、水道局内の情報(使用量・給水工事・水道施設工事)の入力と修正は水道局各担当で行い、各入力データをシステム内に取り込み統合することにより他の担当でも利用できるようになっている。
水道初のISO/IEC17025/JCLAが東京都水道局へ授与
 水道事業体で初めてISO/IEC17025を認定取得した東京都水道局に、日本化学試験所認定機構(JCLA)より認定証が授与された。
浄化センターが完成/兵庫県香住町
 兵庫県香住町が平成13年度から建設してきた「香住浄化センター」がこのほど完成した。完成した浄化センターは処理能力2,500立方メートル/日(全体計画1万立方メートル/日)で、標準活性汚泥法を採用している。供用開始したのは香住処理区の3,813人(1,184世帯)で、町全体の人口普及率は69.4%となる。同町では香住処理区以外の10処理区で面整備が終了しており、今後は香住処理区の残る区域で、精力的に面整備を進めるとしている。
ネット写真展の作品を募集/奈良県水道局
 奈良県水道局は水をモチーフとした「第2回インターネット写真展」の作品を募集している。撮影場所は県内限定で、画像データやプリントL判をメールや郵送で受け付ける(7月31日必着)。作品はホームページで随時公開し、入賞作品を表彰する。
http://www1.kcn.ne.jp/~narapwwb/index.htm
水源林ボランティア始まる/横浜市水道局
 横浜市水道局の『道志水源林ボランティア活動』が始まった。
 水源林ボランティアは、横浜市の水源地である山梨県道志村内の民有林整備を市民ボランティアにより進めるもの。昨年行った体験研修を踏まえ、今年から本格的な活動開始となる。
業界団体総会活発に
 設備産業である上下水道事業を技術的側面からサポートするという点で重要な役割を果たしている各業界団体。今年も各団体の総会シーズンが訪れ、新たな目標を踏まえた事業計画や役員人事が明らかにされる。本紙では、例年同様、各団体の総会の模様をレポートしていく方針だ。

水コン協関東支部
 全国上下水道コンサルタント協会関東支部(亀田宏支部長)は26日、東京都港区の虎ノ門パストラルで第25回通常総会を開き、平成16年度事業計画などを決めた。また、役員改選が行われ、新支部長に清水慧日水コン社長が就任した。

水コン協関西支部
 全国上下水道コンサルタント協会関西支部の第21回総会が21日、大阪市北区の東洋ホテルで開催された。総会には、委任状を含め80社の代表が出席、決算、予算、事業計画などの議案を審議・承認した。また役員選挙報告では総会に先立って行われた役員互選の結果、村岡治・極東技工コンサルタント社長が支部長に再選されたことなどが報告された。

東京下水道設備協会
 東京下水道設備協会(会長=藤村宏幸・荏原製作所名誉会長)の第21回通常総会が22日、東京・日比谷の東京會館で行われた。藤村会長を議長に議事に入り、▽平成15年度事業報告及び収支決算並びに監査報告の承認▽法人化20周年記念の功労者の決定▽役員改選―について審議。藤村会長の留任をはじめとする新役員人事が了承された。

光硬化工法協会
 下水道管渠を更生するインパイプ工法とシームレスシステム工法の普及を目指す光硬化工法協会は22日、東京西新宿の京王プラザホテルで第2回定時総会を開き、平成16年度事業計画などを決めた。また、役員改選が行われ、大岡伸吉会長が再選された。

塩ビライニング鋼管リサイクル協会
 塩ビライニング鋼管リサイクル協会は12日、東京都千代田区のJFEスチールで平成16年度定時総会を開き、平成16年度事業計画などを決めた。また、役員改選が行われ、田頭秀雄会長(積水化学工業給排水システム事業部長)が再選された。

日本水道鋼管協会
 日本水道鋼管協会は23日、日本水道会館で平成16年度定時総会を開き、平成16年度事業計画などを決めた。また、役員改選が行われ、土手重治会長(JFEエンジニアリング社長)が再選された。

ポリテック定時総会
 水道用ポリエチレンパイプシステム研究会(略称=ポリテック 会長=ト部忠彦クボタ常務取締役合成管事業部長)は22日、東京の本部事務所において16年度定時総会を開催し、水道用ポリ管のもつ優れた耐震性、耐食性を強調しての普及拡大事業並びに技術研究活動を引き続き展開して行く新年度事業計画を採択した。 
16年度歩掛を改正/国交省
 国土交通省はこのほど、「小規模土工」など25工種について、土木工事標準歩掛の改正・制定を行った。
 土木工事標準歩掛は、土木請負工事費の積算に用いる標準的な施工条件における単位施工量あたりの労務、材料、機械の運転時間等の所要量(歩掛)について、各工種ごとに表したもの。社会環境変化や新技術・新工法の開発などに起因する施工形態の変化等により常に変化している。
LCAテーマに講演会/造水促進センター
 造水促進センターは5月18日、東京千代田区の食糧会館で「平成16年度造水技術講習会~LCAの将来展望と水処理設備のLCA計算方法」を開く。
UF型膜4種類を認定/膜協会
 膜分離技術振興協会は、水道用膜モジュール性能調査委員会でダイセン・メンブレン・システムズ、アクアソース、クラレの膜モジュールの規格を認定した。
5月にISOで講演会/水団連
 日本水道工業団体連合会は5月14日、東京市ヶ谷の日本水道会館で講演会「仮説・ISO/TC224発効後の産業界への影響」を開く。
バルブ類15%値上げ/森田鉄工所
 森田鉄工所は4月1日受注分より水道用バルブならびにバルブ・ゲート類全般の価格を15%値上げした。
 同社では、生産体制の改善や管理の統廃合など徹底したコスト縮減諸方策を行ってきたが、バルブの主材料である、鋳物、スクラップ、ステンレス、非鉄金属など原材料費や輸送費、梱包費が大幅に高騰。