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第4067号    5月 20日発行




水道の効率的経営を探る/日水協水団連共催
 国際水協会(IWA)は5月17・18日の2日間、東京都千代田区の日本水道会館で『効率的水道経営』をテーマにワークショップを開催した。日本水道協会、日本水道工業団体連合会との共催で、全国の事業体、企業などから146名が参加。日本、欧米、オセアニアにおける水道事業経営について現状と課題を紹介し合うとともに、その比較や国際的な枠組みについての考え方などが議論された。
予算確保へ緊急総会/下水道議連
 自由民主党政務調査会下水道対策特別委員会と下水道事業促進議員連盟は14日、合同で緊急総会を開き、下水道事業予算の確保、国庫補助金制度の維持、実情に即した補助金の改革の推進を要望することを決議した。
 綿貫民輔・下水道事業促進議員連盟会長と古賀誠・自民党政務調査会下水道対策特別委員会委員長はそれぞれ挨拶の中で「三位一体改革により16年度国庫補助負担金は1兆円の削減となり、17・18年度は更なる削減が予想される。これは断固として認められない」「社会資本をしっかり整備して活力ある国土を次世代に残すのが我々の責任。予算編成においては実情を無視して切れるところから切るという傾向があるので、議連とともに間違った構造改革を変えていきたい」と主張した。
大幅削減に地方は危機感/下水協東北支部総会
 下水協地方支部総会が5月13日に福島市で行われた東北地方支部総会を皮切りに、全国各地で開催される。昨年に続いて三位一体改革が進む中で、下水道予算の大幅な削減が予想されているため、今年は例年以上に地方公共団体の結束が求められている。税源移譲が進まない中での、補助金削減への反対が大きな焦点となっており、各地方支部総会において予算確保へ強固な意志表明が行われる。
 東北地方支部総会には会員約300名、また来賓として谷戸善彦・国土交通省下水道部長らが出席した。
更新対象施設を選定/大阪府水道部経営・事業等評価委員会
 大阪府水道部は14日、平成16年度第1回経営・事業等評価委員会(委員長=宮本勝浩・大阪府立大学経済学部長)を大阪市中央区のプリムローズ大阪で開催した。府営水道と工業用水道の長期施設整備基本計画の策定に向け、老朽化施設の更新対象を提出し、具体案をもとに検討をスタートさせた。
16年度総会/EICA
 環境システム計測制御学会(会長=松井三郎・京都大学大学院教授。通称=EICA)の平成16年度総会が12日、東京・芝の弥生会館で関係者約60名を集めて開催された。
評議員等の改正では、松井会長、武田副会長、後藤顕之輔副会長(株式会社明電舎常務執行役員エンジニアリング事業本部長)の再任と多田弘・富士電機システムズ㈱環境システム本部水処理統括部長の幹事長就任が了承された。
新湊市で第9回総会開く/企業団協中部地区
 全国水道企業団協議会中部地区協議会第9回総会が13日、富山県新湊市の第一イン新湊で開催された。総会には15団体の約40名が出席するなか、役員の改選や会員提出問題4題の討議などが行われた。
大阪市内で第9回総会/企業団協関西地区
 全国水道企業団協議会関西地区協議会第9回総会が14日、大阪市淀川区の新大阪シティプラザで開催された。総会には会員8団体が出席するなか、全国水道企業団協議会役員の推薦などが行われた。
経営改革大綱を策定/甲府市水道局
 甲府市水道局はさきごろ、平成18年までに実施する経営改革の具体的項目をまとめた『甲府市水道事業経営改革大綱』を策定した。基本目標と、それを実現するための、「上下水道一本化の検討と方針決定」など具体的に取り組む事項を列記している。
膜ろ過の優位性を立証/鳥取市ろ過施設検討委
 鳥取市ろ過施設検討委員会(委員長=渡辺義公・北海道大学大学院教授)の第3回会議が16日、水道局庁舎内で開催された。同市ではクリプトスポリジウム対策として、浄水場(日量8万立方メートル)の新設を計画しており、今回は膜ろ過(3グループ)および緩速ろ過実験の水質検査結果、設計提案の概要などが報告された。実験の結果、3グループとも大差なく、今後は費用などを総合的に検討し、同市に最適な膜ろ過システムを選定するとしている。
汚泥減量化等の技術で/新潟県と共同研究企業体
 新潟県が平成14・15年度に実施した「下水汚泥減量化・利用促進共同研究」の成果報告会が共同研究参加企業体の主催、新潟県土木部都市局下水道課の共催により6月2日、新潟市の朱鷺メッセで開催される。
柴田昌治・日本ガイシ会長(経団連副会長)に聞く
 国内外とも激動の今、本紙関連の産業界も厳しい試練の真只中にある。本紙は過日、日本経済団体連合会副会長を務める日本ガイシ会長・柴田昌治氏とお会いする機会を得た。上下水道界など環境産業分野の現状や今後の課題、さらには日本企業の海外ビジネスのあり方・取り組み方についての見解を伺った。
海外での膜納入実績進む/旭化成ケミカルズ
 旭化成ケミカルズの膜が配備されていることでも話題になっている韓国上水道事業で初の膜ろ過施設がシフン市浄水場で稼動となり、先月27日にはオープニングセレモニーが盛大に開催された。
 今回、膜ろ過設備が導入されたシフン市浄水場は韓国水資源公社が運営する施設能力日量約26万立方メートルの浄水場で、膜ろ過設備はこのうちの一部、同3,600立方メートル分の施設に導入された。採用された旭化成ケミカルズの膜はPAN系UF膜で108本。
20周年を機に飛躍へ/HL協上・下水道会総会
 日本ホースライニング協会上水道会・下水道会は13日、大阪北区の帝国ホテル大阪で20周年記念となる第21回定時総会を開催した。総会に続いて記念講演会が行われ、朝倉祝治・横国大大学院工学研究院教授、松井大悟・下水道新技術推進機構理事長がそれぞれ講演した。
TC224で石井所長が講演/水団連
 日本水道工業団体連合会は14日、東京・市ヶ谷の日本水道会館で講演会を開いた。「ISO/TC224が与える産業界へのインパクト」をテーマに日本水道協会・水道技術研究所の石井健睿所長を講師として迎え、会員等123名が出席した。
鋳鉄製品等15%値上げ/前澤化成工業
 前澤化成工業はこのほど、6月1日受注分よりビニマスシステム防護蓋、ビニホールシステム防護蓋、鋳鉄製製品全般の価格を値上げすることを明らかにした。
 値上げ幅はビニマスシステム防護蓋(150、200)は15%以上、ビニホールシステム防護蓋(300、350)は15%以上、鋳鉄製製品全般が15%以上となっている。